二次創作
現代最強の娘に転生したけど、それが何だっていうの?
「そこの嬢ちゃん、コレ見えてるんやろ?キャラメル箱上げるからちょっと僕とお話しせぇへん?」
「きゃあああ!!このオジサン、キャラメル上げるから靴にファンタ入れて飲ましてくれって言ってくるぅぅうう〜!!!」
「待ちぃ待ちぃ!!僕ぅ、そんなハードな変態的要求してへんって!!ちょっとお茶にさそただけやん!!」
「冗談よ、じゃあ年齢チェックね。嘘ついたら150db(※ジェットエンジンの近くの音レベル)の防犯ブザーが鳴るわよ。私、6歳の小学生一年生。あなたは?」
「……27歳」
「ダウト」
「すんません、ホントは30歳ですっ!!!!!せやさかいその防犯ブザーを下ろしてっ!!!」
「嘘つけ変態。ほんとは[漢字]20歳[/漢字][ふりがな]はたち[/ふりがな]そこらでしょ」
「エッ、何でオレが逆サバしてることを!………あっ」
「嘘ついたわね、じゃあ遠慮なく」
「待っっって!!!」
「誰かぁああ!!変な男が白い液体の入ったビーカー持ちながら脇舐めさせてって服脱がせてくるぅぅううう!!」
「ぎゃああ靴でファンタよりも酷い内容になっとるやんけ!」
宮城駅近くの繁華街。
その場しのぎでパトロンを見つけようと練り歩いていたらジャージ、長髪、眼帯、糸目、関西弁の見るからにヤバそうな男がナンパしてきた。
繁華街で見るからに子供をナンパって……。
追い詰められてキャッチでもそんなことしないわよ。
内心軽蔑したけど、それでも逃げずにこの男と話してたのにはちゃんと理由がある。
「コレ見えてるんやろ?」という聞けば厨二病全開か怪しい宗教勧誘にしか思えないセリフだけど、男が指差したのは間違えなくお化けちゃんだった。
私以外にお化けちゃんが見えるらしいのも居たけど、白髪の不審者は人としてカウントしない。
なんか知らないけど、私あの不審者めっちゃ苦手なんだよね。
ちゃんと話の通じる人間なら、情報を引き出しておきたい。
はぁ……。
「まぁいいや。キャラメル箱は別にいいから君が指差してるのについてだけお話しましょ」
「なんでぇ?キャラメルいらんのかいな」
「私甘いの好きじゃないの。あとシンプルに空箱要らない」
なんで分かったん……見たいな顔する男に「音が軽かったから」とだけ答えて歩き出す。
「耳ええんやな。(キッショ)」
「今心の中でキッショって思ったでしょ」
「おま、エスパーか……?」
「鎌掛けのつもりだったんだけど、本気思ってたみたいね」
「アッ、やっべ」
「罰としてこの辺で一番高い焼肉店で牛タン食べさせなさい。ついでにそこで“コレ”について教えて」
「……肉奢らせて、自分の知識無料でお前に教えるって、僕になんの得もあらへんやないか」
「あら、得ならあるわよ」
スカートを翻してバレリーナみたいにくるりと回って男と目を合わせる。
ぺったんこな胸に手を当てて、不自然にならない程度に大きく目を開いて美しく笑う。
「あなたを救ってあげる」
「はっ?」
[中央寄せ]꒰ఎ(:̲̅:̲̅:̲̅[̲̅:♥:]̲̅:̲̅:̲̅:̲̅)໒꒱[/中央寄せ]
「あなた戸籍ないでしょ。あっすいませんシャトーブリアンと豚バラ、ロースください。あと菜っ葉と、サイドメニューの大根キムチとコーンバターも」
「初っ端から二重の意味で容赦ないなぁ……」
研修中の札が付いたアルバイトのお姉さんにメニューを指差しで伝えて、氷が大量に入ったお冷を一口。
今世ではヤのつく職業のパトロンに一度食べさせて貰って以来のシャトーブリアンだ。
値段は100gで1万を超えているけど、あるなら容赦なく注文する。
食べれるうちに食べとかないと、人間いつ死ぬか分からないからね。
「別に珍しいことじゃないけど、あなたはの場合は離婚後300日とかそういう問題じゃなくて、生まれても戸籍申請してもらえなかったパターンだ。おおよそまともな環境じゃないわね。おっ、ここザブトンもあるじゃん後で頼んじゃお。あなたの家族も戸籍がなかった」
「……」
「母親は子を産むだけの生産機、父親は暴力的でいつも拳………いや、鈍器の類だね。右腕のは刃物の傷じゃないし」
私がそう言うと男は酷く驚いて自分の右腕を押さえた。
ああ、隠してるつもりだったのか。
しまったなぁ。でも、[漢字]見てしまった[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]ものなのだ。
「おまえ、僕を探しにきたんか……本家もわざわざ僕が見える子供に声掛けるって分かったうえで、こんなガキ使いよって……いや、こんなんでも呪詛師やからか……」
突然男がぶつぶつと言い出す。
話はよく分からんが、要約するとこの男は探されてる身で、私はその追っ手だと思われたらしい。
………。
「ムカつくぅ〜」
「はぁ?」
「あのねぇ、今の全部私の推察なのよ。本家だか呪詛師なんだか知んないけど私の手柄を誰かに勝手に渡すのやめてもらえる?ムカつく」
「なにいうとんねんっ!!全部デマカセやろ!!そないなかったら、本家の使いじゃないのに僕の家ことわかんねんっ!!!」
「あなたこそ何言ってるの?人がどんな親の元で育ったかなんて、本人見たら分かるでしょ」
「見たら分かるって、お前……」
「私、他より目がいい。それに、」
「それに?」
見る場合を絞ったらわかり易い。
例えば手。どんなにケアをしてても手はその人が生きた環境がよく分かる。
ほら、綺麗な手は家事してないって言うでしょ。
アレと同じ要領で手にどんな傷がどこにあるのか、そういうのに注目するの。
あと他にも動き方や癖、視線、呼吸、心拍数その他諸々を総合的に見れば、
「その人の過去や性格、心理状態が見えてくる」
「メンタリストかいな……おまえ、なんなん?ほんまに小学生か?」
「失礼な、正真正銘の小学生だよ。あっ、シャトーブリアン来た!!トング取って」
「はいはい」
お肉が来たので心理戦は一旦終了だが、この後まだまだ続く。
あっ、そうだ。これだけ言っとこ。
「あなた嘘とか鎌掛けるの下手ね。さっきの終われてるってのは本当だろうけど、私が追っ手とは一ミリも思って無かったでしょ」
「はぁー………ほんま、お前なんなん?」
「ただの小学生だよ。殺人犯とお化けに狙われてるねだけの」
「いや、最後ぉぉお!!!」
「きゃあああ!!このオジサン、キャラメル上げるから靴にファンタ入れて飲ましてくれって言ってくるぅぅうう〜!!!」
「待ちぃ待ちぃ!!僕ぅ、そんなハードな変態的要求してへんって!!ちょっとお茶にさそただけやん!!」
「冗談よ、じゃあ年齢チェックね。嘘ついたら150db(※ジェットエンジンの近くの音レベル)の防犯ブザーが鳴るわよ。私、6歳の小学生一年生。あなたは?」
「……27歳」
「ダウト」
「すんません、ホントは30歳ですっ!!!!!せやさかいその防犯ブザーを下ろしてっ!!!」
「嘘つけ変態。ほんとは[漢字]20歳[/漢字][ふりがな]はたち[/ふりがな]そこらでしょ」
「エッ、何でオレが逆サバしてることを!………あっ」
「嘘ついたわね、じゃあ遠慮なく」
「待っっって!!!」
「誰かぁああ!!変な男が白い液体の入ったビーカー持ちながら脇舐めさせてって服脱がせてくるぅぅううう!!」
「ぎゃああ靴でファンタよりも酷い内容になっとるやんけ!」
宮城駅近くの繁華街。
その場しのぎでパトロンを見つけようと練り歩いていたらジャージ、長髪、眼帯、糸目、関西弁の見るからにヤバそうな男がナンパしてきた。
繁華街で見るからに子供をナンパって……。
追い詰められてキャッチでもそんなことしないわよ。
内心軽蔑したけど、それでも逃げずにこの男と話してたのにはちゃんと理由がある。
「コレ見えてるんやろ?」という聞けば厨二病全開か怪しい宗教勧誘にしか思えないセリフだけど、男が指差したのは間違えなくお化けちゃんだった。
私以外にお化けちゃんが見えるらしいのも居たけど、白髪の不審者は人としてカウントしない。
なんか知らないけど、私あの不審者めっちゃ苦手なんだよね。
ちゃんと話の通じる人間なら、情報を引き出しておきたい。
はぁ……。
「まぁいいや。キャラメル箱は別にいいから君が指差してるのについてだけお話しましょ」
「なんでぇ?キャラメルいらんのかいな」
「私甘いの好きじゃないの。あとシンプルに空箱要らない」
なんで分かったん……見たいな顔する男に「音が軽かったから」とだけ答えて歩き出す。
「耳ええんやな。(キッショ)」
「今心の中でキッショって思ったでしょ」
「おま、エスパーか……?」
「鎌掛けのつもりだったんだけど、本気思ってたみたいね」
「アッ、やっべ」
「罰としてこの辺で一番高い焼肉店で牛タン食べさせなさい。ついでにそこで“コレ”について教えて」
「……肉奢らせて、自分の知識無料でお前に教えるって、僕になんの得もあらへんやないか」
「あら、得ならあるわよ」
スカートを翻してバレリーナみたいにくるりと回って男と目を合わせる。
ぺったんこな胸に手を当てて、不自然にならない程度に大きく目を開いて美しく笑う。
「あなたを救ってあげる」
「はっ?」
[中央寄せ]꒰ఎ(:̲̅:̲̅:̲̅[̲̅:♥:]̲̅:̲̅:̲̅:̲̅)໒꒱[/中央寄せ]
「あなた戸籍ないでしょ。あっすいませんシャトーブリアンと豚バラ、ロースください。あと菜っ葉と、サイドメニューの大根キムチとコーンバターも」
「初っ端から二重の意味で容赦ないなぁ……」
研修中の札が付いたアルバイトのお姉さんにメニューを指差しで伝えて、氷が大量に入ったお冷を一口。
今世ではヤのつく職業のパトロンに一度食べさせて貰って以来のシャトーブリアンだ。
値段は100gで1万を超えているけど、あるなら容赦なく注文する。
食べれるうちに食べとかないと、人間いつ死ぬか分からないからね。
「別に珍しいことじゃないけど、あなたはの場合は離婚後300日とかそういう問題じゃなくて、生まれても戸籍申請してもらえなかったパターンだ。おおよそまともな環境じゃないわね。おっ、ここザブトンもあるじゃん後で頼んじゃお。あなたの家族も戸籍がなかった」
「……」
「母親は子を産むだけの生産機、父親は暴力的でいつも拳………いや、鈍器の類だね。右腕のは刃物の傷じゃないし」
私がそう言うと男は酷く驚いて自分の右腕を押さえた。
ああ、隠してるつもりだったのか。
しまったなぁ。でも、[漢字]見てしまった[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]ものなのだ。
「おまえ、僕を探しにきたんか……本家もわざわざ僕が見える子供に声掛けるって分かったうえで、こんなガキ使いよって……いや、こんなんでも呪詛師やからか……」
突然男がぶつぶつと言い出す。
話はよく分からんが、要約するとこの男は探されてる身で、私はその追っ手だと思われたらしい。
………。
「ムカつくぅ〜」
「はぁ?」
「あのねぇ、今の全部私の推察なのよ。本家だか呪詛師なんだか知んないけど私の手柄を誰かに勝手に渡すのやめてもらえる?ムカつく」
「なにいうとんねんっ!!全部デマカセやろ!!そないなかったら、本家の使いじゃないのに僕の家ことわかんねんっ!!!」
「あなたこそ何言ってるの?人がどんな親の元で育ったかなんて、本人見たら分かるでしょ」
「見たら分かるって、お前……」
「私、他より目がいい。それに、」
「それに?」
見る場合を絞ったらわかり易い。
例えば手。どんなにケアをしてても手はその人が生きた環境がよく分かる。
ほら、綺麗な手は家事してないって言うでしょ。
アレと同じ要領で手にどんな傷がどこにあるのか、そういうのに注目するの。
あと他にも動き方や癖、視線、呼吸、心拍数その他諸々を総合的に見れば、
「その人の過去や性格、心理状態が見えてくる」
「メンタリストかいな……おまえ、なんなん?ほんまに小学生か?」
「失礼な、正真正銘の小学生だよ。あっ、シャトーブリアン来た!!トング取って」
「はいはい」
お肉が来たので心理戦は一旦終了だが、この後まだまだ続く。
あっ、そうだ。これだけ言っとこ。
「あなた嘘とか鎌掛けるの下手ね。さっきの終われてるってのは本当だろうけど、私が追っ手とは一ミリも思って無かったでしょ」
「はぁー………ほんま、お前なんなん?」
「ただの小学生だよ。殺人犯とお化けに狙われてるねだけの」
「いや、最後ぉぉお!!!」