二次創作
現代最強の娘に転生したけど、それが何だっていうの?
昼休みには殆どの子が運動場に行っているので、教室はガラガラだ。
私以外はだいたい外で遊ぶのが嫌いな内向的な子たちが2、3人居るぐらい。
私は並べられた机をすり抜けて窓に沿って置かれているランドセル棚に突っ込まれているミモザ色のランドセルを引っこ抜いて机に乱雑に置いた。
そして私の持ってきている教科書類を入れて、パトロンお手製の手提げ袋に体操服や上靴などを入れた。
昼休みに帰り支度をする私に奇怪な視線を向けてきたが、内向的な性格が幸いして話しかけてくることはなかった。
よしよし!このまま下校に見せかけた逃亡RTAをキメてやろう。
っと、意気込んでいたときに話しかけてくる同級生が一人…………
「 ●●、どこ行くの?」
「孤爪くん……」
クラスの猫ちゃんこと孤爪 研磨くんだ。
クラスの猫というあだ名の由来は吊り目と話しかけてもビクッと肩を揺らしてジリジリと距離を取るが、中がいい子だったらそれとなく甘えてくる様子が猫みたいだから。
と、いうしょうもない理由だ。
そんな孤爪くんと私は仲がいい。
まぁ、「比較的」という副詞がつくけど。
クラスの猫ちゃんと、美しずきる小学1年生というとあまり接点が無さそうだが、私の中身は小学1年生とは離れた転生者だ。
うるさいクソガキより大人しい猫ちゃんの方が相性がいい。
それは分かっていたけど、ここで呼び止められるとは予想外だった。
あの母親を殺した男達がくる前にさっさと逃げたいので、孤爪くんには悪いけど誤魔化させていただく。
「ごめん、今ねお母さんが大変で……!詳しくはまた今度話すから!!」
必殺技!!勢い!!
普段は廊下を走らない優等生が焦った顔で走っていく様子を、頭のいい孤爪くんは深読みしてくれるだろう。
びゅーんっと、孤爪くんを置いて階段を駆け降りていく。
「あ、ウン。明日、聞かせて」
孤爪くんの精一杯の声が階段に響いた。
ごめん、孤爪くん。
私に“明日”が訪れる確証はもうないし、たぶん“今度”もないの。
ごめんね、せっかく仲良くしてくれたのにこんな最後になっちゃって。
周りと外にも誰も居ないことを確認してから、学校をぐるりと囲むフェンスを飛び越えた。
バイバイ。君に幸あらんことを。
[中央寄せ]꒰ఎ(:̲̅:̲̅:̲̅[̲̅:♥:]̲̅:̲̅:̲̅:̲̅)໒꒱[/中央寄せ]
雪みたいに真っ白な髪の毛をハサミでザクザクと切っていく。
そしてその髪の毛をその辺で捕まえたお化けちゃんに食べさせて、私の青い炎的なものを与えると………
あら不思議。
私そっくりの囮が出来るじゃありませんか。
取り敢えず、囮には適当に走ってもらって、私はこの前取り込んだところのふわふわの羽衣みたいなお化けちゃんを頭から被った。
このお化けちゃんには特殊な能力があって、このお化けちゃんに覆われた人は存在を認識されなくなる。
それを被ったまま、改札口を潜り抜けて東北行きの新幹線に乗った。
いわゆる無賃乗車、まぁつまり犯罪だが、今は逃亡のために足が残せないので仕方ない。
新幹線の自由席の端に蹲るようにして座り、ミモザ色のランドセルを漁る。
出てくるのは教科書、ノート、プリント、漢字計算ドリル、筆箱、マスク袋、そのほか諸々。
一般的な小学生の持ち物だ。
あっ、携帯はパトロンが勝手にGPSつけられているのでレンガにぶつけて粉々にした後に海に捨てたんだった。
Googleマップが使えないのはちょっと痛いが地図を買えばなんとかなる。
時間潰しに図書館で借りた京極夏彦の「姑獲鳥の夏」を読んでいたが、前世で読んでいたので思ったよりも早く読み終わってしまった。
暇だ。
暇すぎてさっきから新幹線内をウロウロして乗客の観察と安全性のチェックしかしてない。
だけど時間は過ぎていって、私の目的の仙台駅で新幹線は止まった。
最終目標は北海道だけど、いつ死ぬか分からない。
それならどうせ死ぬまでぬ宮城の牛タン食べたいじゃないか。
そんな理由で私は近い将来、バレーボール界でも呪術界でも魔窟と呼ばれることとなる宮城の地に降り立った。
私以外はだいたい外で遊ぶのが嫌いな内向的な子たちが2、3人居るぐらい。
私は並べられた机をすり抜けて窓に沿って置かれているランドセル棚に突っ込まれているミモザ色のランドセルを引っこ抜いて机に乱雑に置いた。
そして私の持ってきている教科書類を入れて、パトロンお手製の手提げ袋に体操服や上靴などを入れた。
昼休みに帰り支度をする私に奇怪な視線を向けてきたが、内向的な性格が幸いして話しかけてくることはなかった。
よしよし!このまま下校に見せかけた逃亡RTAをキメてやろう。
っと、意気込んでいたときに話しかけてくる同級生が一人…………
「 ●●、どこ行くの?」
「孤爪くん……」
クラスの猫ちゃんこと孤爪 研磨くんだ。
クラスの猫というあだ名の由来は吊り目と話しかけてもビクッと肩を揺らしてジリジリと距離を取るが、中がいい子だったらそれとなく甘えてくる様子が猫みたいだから。
と、いうしょうもない理由だ。
そんな孤爪くんと私は仲がいい。
まぁ、「比較的」という副詞がつくけど。
クラスの猫ちゃんと、美しずきる小学1年生というとあまり接点が無さそうだが、私の中身は小学1年生とは離れた転生者だ。
うるさいクソガキより大人しい猫ちゃんの方が相性がいい。
それは分かっていたけど、ここで呼び止められるとは予想外だった。
あの母親を殺した男達がくる前にさっさと逃げたいので、孤爪くんには悪いけど誤魔化させていただく。
「ごめん、今ねお母さんが大変で……!詳しくはまた今度話すから!!」
必殺技!!勢い!!
普段は廊下を走らない優等生が焦った顔で走っていく様子を、頭のいい孤爪くんは深読みしてくれるだろう。
びゅーんっと、孤爪くんを置いて階段を駆け降りていく。
「あ、ウン。明日、聞かせて」
孤爪くんの精一杯の声が階段に響いた。
ごめん、孤爪くん。
私に“明日”が訪れる確証はもうないし、たぶん“今度”もないの。
ごめんね、せっかく仲良くしてくれたのにこんな最後になっちゃって。
周りと外にも誰も居ないことを確認してから、学校をぐるりと囲むフェンスを飛び越えた。
バイバイ。君に幸あらんことを。
[中央寄せ]꒰ఎ(:̲̅:̲̅:̲̅[̲̅:♥:]̲̅:̲̅:̲̅:̲̅)໒꒱[/中央寄せ]
雪みたいに真っ白な髪の毛をハサミでザクザクと切っていく。
そしてその髪の毛をその辺で捕まえたお化けちゃんに食べさせて、私の青い炎的なものを与えると………
あら不思議。
私そっくりの囮が出来るじゃありませんか。
取り敢えず、囮には適当に走ってもらって、私はこの前取り込んだところのふわふわの羽衣みたいなお化けちゃんを頭から被った。
このお化けちゃんには特殊な能力があって、このお化けちゃんに覆われた人は存在を認識されなくなる。
それを被ったまま、改札口を潜り抜けて東北行きの新幹線に乗った。
いわゆる無賃乗車、まぁつまり犯罪だが、今は逃亡のために足が残せないので仕方ない。
新幹線の自由席の端に蹲るようにして座り、ミモザ色のランドセルを漁る。
出てくるのは教科書、ノート、プリント、漢字計算ドリル、筆箱、マスク袋、そのほか諸々。
一般的な小学生の持ち物だ。
あっ、携帯はパトロンが勝手にGPSつけられているのでレンガにぶつけて粉々にした後に海に捨てたんだった。
Googleマップが使えないのはちょっと痛いが地図を買えばなんとかなる。
時間潰しに図書館で借りた京極夏彦の「姑獲鳥の夏」を読んでいたが、前世で読んでいたので思ったよりも早く読み終わってしまった。
暇だ。
暇すぎてさっきから新幹線内をウロウロして乗客の観察と安全性のチェックしかしてない。
だけど時間は過ぎていって、私の目的の仙台駅で新幹線は止まった。
最終目標は北海道だけど、いつ死ぬか分からない。
それならどうせ死ぬまでぬ宮城の牛タン食べたいじゃないか。
そんな理由で私は近い将来、バレーボール界でも呪術界でも魔窟と呼ばれることとなる宮城の地に降り立った。