雨宮詩音の、100楽曲。
「僕、歌うのはちょっとあれなんで…、伴奏を、したいんですけど…」
「いいよっ、アメ!」
歌子、いつの間にかあだ名付けてる…。
ということで、雨宮くんは合唱部の伴奏担当になった。
彼が私のほうをちらっと見て、笑った気がするのだが。
いや気のせい! だって私、まだ彼と話したこともないから!
雨宮くんがピアノを弾き始めて気づいた。
雨宮詩音は、天才だった…!
優しい音色。
同じピアノで同じ曲を弾いてるのに、何倍もいい曲に聞こえる…。
私はもっと彼の曲を聴いていたくて、目をつぶった。
目の前に、雨降る日の景色が広がる…。
パチパチ〜。
場違いな拍手の音が響いて、私はハッと目を開けた。
「すごいよ、雨宮くん…!」
私は真っ先に叫んでた。
「ありがとう」
彼ははにかんで笑った。
なぜか私の心臓が跳ねた。
「いいよっ、アメ!」
歌子、いつの間にかあだ名付けてる…。
ということで、雨宮くんは合唱部の伴奏担当になった。
彼が私のほうをちらっと見て、笑った気がするのだが。
いや気のせい! だって私、まだ彼と話したこともないから!
雨宮くんがピアノを弾き始めて気づいた。
雨宮詩音は、天才だった…!
優しい音色。
同じピアノで同じ曲を弾いてるのに、何倍もいい曲に聞こえる…。
私はもっと彼の曲を聴いていたくて、目をつぶった。
目の前に、雨降る日の景色が広がる…。
パチパチ〜。
場違いな拍手の音が響いて、私はハッと目を開けた。
「すごいよ、雨宮くん…!」
私は真っ先に叫んでた。
「ありがとう」
彼ははにかんで笑った。
なぜか私の心臓が跳ねた。