雨宮詩音の、100楽曲。
「雨宮くん」
私は一心不乱に紙に何か書き込んでいた雨宮くんに話しかけた。
「ん、何?」
「あのさ…、この『雨宮奏音』って人、雨宮くんのお姉ちゃん? 親戚とか?」
「!」
雨宮くんが大きく目を見開いたのを私は見た。
気のせいじゃなかったと思う。
その、瞳の奥に揺れた哀しい色は…。
「う…ううん」
でも、雨宮くんはゆっくりと首を横に振った。
「確かに名字は一緒だし、名前も似てるけど…僕は知らないな」
「そっか。じゃあ、誰だろう」
「…」
雨宮くんは黙り込んじゃった。
雨宮くんの事にしか思えないんだけど…。
雨宮なんて名字珍しいし…。
「ちなみに、兄弟はいるの?」
「姉と…弟」
「へえ」
雨宮くんは今、普通に喋ってる。
じゃあ、さっきの目は?
雨宮くんは時々、苦しそうな顔をする。
なんでだろう…。
「ごめんね、邪魔しちゃって」
「大丈夫」
「そーらーぁ」
「あ、歌子」
私は歌子の元へと駆けて行った。
雨宮詩音は、空が去った後を見つめながら、一人、つぶやいた。
「あの事は…言うべきなのかな…」
私は一心不乱に紙に何か書き込んでいた雨宮くんに話しかけた。
「ん、何?」
「あのさ…、この『雨宮奏音』って人、雨宮くんのお姉ちゃん? 親戚とか?」
「!」
雨宮くんが大きく目を見開いたのを私は見た。
気のせいじゃなかったと思う。
その、瞳の奥に揺れた哀しい色は…。
「う…ううん」
でも、雨宮くんはゆっくりと首を横に振った。
「確かに名字は一緒だし、名前も似てるけど…僕は知らないな」
「そっか。じゃあ、誰だろう」
「…」
雨宮くんは黙り込んじゃった。
雨宮くんの事にしか思えないんだけど…。
雨宮なんて名字珍しいし…。
「ちなみに、兄弟はいるの?」
「姉と…弟」
「へえ」
雨宮くんは今、普通に喋ってる。
じゃあ、さっきの目は?
雨宮くんは時々、苦しそうな顔をする。
なんでだろう…。
「ごめんね、邪魔しちゃって」
「大丈夫」
「そーらーぁ」
「あ、歌子」
私は歌子の元へと駆けて行った。
雨宮詩音は、空が去った後を見つめながら、一人、つぶやいた。
「あの事は…言うべきなのかな…」