文字サイズ変更

『記憶』の先に未来があるのなら。

#2

「ッ!」
夢か。
起きたらさびれた廃ビルの中だった。
(そうか、任務の前の仮眠)
モヤモヤと引っかかるような夢を見た、と思う。
(なんかとんでもないぐらいの痛みが走ったような気がするが…)
「どうなされましたの?[漢字]赤龍[/漢字][ふりがな]せきりゅう[/ふりがな]様?」
私が飛び起きたのを見て、相棒である[漢字]青龍[/漢字][ふりがな]せいりゅう[/ふりがな]こと[漢字]幅屋[/漢字][ふりがな]はばや[/ふりがな] [漢字]檸[/漢字][ふりがな]ねい[/ふりがな]が声をかけてくる。
「いや、問題ない。それより任務中ではないのだから赤龍と呼ぶのはやめてくれ、檸」
「そうですわね。申し訳ございません、[漢字]七示[/漢字][ふりがな]ななし[/ふりがな]様」
「様もいらないんだけどな」
「いいえ。そういう訳にはいかないですわ」
首をふる檸をみて、小さくため息をつく。
[漢字]何時鳴[/漢字][ふりがな]いつなき[/ふりがな]家は昔、幅屋家を助けたことがある。
だから檸は何時鳴家の私にとてもかしこまって言葉をかわすのだ。
「ところで、先程は[漢字]魘[/漢字][ふりがな]うな[/ふりがな]されていたようですけれど、どうしたのです?」
「ああ…」
檸に言われたことで、自分が魘されていたことを思い出した。
「何でもない。ただ疲れているだけだろう」
なんでもなくないと思う。だけど、どうしても頭の中に霧がかかって、どんな夢を見ていたのかを思い出せなかった。
「仮眠中でしたので任務への恐怖などでしょうか…?どちらにしろ、心配ですわ」
「恐怖?この[太字][漢字]『龍亭峰』[/漢字][ふりがな]りゅうていほう[/ふりがな][/太字]に属す7大幹部である私はもうとっくの等に捨てた感情だね」
思わず吐き捨てるように呟いた私に、檸はわずかに驚いたような顔をし、そして優しい笑みを作る。
「そうですわね。[漢字]龍亭峰第3幹部赤龍[/漢字][ふりがな]りゅうていほうだいさんかんぶせきりゅう[/ふりがな]こと何時鳴 七示様」
「行こうか。次の任務は敵対組織[漢字]『八目探偵事務所』[/漢字][ふりがな]はちめたんていじむしょ[/ふりがな]の処理だ」
「ええ」
二人の龍が夜の闇に吸い込まれて消えた。

作者メッセージ

思いついて作り始めた物語です。いきなり話が進んでいくので混乱させてしまうかもしれません。
すみません。

2024/12/05 17:26

神無月タタラ ID:≫ .gSIYU.5vP2iw
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 5

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL