二次創作
【参加型】つまりそれって、冒涜的なサークル活動【HQホラー】
「ほぇー、結衣ちゃんはなんでもしってるねぇ。じゃあこれで一個七不思議埋まったね!次はどこいく?金魚の『シャーロット』とかどう?怖くなさそうだし」
「んー多分、理事長室は入れてくれないと思うよ」
「そりゃそうかぁ……理事長室だもんねぇ」
やらかすかよっぽど優秀でない限り普通の大学生は理事長に会うことはないし、崩壊寸前のオカルトサークルの活動如きで理事長に取り合ってもらえるとは思えない。
確かめられないじゃんっと、聖は頭を抱えるが結衣の方はあっけらっかんに「確かめなくても別にいいでしょ」っと言う。
「シャーロットってどうせ不老不死じゃないし」
「でも30年も前からいきてるんでしょ?やっぱり不思議じゃない?」
「べつにそうでもないよ。金魚の平均寿命が短いのは水温の変化や飼育環境の問題で早死にする個体が多いってだけで、43年も長く生きたって金魚いるし」
「じゃあ理事長、すごく丁寧に金魚の世話をしてるんだ」
「そうみたい。ペットをちゃんと大切にする人って素敵ね」
「ねっ」
聖は入学式の理事長の顔を思い出してみる。
目があって、口があって、鼻があって………細かい特徴は一ミリもおもいだせないけど、優しそうな顔だった気がする。
自分がペットを飼ったらすぐに死なせてしまうような気がするので金魚を30年も長生きさせている理事長には感心するばかりだ。
顔は全然まったくこれっぽっちも思い出せないけど。
「七不思議、一気に2個も解決しちゃった。結衣ちゃんは凄いねっ!!」
「たまたま知ってただよ。それより次はどこ行こうかしら」
「3番はどうせナッちゃん先輩のことだし、飛ばすとして………こっから近いのってどこだろ?」
「6番の体育館の教官室の止まった壁時計ね」
「じゃあそこ行こ!」
椅子を引いて二人は立ち上がった。
バスケ部の人に話を聞くのが早いんだろうが、生憎なことに二人は新入生なのでそんなコネクションはないから聞き込み調査だ。
探偵みたいだね、っと無邪気に笑う聖に釣られて結衣も笑った。
[中央寄せ]❇︎
[/中央寄せ]
「あの時計?そないな話とちがうで。単純に壊れてるだけや」
無事体育館までたどり着き。入り口近くでバスケボールを操る先輩らしき人物がいたので、聞き込みをしてみると聞き慣れない関西弁で男子生徒は答えてくれた。
男子生徒から返ってきた返答に聖は「だよなあ」と言うような呆れた表情を浮かべた。
先ほどの結衣の話を聞いて、七不思議というもの事態に懐疑的になっていたこともあり、この真実は半ば予想通りというものであった。
「ま、金属バット持って教官室にしばきに行ったヤツがおったってのは、ほんまだけどな
「嘘でしょ……」
「いや、ホンマホンマ。先輩から聞いた話なんやけど」
しかし、男子生徒が呟いた内容のショッキングさに、聖は思わず食いついてしまった。
ドリブルを止めてバスケットボールを抱え直した男子生徒は半笑いで語りだす。
「練習がキツすぎて精神病んだから監督を殺そう!ってなったアホがおったんよ」
「えっどうなの?まさかホントに殺したの!?」
「そんなまさか!バットでどつかれたらしいけ、命にかかわることはなかったそうだわ。そやけど、そのこときっかけで当時の監督は辞めてもうたんやって。それやから『殺された』なんて噂になってんかねぇ」
「へー……じゃあ、その件と時計は、別に何も関係ないんだ」
「いや、金属バット野郎暴れた弾みで時計落っこちて、それで内部の機械かなんかがイカれて時計止まったんやって。そやさかいあの時計差してる時間にバット野郎暴れ回っとった時間だっちゅうのんはマジやわ。ま、監督は死んらんけど」
「何か、絶妙に嘘と真が入り混じりあってるなぁ。というか、壊れてるんなら捨てたらいいのに」
「卒業生から贈られた記念品なんやって。だったら捨てなくてもええから直せって話だやけどな」
「確かに。お話、ありがとございました!!」
「別にかまへんよ〜」
ぺこりとお辞儀して聖は男子生徒から離れた。
別の人に聞き込みをしていた結衣との話も会うので、これで三つ目も埋まった。2番はナッちゃん先輩に直接聞くつもりなので後は回るべきなのは、
4番の「パソコン室の猫」
5番の「開かずの間の「[漢字]Twinkle Twinkle Little Star[/漢字][ふりがな]きらきら星[/ふりがな]」」
6番の「噴水の幽霊」
の三つだ。
二人は順調に七不思議を追い詰めていっている。
「おいて」っと、二人を別世界に[漢字]誘[/漢字][ふりがな]いざな[/ふりがな]う声も聞こえずに。
「んー多分、理事長室は入れてくれないと思うよ」
「そりゃそうかぁ……理事長室だもんねぇ」
やらかすかよっぽど優秀でない限り普通の大学生は理事長に会うことはないし、崩壊寸前のオカルトサークルの活動如きで理事長に取り合ってもらえるとは思えない。
確かめられないじゃんっと、聖は頭を抱えるが結衣の方はあっけらっかんに「確かめなくても別にいいでしょ」っと言う。
「シャーロットってどうせ不老不死じゃないし」
「でも30年も前からいきてるんでしょ?やっぱり不思議じゃない?」
「べつにそうでもないよ。金魚の平均寿命が短いのは水温の変化や飼育環境の問題で早死にする個体が多いってだけで、43年も長く生きたって金魚いるし」
「じゃあ理事長、すごく丁寧に金魚の世話をしてるんだ」
「そうみたい。ペットをちゃんと大切にする人って素敵ね」
「ねっ」
聖は入学式の理事長の顔を思い出してみる。
目があって、口があって、鼻があって………細かい特徴は一ミリもおもいだせないけど、優しそうな顔だった気がする。
自分がペットを飼ったらすぐに死なせてしまうような気がするので金魚を30年も長生きさせている理事長には感心するばかりだ。
顔は全然まったくこれっぽっちも思い出せないけど。
「七不思議、一気に2個も解決しちゃった。結衣ちゃんは凄いねっ!!」
「たまたま知ってただよ。それより次はどこ行こうかしら」
「3番はどうせナッちゃん先輩のことだし、飛ばすとして………こっから近いのってどこだろ?」
「6番の体育館の教官室の止まった壁時計ね」
「じゃあそこ行こ!」
椅子を引いて二人は立ち上がった。
バスケ部の人に話を聞くのが早いんだろうが、生憎なことに二人は新入生なのでそんなコネクションはないから聞き込み調査だ。
探偵みたいだね、っと無邪気に笑う聖に釣られて結衣も笑った。
[中央寄せ]❇︎
[/中央寄せ]
「あの時計?そないな話とちがうで。単純に壊れてるだけや」
無事体育館までたどり着き。入り口近くでバスケボールを操る先輩らしき人物がいたので、聞き込みをしてみると聞き慣れない関西弁で男子生徒は答えてくれた。
男子生徒から返ってきた返答に聖は「だよなあ」と言うような呆れた表情を浮かべた。
先ほどの結衣の話を聞いて、七不思議というもの事態に懐疑的になっていたこともあり、この真実は半ば予想通りというものであった。
「ま、金属バット持って教官室にしばきに行ったヤツがおったってのは、ほんまだけどな
「嘘でしょ……」
「いや、ホンマホンマ。先輩から聞いた話なんやけど」
しかし、男子生徒が呟いた内容のショッキングさに、聖は思わず食いついてしまった。
ドリブルを止めてバスケットボールを抱え直した男子生徒は半笑いで語りだす。
「練習がキツすぎて精神病んだから監督を殺そう!ってなったアホがおったんよ」
「えっどうなの?まさかホントに殺したの!?」
「そんなまさか!バットでどつかれたらしいけ、命にかかわることはなかったそうだわ。そやけど、そのこときっかけで当時の監督は辞めてもうたんやって。それやから『殺された』なんて噂になってんかねぇ」
「へー……じゃあ、その件と時計は、別に何も関係ないんだ」
「いや、金属バット野郎暴れた弾みで時計落っこちて、それで内部の機械かなんかがイカれて時計止まったんやって。そやさかいあの時計差してる時間にバット野郎暴れ回っとった時間だっちゅうのんはマジやわ。ま、監督は死んらんけど」
「何か、絶妙に嘘と真が入り混じりあってるなぁ。というか、壊れてるんなら捨てたらいいのに」
「卒業生から贈られた記念品なんやって。だったら捨てなくてもええから直せって話だやけどな」
「確かに。お話、ありがとございました!!」
「別にかまへんよ〜」
ぺこりとお辞儀して聖は男子生徒から離れた。
別の人に聞き込みをしていた結衣との話も会うので、これで三つ目も埋まった。2番はナッちゃん先輩に直接聞くつもりなので後は回るべきなのは、
4番の「パソコン室の猫」
5番の「開かずの間の「[漢字]Twinkle Twinkle Little Star[/漢字][ふりがな]きらきら星[/ふりがな]」」
6番の「噴水の幽霊」
の三つだ。
二人は順調に七不思議を追い詰めていっている。
「おいて」っと、二人を別世界に[漢字]誘[/漢字][ふりがな]いざな[/ふりがな]う声も聞こえずに。