二次創作
【参加型】つまりそれって、冒涜的なサークル活動【HQホラー】
聖 side
私、[漢字]夜咲[/漢字][ふりがな]よるさき[/ふりがな] [漢字]聖[/漢字][ふりがな]のえる[/ふりがな]はオカルトが好きだ。
きっかけは両親だった。
ふたりとも結構なオカルト好きで、出会い方も大学のオカルトサークルで出会って意気投合したかららしい。忘年会でべろべろに酔って帰ってきたお父さんから聞き出した結婚秘話は中々面白かった。
それでつい勢いが盛り上がりすぎて在学中に結婚した数年後のクリスマスイヴに誕生したの私である。
世間でキラキラネームに分類される名前で、小学校の頃は結構男子に揶揄われていた。それを先生から聞いた両親は私を酷く心配したけど、私はとても気に入っていた。
響きが可愛いし、クリスマスイヴに産まれたんだとすぐに分かる名前だ。
そしてなにより大好きな両親が付けてくれた名前だし誰かにとやかく言われる筋合いはない。だけど、思春期の女の子なので気になるのだ。
周りの人、ましてや仲良くなりたいと思っている子に変な名前さと思われたらどうしようと、気にしてしまう。
だから自己紹介のときはちょっとドキドキ。
それは大学に入学しても変わらなかった。お母さんとお父さんが出会ったオカルトサークルに加入しようとしている今日もドキドキだ。
だって絶対に自己紹介しないといけないし……。
でも、オカルトの話が出来る子と恋人は無理でも、お友達になりたい!
その思いを胸にややこしいサークルキャンパス内の道を通って、オカルトサークルの部屋を目指した。
扉の向こうからなにやら楽しげな会話が聞こえてくる。
「そう言うなって!!どうだい?メンバーを救うつもりでオカサーに入らない?今なら特別に吾輩の神官の職上げるよ?」「時給は?」「世界の半分♡」「高額単発かぁ。悩みますが、他のバイトのシフトみあるんで辞めときますね」
ぽんぽんと飛び交う漫才のような会話に思わず突っ込んでしまったのは記憶に新しい。
ナッちゃんと名乗る本名、性別、年齢は大体不詳の先輩にのっちというあだ名を付けられて、ソファーで紅茶を飲んでいた子雨晴 結衣ちゃんともお友達になった。
白いワンピースを着た綺麗な子で、大人っぽいから先輩かと思ってしまった。
いいな〜私も大人っぽくなりたい、周りからバカとかアホとか言われてばっかりでちょっと羨ましいなんて思いながらソファーに座ってナッちゃん先輩の話を聞く。
「オカサーが存続の危機に瀕しているのは周知の事実!!なんなら近所のシュブさんが飼ってる小山羊ちゃんも知ってるぜ」
「誰だよシュブさん」
「だから結衣っちとのっちにはオカサーに人を呼んで欲しい。因みに最低集めるべきは3人だからあと1人でだいじょーぶだよ!!何たって今日だけで2人も入ったんだからね!!!」
「いやだから私は………あー、もういいや…ツッコミもめんどくさい」
諦めた結衣ちゃんは顔を覆って俯いた。
結衣ちゃんの大きめなため息にナッちゃん先輩は「幸せが逃げるぞ☆」と茶化したけど、無視していた。言った通り雑に受け流してる……。
先輩相手に凄いっと思ったら、横から高校のときから知り合いと補足された。えっ、思考を読まれてる!?
「普通に顔に書いてるもの。はぁー……私、オカサーに所属するって言ってもほぼ幽霊ですよ。バイト掛け持ちしてるし」
「別にいいよ!頭数と最低限参加してくれたらいいから。のっちも絶対来てねって日以外は特に来ても、来なくてもどっちでもオッケーだよ!!因みに来たら来たで、美味しい紅茶とお菓子が出るしこの部屋の資料は好きに使ってもいいよ〜。なんなら2週間以内に返してくれるっていうなら、そこの紙に名前と日付だけ書いて持ち出しも大丈夫!!」
「えっホント!?天国じゃん!?」
部屋を見回すとオカルト系の雑誌がびっしり詰まった棚があって、資料になる古書も幾つかおいてある。端っこには「The Call of Cthulhu」と書かれた英語圏の本も並んでいる。
オカルト好きには堪らない、最高の部屋だ。何個か読んだことがある本もあるけど、読んだことのない本の方が多い。
「じゃあそう言うことだから、年内に1人は勧誘しといてね〜」
「あっその前に聞いときたいんですけど絶対来てねって日はいつですか?私もバイトしてるんで、聞いときたいんですけど!」
「ああ、それね。今日だよ」
「「はぁ?」」
思わず結衣ちゃんと声が被ってしまった。
「だから、絶対来てね日は今日!だって2人とも今日はバイト入れてないでしょ?じゃあ丁度いいじゃん」
「いやいや良くない、良くない。準備ってものがあるでしょうが!」
「準備も何も要らないって。だって今日の活動はこの大学だもん」
「大学生にもなってだもんって正直キツイ」
「確かに……というか、大学が活動場所って何するんですか?」
「結衣っちとのっち、それは酷いぞ!!この前まで俺たち高校生だったのに!?…まぁ、いいけど。ゴホン……
さて、のっちそれはオカサーのメンバーとして頂けない質問だぜ。オカサーがやることと言ったら、そりゃもちろん心霊現現象の調査にきまってんでしょ!!!」
「えっ」
「それってつまり………」
この大学、心霊現象が起きるの!?!?
私、[漢字]夜咲[/漢字][ふりがな]よるさき[/ふりがな] [漢字]聖[/漢字][ふりがな]のえる[/ふりがな]はオカルトが好きだ。
きっかけは両親だった。
ふたりとも結構なオカルト好きで、出会い方も大学のオカルトサークルで出会って意気投合したかららしい。忘年会でべろべろに酔って帰ってきたお父さんから聞き出した結婚秘話は中々面白かった。
それでつい勢いが盛り上がりすぎて在学中に結婚した数年後のクリスマスイヴに誕生したの私である。
世間でキラキラネームに分類される名前で、小学校の頃は結構男子に揶揄われていた。それを先生から聞いた両親は私を酷く心配したけど、私はとても気に入っていた。
響きが可愛いし、クリスマスイヴに産まれたんだとすぐに分かる名前だ。
そしてなにより大好きな両親が付けてくれた名前だし誰かにとやかく言われる筋合いはない。だけど、思春期の女の子なので気になるのだ。
周りの人、ましてや仲良くなりたいと思っている子に変な名前さと思われたらどうしようと、気にしてしまう。
だから自己紹介のときはちょっとドキドキ。
それは大学に入学しても変わらなかった。お母さんとお父さんが出会ったオカルトサークルに加入しようとしている今日もドキドキだ。
だって絶対に自己紹介しないといけないし……。
でも、オカルトの話が出来る子と恋人は無理でも、お友達になりたい!
その思いを胸にややこしいサークルキャンパス内の道を通って、オカルトサークルの部屋を目指した。
扉の向こうからなにやら楽しげな会話が聞こえてくる。
「そう言うなって!!どうだい?メンバーを救うつもりでオカサーに入らない?今なら特別に吾輩の神官の職上げるよ?」「時給は?」「世界の半分♡」「高額単発かぁ。悩みますが、他のバイトのシフトみあるんで辞めときますね」
ぽんぽんと飛び交う漫才のような会話に思わず突っ込んでしまったのは記憶に新しい。
ナッちゃんと名乗る本名、性別、年齢は大体不詳の先輩にのっちというあだ名を付けられて、ソファーで紅茶を飲んでいた子雨晴 結衣ちゃんともお友達になった。
白いワンピースを着た綺麗な子で、大人っぽいから先輩かと思ってしまった。
いいな〜私も大人っぽくなりたい、周りからバカとかアホとか言われてばっかりでちょっと羨ましいなんて思いながらソファーに座ってナッちゃん先輩の話を聞く。
「オカサーが存続の危機に瀕しているのは周知の事実!!なんなら近所のシュブさんが飼ってる小山羊ちゃんも知ってるぜ」
「誰だよシュブさん」
「だから結衣っちとのっちにはオカサーに人を呼んで欲しい。因みに最低集めるべきは3人だからあと1人でだいじょーぶだよ!!何たって今日だけで2人も入ったんだからね!!!」
「いやだから私は………あー、もういいや…ツッコミもめんどくさい」
諦めた結衣ちゃんは顔を覆って俯いた。
結衣ちゃんの大きめなため息にナッちゃん先輩は「幸せが逃げるぞ☆」と茶化したけど、無視していた。言った通り雑に受け流してる……。
先輩相手に凄いっと思ったら、横から高校のときから知り合いと補足された。えっ、思考を読まれてる!?
「普通に顔に書いてるもの。はぁー……私、オカサーに所属するって言ってもほぼ幽霊ですよ。バイト掛け持ちしてるし」
「別にいいよ!頭数と最低限参加してくれたらいいから。のっちも絶対来てねって日以外は特に来ても、来なくてもどっちでもオッケーだよ!!因みに来たら来たで、美味しい紅茶とお菓子が出るしこの部屋の資料は好きに使ってもいいよ〜。なんなら2週間以内に返してくれるっていうなら、そこの紙に名前と日付だけ書いて持ち出しも大丈夫!!」
「えっホント!?天国じゃん!?」
部屋を見回すとオカルト系の雑誌がびっしり詰まった棚があって、資料になる古書も幾つかおいてある。端っこには「The Call of Cthulhu」と書かれた英語圏の本も並んでいる。
オカルト好きには堪らない、最高の部屋だ。何個か読んだことがある本もあるけど、読んだことのない本の方が多い。
「じゃあそう言うことだから、年内に1人は勧誘しといてね〜」
「あっその前に聞いときたいんですけど絶対来てねって日はいつですか?私もバイトしてるんで、聞いときたいんですけど!」
「ああ、それね。今日だよ」
「「はぁ?」」
思わず結衣ちゃんと声が被ってしまった。
「だから、絶対来てね日は今日!だって2人とも今日はバイト入れてないでしょ?じゃあ丁度いいじゃん」
「いやいや良くない、良くない。準備ってものがあるでしょうが!」
「準備も何も要らないって。だって今日の活動はこの大学だもん」
「大学生にもなってだもんって正直キツイ」
「確かに……というか、大学が活動場所って何するんですか?」
「結衣っちとのっち、それは酷いぞ!!この前まで俺たち高校生だったのに!?…まぁ、いいけど。ゴホン……
さて、のっちそれはオカサーのメンバーとして頂けない質問だぜ。オカサーがやることと言ったら、そりゃもちろん心霊現現象の調査にきまってんでしょ!!!」
「えっ」
「それってつまり………」
この大学、心霊現象が起きるの!?!?