この小説は夢小説です。
下のフォームに作者さんの指定した語句を入力してお読みください。

お名前設定

お名前変更フォーム

下記フォームに必要事項を入力し「登録」ボタンを押してください

名前

文字サイズ変更

二次創作
不死と雄英生

#2


  お母さんが出張へ行って3ヶ月。
  早くもわたしは高校生になる。


  たしか一ヶ月で帰ってくるって、そう言ってたのに。


  お父さん連れてくるって、言ってくれたのに。






「お母さん、まだかなあ」






  入学までもう一週間もないというのに
  帰って来る気配どころかメッセージすら返ってこない。


  ふと、垂れ流していたテレビ画面を見やる。






『オールマイト、教師になる!?』


「あれ、最近お母さんテレビ映んないよね」






  じゃあもう、死___


  ダン、とリモコンを叩きつけ
  脳死の思想をかき消す。


  そんなはずない、約束したじゃん。


  受験終わったら頭撫でてくれるって。
  お寿司買ってくれるって。


  ...もしかして、入学式来てくれないの?






「お父さんは、帰ってこないよね」






  急に冷静になって
  お父さんが飾られた写真を眺めて呟く。


  小さい頃は勘違いしていた。
  お父さんはわたしを置いてどこかへ行ったんだと。


  けどそれは大きな間違いで
  わたしが物心付く前に、連れ去られたらしい。


  しかしそれが10年弱経っても
  未解決事件だなんて呆れる。


  「警察は仕事してるのか」
  なんてクレームを無性に入れたくなった。


  ただ、そんなことをしても
  虚しくなるだけだと分かってる。


  だからわたしはお母さんを待つ。
  入学式までに絶対帰って来ると信じて。






___






  結論から言えば帰ってくることはなかった。


  入学式当日。
  すこし早く起きてお母さんの帰りも待つものの
  無駄を悟って支度をする。


  苦々しい気持ちで制服を身にまとい
  「いってきます」と家を出た。


  相変わらず「いってらっしゃい」は聞こえない。


  多分、居たらとびっきりの笑顔で送ってくれる。
  それで、たくさん心配してくれる。


  そんな馬鹿げたわたしの妄想は
  叶えられることなく、無音の家が背中を刺した。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

ちなみにお父さんは生きてます。

2024/12/03 20:22

むたです ID:≫ipQfoJGWoroSQ
続きを執筆
小説を編集
/ 2

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL