リクボックスからのリクです。
「ツンデレなの見たい！！！」

『朝起きたら、俺のバカ息子たちを叩き起こしてほしいんだ』
昨日お父さんに言われた言葉。
私は別に朝は苦手じゃないし、むしろ得意だ。6時前にいつも起きている。
........けど...む、無理じゃない？
だって、同じ年頃の男の子を起こしに行くんだよ...？
でも、守らなくちゃいけない。
私を買うのを許可してくれたお父さんが言ったことだ。
私は勇気を振り絞って、最初....かもめさんの部屋へ向かった。

ドアをノックして、足を踏み込む。
「かもめさー...ん。朝ですよ〜...！」
案外、かもめさんはすぐに起きてくれた。
「..........んー、あぇ？○○？おはよぉ....」
かもめさんは、いつもみんなの保護者的な存在だったけど、案外...よくみて見ると、ふわふわしてるんだな...
「朝です、起きましょ...？」
「うー....ん。あと1分したら下いくー.....」
......ほんとなのやら...

隣の部屋...いわゆる、かいとさんの部屋へも足を踏み込む。
「かいとさん、起きましょー..？」
「ぎゅ、したら........」
「.........は？」
え......？い、今かいとさんなんて言った....？
「...早く..」
寝ぼけてるのかな....？わかんないけど、これもお父さんのため、、！
私は、意を決してかいとさんをぎゅっとした。
「かいとさんっ....？しましたよ...？」
「...........」
うわ、反応なし...またあとで起こそ...

次は、翔さんの部屋だ。ドアをノックして、足を踏み込む。
.........お、珍しい。起きてる...
「.....ん？お、○○おはよ。どしたん？」
青い髪が、窓の冷たい空気になびいている。綺麗だなぁ...
「あ、いや...。起こしに行けって頼まれたので...」
「んー....そうなんや....じゃあ、ちょっとだけ俺とおらへん？」
「...........え？や、私他のみなさん起こさなきゃだし...」
「中二病2人は起きれる。のっきたんもギリギリには起きてる。音楽組の2人はまぁ...なんとかしたら起こせるから。ちょっとだけ....あかん？」
........うぅ....
「いい、ですけど....なにするんですか、翔さん....」
「...........俺のこと、翔って呼んで？呼び捨て。」
..........は？
翔さんは、そのあともあかん？と目をキラキラ輝かせてそう言った。
断れないよ....
「え....と..しょ、翔....」
「んーもう大好きーー！！」
翔さんはぎゅっと私を抱きしめた。
「は！？そんな大きい声で叫んだら...！」

「........翔くん？」🤍
「翔、くん...？」💜
「翔さん.....」💙
「サムライ...」❤
「翔ちゃん...？」💛

「うわ、ほら....翔さん...」
「うわー.....やば....ごめんなろっち〜☆」
思った通り、なろ屋さんたちが翔さんの部屋へ集まってきた。

「○○、とりあえずこっち来て...？」
私はなろ屋さんに連れ去られた。

「翔くんと、なにしてたの...？」
鋭い目つきでなろ屋さんが私の瞳を見つめてくる。
「....い、や。特に何も...」
「じゃあ、なんで抱き合ってたわけ？」
「.......しょ、翔さんが....」
翔さん...ごめん...
「..........○○も、断らなきゃダメだよ....。僕の○○なのにっ！」ｷﾞｭｯ
なろ屋さんは、私に抱きついてきた。
「.....な、なろ屋さん！？ちょ....！//」
「僕のものなのに、勝手に翔くんに奪われるなんて...僕許さないもん...」

「いじわるっ！！//」
私は、ついなろ屋さんから腕を振りはらって、自分の部屋へ戻った。


「ツンデレだなぁ....」
なろ屋さんは、そう言っていた。

でも、なろ屋と翔さんで、抱きつかれたときとなにか違う。
ほんとに、翔さんとは違う何かを、私はなろ屋さんで感じた。