side そらねこ

バタン、と音を立てて車のドアを閉める。
「うわぁ....お、大きい....」
○○が目を輝かせて僕らの家をみている。
「早く入って雑談でもしましょ〜」
のっきさんがほわほわしながらそう言った。
え、○○かたまっちゃってない...？言葉選びが苦手な僕でも、この言葉が確実に正しいと言いきれるほど、硬直している。
「○○？どうしたの？」
僕は思い切って声をかけた。
「........っ、あ。ご、ごめんなさい。ちょっと色々びっくりしちゃって...」
「.......それだけであそこまで固まる...？かわいいなぁ...♡」
「え！？」
あ......心の声と発する声、間違えた☆
「........あー...うん。僕、○○大好きだから、よろしくね？♡」
僕はもういいや、とやけくそになってつい自分から白状してしまった。
ま、別に好都合でも不都合でもないし、いいよね...？
○○は顔を赤らめて、フイッ、と顔をそむけてしまった。
......えー、かわいいのに。

「あれ、、なろぴ、父さんに許可は取ったのか...？」
かもめさんがなろ屋さんにきく。
「えぇ、いやいや。取ってなかったら連れて帰ってないよ」
それもそうだな、と笑い、なろ屋さんとかもめさんは一緒に○○のもとへ走っていった。

「お.....なろ、帰ったのか。」
リビングから顔を出したのは、僕たちの父さん。
「うん、ただいま。例の子、連れてきたよ」
拝見させてもらう、と言い、父さんはいすから立ち上がり、なろ屋さんのとなりにいる○○をみる。
........いや、なんでお父さんが見る必要あるの？
○○の良さがわかるのは、僕だけで十分なのに...
「......いかにも、なろのタイプドストライク、ってとこだな...」
「そうでしょ？もうかわいすぎるの〜♡だから、これから僕のものにするから、絶対触れないでね....？......それと、わかってるよ、[漢字]瑠心[/漢字][ふりがな]るこ[/ふりがな]さん。覗き見はよくないんじゃない...？」
うわ、なろ屋さん...え、なにヤンデレ化...？気色悪...
それに....え、瑠心さん？いたの？
「あぁ、やっぱり目はごまかせないんですね。●●さん、はじめまして。ここ、緑川家専業の守り役を務めさせていただいております、瑠心と申します。」
「え....？あ、は、はじめまして...」
○○が戸惑うにも、無理はない。
だって、急に瑠心さんが出てきて、あいさつされるんだもん....
それに、瑠心さんは、圧倒的な若さを指示している。年齢とか、細かいことは教えてくれないし、知らないけど、20代前半なんだとか。あと、喧嘩がものすごく強いらしくて、街中のヤクザたちを破壊したんだとか。瑠心さんって、結構美人だからちょっと以外。

「........●●さん。」
急に名前を呼ばれて○○はびっくりしていた。かわいい....
「は、はいっ...！」
「詳細は、なろから聞いたと思う。まぁ....もう細かいことは気にせずにここに、遠慮なく住まわってほしい。と、いうわけで。そら、部屋案内しろ」
ええ、僕！？となってしまった。
「あ、僕？いいよ〜。○○、こっち♡」
「.......そら。くれぐれも、なろの火に油を注がないようにな...」
「わかってる、わかってる。油を入れても水をかければどうにかなる♪」
お父さんの忠告を聞かず、僕は○○に抱きついて、部屋を案内した。

「うわ、なろっちやばいで....」
「今近づかないほうがいいな....」

かいとさんと翔さんがぼそぼそ話してるけど、僕はそんなの気にしない。

僕が聞こえる音は、君の音色だけだから、ね？♡