友達がやばい件
『あいつ、ストーカーだよ。』
何度もあの言葉が繰り返される。心のどこかで間違って欲しいと思う自分がいる。
しばらく走っているとチアキの家が見えた。一ヶ月前に遊びに来たときよりも何となく圧を感じた。恐る恐るインターホンに指を近づける。
「ふぅー。」
覚悟は決まった。大丈_______
「こんな遅い時間にどうしたの?」
「?!」
「ふふ。驚いてる顔も可愛いなぁ。ねぇ、もう知ってるんでしょ。私がどういう人間か。」
「…嘘、だよね。チアキがあんなことするはずないよね?」
お願いだから否定して。ストーカー行為なんてやってないって。冤罪だって。
「まだ信用してもらえてるんだぁ!嬉しいな。でもね。キミに対して嘘をつくの嫌だから言うね。」
____ハルの奴が言ってたことは本当だよ。
駄目だ。目全体が熱い。
「!!!もしかして泣いちゃった?拭いてあげるよ。」
背筋がゾワっとした。
「…しょっぱいね。涙ってナトリウムが多く含まれてるからしょっぱく感じるんだって。」
その言葉を聞いた瞬間、自分の涙をチアキが舐めたんだ。気持ち悪い。涙は自然と引っ込んだ。
「何でストーカーなんてことを。」
「えぇ?覚えてないかもしれないけど、私キミに助けられたんだよ。入学式に。」
私はチアキ。今日から高校生。どんな毎日が待ち受けてるんだろう。
あれ、どうして。ない、私のクラス名簿。バッグの中にもポケットの中にもない。
もう時間もそんなにないのに。今から先生に聞いたって時間がない。どうしたら______
「もしかして探してるのってコレ?」
「え?」
私に話しかけてくれた子の手には探していた名簿があった。
「!!そうです。それです。ありがとうございます!」
「全然!それに私もクラス名簿なくしちゃって、ちょっとだけ見ちゃった。ごめんね!」
「いえ!本当に感謝してます。ちなみにクラスは…?」
「ん?3組だったよ。」
3組か。私とは2クラスも違う…
「やば!そろそろ教室に行かないと。じゃあまたね!」
「あ…」
行ってしまった。去っていく背中をみて思わず_______
(かっこいいな。)と思ってしまった。
見守るだけでも良い。認知されなくても良い。ただ、あの子の存在を感じてたい。
欲が出てしまった。人間誰でも環境に慣れてしまえば、欲がだんだんと出てしまう。あの子と同じクラスになったとき嬉しかった。心の底から。だから物足りなかったんだ。
誕生日プレゼントと偽ってGPS が入ったキーホルダーをあげた。家の中に盗聴器を仕掛けて四六時中生活音を盗み聞きしてた。
幸福感が嵩張る度に罪悪感も増していた。
何でこんなことしてるんだろうって。でもやめられなかった。タバコと同じ。やめようと思っても身体に影響が出る。
だから________
「だからってこんなことしたの。」
「そうだよ。」
経緯を聞いても納得なんてできない。
「もう、お友達ごっこは終わりだね。」
「チアキ…」
「バイバイ。もう近づかないよ。色々迷惑かけてごめんね。」
「待って_______ 」
次の日、学校に行くとチアキは休んだ。そんな日が何日も続いた。
「ねぇ、チアキさんが休んだ理由知ってる?」
「ごめん。知らないんだ。」
「…そう。ごめんなさいね時間取らせちゃって。」
クラスメイトはそう告げると離れて行った。
あの時自分はどうすれば良いか未だに考えている。
何度もあの言葉が繰り返される。心のどこかで間違って欲しいと思う自分がいる。
しばらく走っているとチアキの家が見えた。一ヶ月前に遊びに来たときよりも何となく圧を感じた。恐る恐るインターホンに指を近づける。
「ふぅー。」
覚悟は決まった。大丈_______
「こんな遅い時間にどうしたの?」
「?!」
「ふふ。驚いてる顔も可愛いなぁ。ねぇ、もう知ってるんでしょ。私がどういう人間か。」
「…嘘、だよね。チアキがあんなことするはずないよね?」
お願いだから否定して。ストーカー行為なんてやってないって。冤罪だって。
「まだ信用してもらえてるんだぁ!嬉しいな。でもね。キミに対して嘘をつくの嫌だから言うね。」
____ハルの奴が言ってたことは本当だよ。
駄目だ。目全体が熱い。
「!!!もしかして泣いちゃった?拭いてあげるよ。」
背筋がゾワっとした。
「…しょっぱいね。涙ってナトリウムが多く含まれてるからしょっぱく感じるんだって。」
その言葉を聞いた瞬間、自分の涙をチアキが舐めたんだ。気持ち悪い。涙は自然と引っ込んだ。
「何でストーカーなんてことを。」
「えぇ?覚えてないかもしれないけど、私キミに助けられたんだよ。入学式に。」
私はチアキ。今日から高校生。どんな毎日が待ち受けてるんだろう。
あれ、どうして。ない、私のクラス名簿。バッグの中にもポケットの中にもない。
もう時間もそんなにないのに。今から先生に聞いたって時間がない。どうしたら______
「もしかして探してるのってコレ?」
「え?」
私に話しかけてくれた子の手には探していた名簿があった。
「!!そうです。それです。ありがとうございます!」
「全然!それに私もクラス名簿なくしちゃって、ちょっとだけ見ちゃった。ごめんね!」
「いえ!本当に感謝してます。ちなみにクラスは…?」
「ん?3組だったよ。」
3組か。私とは2クラスも違う…
「やば!そろそろ教室に行かないと。じゃあまたね!」
「あ…」
行ってしまった。去っていく背中をみて思わず_______
(かっこいいな。)と思ってしまった。
見守るだけでも良い。認知されなくても良い。ただ、あの子の存在を感じてたい。
欲が出てしまった。人間誰でも環境に慣れてしまえば、欲がだんだんと出てしまう。あの子と同じクラスになったとき嬉しかった。心の底から。だから物足りなかったんだ。
誕生日プレゼントと偽ってGPS が入ったキーホルダーをあげた。家の中に盗聴器を仕掛けて四六時中生活音を盗み聞きしてた。
幸福感が嵩張る度に罪悪感も増していた。
何でこんなことしてるんだろうって。でもやめられなかった。タバコと同じ。やめようと思っても身体に影響が出る。
だから________
「だからってこんなことしたの。」
「そうだよ。」
経緯を聞いても納得なんてできない。
「もう、お友達ごっこは終わりだね。」
「チアキ…」
「バイバイ。もう近づかないよ。色々迷惑かけてごめんね。」
「待って_______ 」
「さようなら」
次の日、学校に行くとチアキは休んだ。そんな日が何日も続いた。
「ねぇ、チアキさんが休んだ理由知ってる?」
「ごめん。知らないんだ。」
「…そう。ごめんなさいね時間取らせちゃって。」
クラスメイトはそう告げると離れて行った。
あの時自分はどうすれば良いか未だに考えている。