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【参加型】ラト帝国最強捨札STAL。

#5

戦闘準備。

部屋の中で一人。
我は戦闘へ向けて備えをしていた。

戦闘用服の袴に着替え、飾り結びとタッセルのついた耳飾りを付け、頭には水引と鈴のついた頭飾りを。

綺麗に飾っていた日本刀、太刀を佩く。
一応研ぎ直しておこうかなんて考えるが、時間がない。

早く行かねばまた電流を喰らう。帰ってから研ごう。

そう心に決めて我は玄関へ行った。



玄関に向かった時、すでに一人。待っていた。

青く長い髪を靡かせ、少しつり目になっている綺麗な緑色の瞳は相変わらずハイライトがない。
黒シャツに白ベスト、黒長ズボンと黒手袋をつけるその人は我よりもかなりきちっとしている。

「おや、奏。もう準備を終えていたのかい?待たせてしてしまったかもしれないね。すまない」

後ろからそう我が話しかけると援護部隊隊長、[漢字]伊織 奏[/漢字][ふりがな]いおり そう[/ふりがな]が振り返った。十字架のピアスが揺らぐ。

「優芽〜今来たところだし大丈夫〜」

少しのんびりとした伸ばし具合で言葉を放つ奏は援護部隊隊長というだけあってとても賢く、周りの見れる人だ。

ただ身体能力が低めだ。まあ援護部隊隊長なのだからそりゃ前線部隊よりは下がる。

そこは我が埋めればよいだけだ。そして我の苦手な思考力を奏に埋めてもらっている。

まあ一言で言うと、[太字]最高の相棒[/太字]だ。

「そうかい?ならば良いのだがね。」

「安心しな〜ってことで、、行きますか〜」

「あぁ。そうしよう。」

我と奏は靴を履いて、指定された場所へと走って向かった。






「こちら和秋。STALから政府指揮官へ発信。繋がれば返答願。」

指定された場所は廃墟の街だった。

かなりオンボロで、家の中には入れなさそうだ。

草地になっているところもあれば芝生のようになっているところもある。

が、全て灰色へと変色している。家の色も失われている。


そんな廃墟の街で生き残ったビルの上で我は政府へと通信を試みた。

我と奏は耳にとある機械型イヤホンをつける。
これがないと通信が可能となっても声が聞こえない為だ。

「、、、、こちら政府指揮官。通信可能状況。」

我等の耳に男性の声が響く。

「和秋から秋月指揮官へ。事の動きを確認したく。」

そう尋ねる我に政府指揮官[漢字]長門 樹[/漢字][ふりがな]ながと いつき[/ふりがな]、偽名を[漢字]秋月[/漢字][ふりがな]あかづき[/ふりがな]が半笑いで答える。

「はっ。教える意味もねぇよ。好きにしろ」

相変わらずの言葉に苦笑する。

政府でもSTAL担当の人もいるのだが、この人はなんでSTALの担当をすることにしたのか訳がわからない。
もしかしたら指名かもしれないが。

そんな訳か樹はこちらに毒を吐いてくる。

まあ政府だから。とSTALのメンバーは納得をして今を過ごしている。

「了解。、、、らしいよ。翠。」

[漢字]翠[/漢字][ふりがな]すい[/ふりがな]とは奏のこと。

なぜ翠なのかは聞いたことはないが、透明感もありつつおしゃれな名前だと思う。



「聞こえてたよ〜まあ、いつも通りがんばろっか〜」

「了解。期待しているよ」


少しの会話をしてから我と翠は戦闘準備をした。

作者メッセージ

翠くんは“ ユウ ”様から、樹くんは僕の友達が作ってくださいました。

お二方ありがとうございますっ
どちらもすごく素晴らしいキャラクターで、めちゃくちゃ感激してます!


ユウ様へ。
身勝手に「最高の相棒だ」と記入いたしました、申し訳ございません。もしも取り消して欲しい、そういう関係は嫌だ、と思いましたら教えてくださいましたら取り消しますっ

2024/12/27 10:17

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