[明朝体][右寄せ]〜夜〜[/右寄せ][/明朝体]私達は草原に来た。結局のとこ、野宿は避けられずテントで寝ることにした。
見張り係になったから(まぁ何かあったら怖いしね。夜襲とかあるかもだし)外に居る。
●●[小文字]「いやぁ、やっぱ眠いや。寝たいなあ……」[/小文字]
今にも寝そうな私。ウトウトしながら、見張りともいえないような状態だったりもする。
●●「ま、バレないし寝てもいっか！誰も来ないだろうし」
フラグを立てちゃったような、違うような……[水平線]？？？「ふっ、貴様が勇者か」
●●「いえ、私は魔法使いです。後、すみませんナンパは受け付けておりませんので」
冷静に返答をする。フラグ回収早いね。そして3度目のこの台詞。
寝始めた1分後、誰かが来た。私は変な所で敏感だからすぐ気付いちゃったんだよね……
●●「用があるならお早めにお願いします。こっちは眠いんで」
？？？「あぁ、そうか。用は……貴様を攫いに来た」
●●「？ 攫う理由を述べてもらってもいいですか？」
？？？「あまり言いたくないが、こっちに堕ちるからまぁ良いだろう。
我が主である魔王サタン様が、貴様を呼んでいるのだ。勇者1行軍を倒すには、パーティのリーダーである貴様を攫い、洗脳し、こっちの戦力にしよう。というお考えだ。理由を述べたから連れていくとしよう」
●●「ま〜た面倒事かぁ……[漢字]大爆[/漢字][ふりがな]ビッグ・エクス[/ふりがな]」
？？？「背後をよく見ろ」
●●「[漢字]発[/漢字][ふりがな]プロージ[/ふりがな]……ウッ」
首の後ろが熱を持つ。体が倒れていく。何があったのか、意識が[漢字]朦朧[/漢字][ふりがな]もうろう[/ふりがな]とする中考える。
ぼんやりとする中、ふと[漢字]譫言[/漢字][ふりがな]うわごと[/ふりがな]の様に呟く。
●●「な、まえは……なんて」
？？？「我が名は───レフトだ」
ララちゃん、ガチで居たよ。とか思いつつ、私は一言。
●●「マイロ……ころさない、ていどで、ね。つたえと、いて───」
遺言は、これでいっかな。意識がフラッと遠のき、視界が暗転した───