今はこんなに楽しいけど、昔はそうじゃ無かったんだよな…私はふと思い出す。これは、私がここに来る前の話───

「おはよう●●ちゃん！」
「おはよう…」
「大丈夫？眠そうだけど…」
「私はいつもこんなだよ」
「そう？」

「●●おはよう！」
「おはよう…」
私は学校が嫌だ。正確に言えば、そこに居る友達が嫌だ。皆明るくて、ついて行けない。無視とかはされてないけどね。だから、『[小文字]異世界に行きたいな…[/小文字]』そう呟く。そこだったらまだ私は楽しめるかもだから。贅沢な願いだよね。だからあの日、先生が言った言葉で、未来は変わった。
「昨日の晩から、クラスメイトの〇〇さんが[太字]行方不明[/太字]になりました。皆さんも見かけたら───」
それで私は異世界に行く方法を試す事にした。詳しくは1話を見てほしいけど。
そんな私でも、一人、積極的に関わる事の出来る子がいた。[漢字]剣[/漢字][ふりがな]あきら[/ふりがな]くんだ。
「おはよう●●！」
「おはよう剣くん」
最初は関わってなかったけど、しつこく話してくるうちに仲良くなっていた───

そう言えば剣くん元気かな？異世界だから分かんないや。
「●●ちゃん置いてっちゃうよ？」
「あ、ごめん！」
まぁ元の世界は置いといて、今を楽しも！私は決意した。