あの日　あの桜の木の下で
佇んでいた君
そんな君に　ボクは恋をした

優しげで　それでいて　悲しげに感じる
君の透き通った青い目に
ただただ吸い寄せられた

でも　この想いはもう届かなくなってしまった
君は　昨日この世に別れを告げた
まるで　シャボン玉のように
パチンと弾けて　消えた

でもね　君はまだ生きている
ボクはそう信じているんだ
誰も　君の死んだ証拠は見ていないのだから

君は言ったよね？
「証拠がないんなら信じちゃダメ」って

今日もボクは学校に通う
その約束を胸に誓って

その時だった　
ボクは呆然と立ち止まった

あの日の　あそこに


“君がいた”から



今にも消えそうな君を見て
ボクは思わず駆け寄った
投げ捨てたカバンが濡れるのも構わず

今日こそ　君に伝えるんだ




「——————————」って