二次創作
武装探偵社の名探偵は、幼女を溺愛してます。
「ただいま!」
武装探偵社のドアを勢いよく開けて入ってきたのは乱歩だった。
○○は、ドアの開いた音を聞くと、自分の母親(父親?)だと気づいたのか、
医務室のドアに近寄る。そしてその後ろを与謝野先生が追いかけ、ドアを開けてやる。
ドアから飛び出した○○は、乱歩のもとに向かう。
「あ、○○、いま帰ったよー!」
「まま!あのね....○○ね...」
「ん?」
「お熱出たの....」
勿論知っていたことだが、乱歩は今初めて知ったような態度を取った。
「寝てなきゃ。ご飯は食べれる?」
「....ん、いらない..」
「それはいけないよ、○○。」
後ろから与謝野先生が声を掛ける。しゃがみこんで、○○のおでこに手を当てる。
「ねていたから、少しは熱が下がったようだね。.....少しでいいから、食べれるかい?」
「....ちょとだけ。」
まだうまく言葉が言えないのが愛らしく、風邪なはずなのに、みなの頬を緩ませる。
○○の存在とは大きくなったものだ。
「○○ちゃんー。」
医務室に、御飯を届けに来たのは、社員の一人の賢治だった。
「...だぁれ?」
「僕?僕は、賢治といいます。」
「けん....じ!」
「おー、すごいですね!」
名前を覚えるのが早いことを褒められたのが嬉しかったのか、にっこりと笑顔になる○○。
「風邪って聞きましたけど、大丈夫ですかー?」
「...あたまがね、あついの。」
「ほうほう。」
○○の目を見て、話を聞く賢治。
「それからね、のどもいたくてね、うごきたくないの。」
「それは、大変ですねー。」
持ってきたお粥を匙で掬い、冷めるまで待ってから、○○に食べさせる。
「おいしーですか?」
「.......おいしい。」
○○は結果的に持ってきたお粥をすべて食べきった。
「その調子だと、明日には治りそうですね、よかったです。」
「けんじ、ばいばーい!」
医務室から、お皿を下げる賢治を○○は見送った。
次の日には○○ちゃんの熱は平熱まで戻っていたそうです。
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