二次創作
孤児の女の子は人虎くんの、初恋の相手でした
「.....はぁ。」
目的の場所へゆくために歩いていたけれど....
――「絶対迷子だ....」
何ここ?知らないよ、こんな場所!ここに来たくてきたわけじゃないのに....
「どうかしたの〜?」
「えっ....」
急に声をかけられて、振り返ると、身長の低めのお兄さんが立っていた。
「お兄さん.....誰ですか?」
警戒心深い私に一瞬きょとんとしたものの、お兄さんは笑顔になる。
「僕〜?僕は名探偵の江戸川乱歩!」
「えどがわらんぽ....」
復唱するように呟いた私に、再度聞く。
「で、どうかしたの?」
「ここに行きたくて...」
私が探し求めている人がいる場所への道のりを書いた地図を
お兄さん――じゃなかった、名探偵の江戸川乱歩さんに渡す。
「あれ」
お兄さんが声を上げる。
「ここ、僕が勤めてる場所だけど。」
「ええっ!じゃ、じゃあ..」
―――あの人のことも知ってるの?
このボタンは廃止予定です