柚夏の読切小説集
将来の夢とは何だろう。
「何になりたい?」と訊かれても「これになりたい!」というものがないので、毎回「特にない」と答える。
将来、何になるのか決まっていないので、進路も中々決まらない。
そんな毎日に呆れる。
ある日、国語の授業で小説を作ることになった。
みんなは悩む中、私は淡々と書いていった。
たったの五十分で小説は完成した。
その一週間後、見せ合うことになった。
色々な人の作品を見たあと、適当にペアになり、「この人のが上手い」と宣伝をする。その後、その人の作品を見る。という感じで行動した。
私は上手いと聞いた人の作品を見ようとした。
すると、私の机の周りに人が沢山いた。私の席が見えなくなるほどだ。
「めっちゃ上手いね」という声が飛んでくる。
小説書く事ってこんなに楽しいんだなと感じた。
私は気分が上がり、友達にも見せた。
「柚夏[小文字](仮)[/小文字]ちゃんらしさが出てるね。」
「貴志柚夏が出てる」
それしか言わなかった。
それはどっちなのだろう。
上手いのか、それとも下手なのか。
柚夏が出て上手いのか。柚夏が出て下手なのか。どちらにしてもおかしくない。
帰って母に小説を書いたと言った。
「小説家もいいね。」とぼそっと呟いた。
確かに、小説家も悪くない。
私は早速見せた。
母は「表現が細かくていいね。だけど、一人称だったらな。」と言った。
今回は、何故か第三者視点で書くという決まりがあり、嫌々第三者視点で書いた。
私は第三者視点は使わない。
「私」か「僕」などの一人称で済ませているから、第三者視点は慣れていなかったのかもしれない。
その日の夜、私は考えた。
本当に上手いのか。
みんな私が悲しまないように、とわざと「上手い」と言ってくれたのかもしれない。
だけど、普段関わらない人が「上手い」と言ってくれた。
やっぱり上手いのか?
本当の事は分からないが、これだけは分かる。
私は、小説家になりたい。
と。
書いてて気付いた。
“書く”って楽しい。
下手だって、つまらなくたってどうでもいい。
タブレットを返却したって、高校生になったって書き続けたい。
夢ができた。
私は少し嬉しかった。
「何になりたい?」と訊かれても「これになりたい!」というものがないので、毎回「特にない」と答える。
将来、何になるのか決まっていないので、進路も中々決まらない。
そんな毎日に呆れる。
ある日、国語の授業で小説を作ることになった。
みんなは悩む中、私は淡々と書いていった。
たったの五十分で小説は完成した。
その一週間後、見せ合うことになった。
色々な人の作品を見たあと、適当にペアになり、「この人のが上手い」と宣伝をする。その後、その人の作品を見る。という感じで行動した。
私は上手いと聞いた人の作品を見ようとした。
すると、私の机の周りに人が沢山いた。私の席が見えなくなるほどだ。
「めっちゃ上手いね」という声が飛んでくる。
小説書く事ってこんなに楽しいんだなと感じた。
私は気分が上がり、友達にも見せた。
「柚夏[小文字](仮)[/小文字]ちゃんらしさが出てるね。」
「貴志柚夏が出てる」
それしか言わなかった。
それはどっちなのだろう。
上手いのか、それとも下手なのか。
柚夏が出て上手いのか。柚夏が出て下手なのか。どちらにしてもおかしくない。
帰って母に小説を書いたと言った。
「小説家もいいね。」とぼそっと呟いた。
確かに、小説家も悪くない。
私は早速見せた。
母は「表現が細かくていいね。だけど、一人称だったらな。」と言った。
今回は、何故か第三者視点で書くという決まりがあり、嫌々第三者視点で書いた。
私は第三者視点は使わない。
「私」か「僕」などの一人称で済ませているから、第三者視点は慣れていなかったのかもしれない。
その日の夜、私は考えた。
本当に上手いのか。
みんな私が悲しまないように、とわざと「上手い」と言ってくれたのかもしれない。
だけど、普段関わらない人が「上手い」と言ってくれた。
やっぱり上手いのか?
本当の事は分からないが、これだけは分かる。
私は、小説家になりたい。
と。
書いてて気付いた。
“書く”って楽しい。
下手だって、つまらなくたってどうでもいい。
タブレットを返却したって、高校生になったって書き続けたい。
夢ができた。
私は少し嬉しかった。