柚夏の読切小説集
「弁当、クラスメイトと一緒に食べれた?」
帰宅する度にそう訊かれる。
私はまだ誰とも一緒に食べていない。──ぼっち飯だ。
誰とも食べていないということを伝えると、
「早く友達作ろうよ」
「作らないと三年間やばいぞ」
という言葉が必ず返ってくる。
友達作りを急かされているような気持ちだ。
友達が欲しいと思っているが、中学時代のトラウマが蘇り、なかなか一歩前に進めない。
「環境や人が変わるから中学とは違うよ」と親は言うが、そういう事ではない。
──相談相手がいない。
中学の方が良かったのだろうか。
別室で好きなことをして、先生から給食のおかずやサラダをたくさん貰って……。
あの頃、私は幸せだったんだ。
帰りのバスの不規則な揺れに身を任せて[斜体]『ノクティルーカ』[/斜体]を聴きながらゆっくりと目を閉じた。
帰宅する度にそう訊かれる。
私はまだ誰とも一緒に食べていない。──ぼっち飯だ。
誰とも食べていないということを伝えると、
「早く友達作ろうよ」
「作らないと三年間やばいぞ」
という言葉が必ず返ってくる。
友達作りを急かされているような気持ちだ。
友達が欲しいと思っているが、中学時代のトラウマが蘇り、なかなか一歩前に進めない。
「環境や人が変わるから中学とは違うよ」と親は言うが、そういう事ではない。
──相談相手がいない。
中学の方が良かったのだろうか。
別室で好きなことをして、先生から給食のおかずやサラダをたくさん貰って……。
あの頃、私は幸せだったんだ。
帰りのバスの不規則な揺れに身を任せて[斜体]『ノクティルーカ』[/斜体]を聴きながらゆっくりと目を閉じた。