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#創作

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拝啓 宇宙船のAIたちへ

#4

第四話 No.001

そうか…そうだった。
あの姿は、人間だった頃の私の姿だ。
そう思った瞬間、あの頃の記憶が蘇ってきた。


20XX XX月XX日
かつて”研究者”だった”私達”。
研究した内容は、正直言ってうろ覚えだ。
ただ、覚えていることがあるとすれば、私は殺人鬼のように残虐な性格と
思考を持ち合わせていたこと。
No.002が言ったように私の本名が”レビン・クライエル”であったこと。
そして、No.002は私の助手であり…
No.001「…だめだ…。この後の出来事が思い出せない…。」
一体どうしてしまったのだろう‥‥と頭を悩ませようとした。
その時
?「よう、聞こえるか?」
No.001「!?」
?「聞こえているようだな。間抜け面。」
いきなり動画が再生された。この間、私は自分の過去のことしか頭になかった。
そのため、理解を遅らせてしまった。
?何だ?”動画内の私”が”こちら側”に話しかけている?…だめだ、状況が一切
呑み込めない。まず、そもそも私はこんな動画を録っていた覚えはない
No.001「貴方は一体何者ですか?」
レビン「見ればわかるだろう間抜け面、私はお前だ。厳密に言えば、私は”お前の過去”だ。」
No.001「そういうことを聞きたいわけではありません。まず、そもそもの話。
私は、このような動画を録った覚えはないのですが…。」
レビン「それはそうだろう。なぜなら、この動画を作成したのは”我々”だからな。」
No.001「・・・・・・・・・・・・・は?」
何を言っているのか全く理解気できない。こいつは、一体何を言っているんだ。
そんな私をよそに、動画内の私は嘲笑といった笑みを浮かべながら私にこう言った。
レビン「我々は、お前の記憶のレビン・クライエルを復元し、3D仕様にした。」
No.001「・・・・・・・・・・はぁ」
私は、未だ理解が追いつかないまま”とりあえず”というニュアンスが含まれた返事をした。
No.001「それで、あなた達は何をしたかったんです?宇宙船を遠隔操作なんかして。」
レビン「ここまで説明しても、まだわからないか。」
No.001「・・・・・・・・と、いいますと?」
レビン「お前たち従業員の中に裏切り者がいる。」
No.001「・・・・・・何言ってるんですか?」
レビン「私が遠隔操作をした理由は、大事を起こしてお前をおびき寄せるために宇宙船を利用した。ウイルスを侵入させてお前たちの”目的”を妨害する目的も含めてだ。」
No.001「・・・・・・・・」
レビン「お前たちが自分の”母星”を捨てる前に、私達は”警告”を促したはずだ。」
そこで、私はようやく気付いた。
No.001「・・・・・・・・まさか・・・・あの時の・・」
レビン「今更気づいたってもう遅すぎる。」
 
  「思い出せ”私達”を、憎め、自分がした行動がどれだけ愚かだったかを」



































作者メッセージ

こんにちは 無人間です。
投稿が遅れてしまい大変申し訳ありません。
第四話をお読みいただきありがとうございます。
皆様からの、心温まるコメントを拝見しました。
…正直に申し上げますと、ハチャメチャに嬉しすぎて発狂してしまいました。
(お巡りさんこの人です!)
本当です。はい。もう、嬉しすぎますよ。ひねくれたボンクラトロール(私)の小説に、こんな心温まるコメントをいただけるとはとても感激でした。
ありがとうございます。これからも連載を続けたいと思いますので
どうぞよろしくお願いします。
それではまた、第五話でお会いしましょう。

2024/12/14 13:25

無人間 ID:≫
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