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#創作

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拝啓 宇宙船のAIたちへ

#3

第三話 宇宙船遠隔操作(後編)

私達(No.001、No.002、No.003)は別行動を開始した。
私とNo.003は宇宙船操作セキュリティシステムの場所へ急いで移動。
No.002は司令室で待機という形になった。

〜宇宙船操作セキュリティシステム〜
私と、No.003は宇宙船操作室に到着した。
到着したときには、画面が赤く光り、警告の画面が表示されていた。
慌てふためく従業員たちをNo.003がなだめ、私はセキュリティを元の状態に戻しつつ、遠隔操作をしている原因を調べるという具合で
それぞれ自分の成すべきことをしていた。

No.001「これで大元は直ったはず。」
その一言に少しの安堵と、不安の気持ちが津波のように押し寄せてきた。
不安や、疑問の感情が多かったせいか、顔がいつもより少し、こわばった。
大元の原因は、他の宇宙船が操作するために、システムエラーを引き起こす
ウイルスを遠隔から送り込み、操作を行っていたらしい。
”遠隔から”とはいえ、そこまで遠くはないみたい。
大元の場所をもう少し詳しく調べてみた。
すると、一本の動画があった。
No.001「・・・・・・え?」
No.003「どうかしましたか?」
私は意図せず声を出してしまった。
不意を突かれたように私はその場に座り込んでしまった。
これはなにかの見間違いか?いや…そんなはずはない。
私はAIだからだ。それとも誤作動か?それとも・・・・まさかNo.002が言った
私達は”元々人間だった”という話のせいか?
いや、その”どちらでもない”。
No.003「本部長、大丈夫ですか?」
No.003が心配そうに尋ねてきた。
No.001「・・・・・・・・あ、ああ・・大丈夫です。少し、ここで一人
にさせてください。」
No.003は、何かを察したように頷いてくれた。
No.003「分かりました。それでは、各部屋で待機という形でよろしいでしょうか?」
No.001「ええ、それで大丈夫です。また何かあったら会議室に集めます。」
No.003「分かりました。」そう言ってNo.003は、人間の
体の部位でいう”耳”の部分に手を当て、従業員にテレパシーを送って
私の今下した命令を伝えた。
そして従業員たちと、No.003は各部屋に行った。
その間も私は、自分の記憶を整理していた。
私の見た”あれ”は自分の”人間だった”記憶を呼び覚ませるのには十分過ぎる
情報だった。
そうか・・・。私は”忘れていた”わけではなく”忘れようとしていた”のだ。
その例の”あれ”とは紛れもない。
私が”人間だった頃の姿”が写っていたからだ。

作者メッセージ

こんばんは 無人間です。
第三話をお読みいただきありがとうございます。
夜も相変わらず空気が冷たく、息が白くなるほどの寒さです。
みなさんも暖かくお過ごしください。
それではまた、第四話でお会いしましょう。

2024/12/08 21:31

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