【参加型】虐げられる日々を送っていたら、異世界で戦争を食い止める事になり帝王に鍾愛されました。
突如現れたその人に怯えたのか、クラスメイトの子たちが「ひっ」と声を上げてその場を足早に去った。
そ、そんなに怯えて......どうしたんだろう..?
助かった....とは思うけど、彼女たちが何にそんなに驚いたのかがよくわからない。
.......あっ、と、とりあえず、お礼は言わないとっ.......
わたしの背後から声が聞こえただけで、わたしはその人がどのような容姿をしているかはわからない。
でもせっかくだから、きちんと顔を見てお礼をしたい。
そう思い、わたしは後ろに振り返った。
__________でも、わたしはその容姿に、心から驚いた。
「..........えっ........」
吸い込まれるように美しい青と黄色の色の瞳、綺麗に揃えられた茶色の髪、スタイリッシュな体型。
瞳が大きくて、お顔の顔立ちはとってもかっこいいけど、どこかかわいさもある男の子だった。
そして、何より..........
「..........あ........耳と尻尾..?.....ごめんね、驚かせて.........」
その男の子には、まるでライオンのような...耳と尻尾がついていた。
一瞬、変装やコスプレかなにかかなとも思ったけど、生え際をよく見てみると、本当に体から直々に生えてきているものだと思う。
それに、万が一変装でなく本当に生まれつきの体質..なら....
その耳と尻尾がコスプレだとその人に向かって言うのは、失礼だ。
「い、いえそんな...!それより..助けてくださってありがとうございます....!」
これは当たり前の行動だと思って、わたしは軽く会釈をする。
でもその直後、その男の子はわたしの事を何か獣でも見るような目で見つめてきた。
........えっ、わ、わたし今の一瞬で何かしちゃったの....?
せっかく助けてくれた人の気を悪くするなんて、今とった行動すべてが本末転倒だ。
いつものわたしの....家でのお決まりセリフ『ごめんなさい』
そう言おうと思い、口を開こうとしたとき
「ち、違う.......なんで、耳の事とか尻尾の事を...聞かないの?」
「....................えっ?」
予想外な言葉がわたしの頭を巡回して、自分の耳を疑ってしまう。
「..........君みたいな子..初めてだよ......僕の事を初めてみて嫌な顔しない人。」
そ、それ...普通じゃないかなっ......
確かに、自分と性格が合わない人だなあと感じる人が居たとする。でも、わざわざその人の前で嫌な顔をする人が居るのだろうか。せめてあったとしても、裏で陰口を叩くくらいだと思う。
.....それか、この男の子の環境が悪すぎたのか...それは、本人にしかわからない。
「い、いえ......そんな...初対面の方を見て..何も知らないのに、嫌な顔なんてするわけがありませんっ.....」
「...........君は_______
その男の子が、何かを言おうとしたとき。
「ブーーレーーーイーーーーー!!!!!」
急に、上空から声が聞こえてきた。
何事かと思い隣に居た男の子の方を見ると、その男の子は呆れたような表情を浮かべていた。
「ブレイ!!とても心配したぞ!!?急にいなくなるから驚いた..帰るぞブレイ。」
空から降りてきたその人は、その男の子の事を『ブレイ』と呼んでいた。
.......さすがこの男の子のお友達...この人も、とんでもなく整った容姿をしている。黒髪が、元々整っていた顔立ちをさらに引き立てている。
「......ブレイ?どうしたさっきから..気分でも悪いのか..?なら今すぐにでも病院へ.......」
「ヒノ。僕、この子の事スカウトしてもいい?」
..............えっ?
この子.....って、わたしの事...?他でもないわたしだと言わんばかりに、男の子はわたしの事を指さした。
「........あ、語弊があったね。逸材探しの意味でのスカウトじゃなくて、『未来の婚約者』って意味でのスカウト。」
.............こ、婚約者......?
驚いていたのは、わたしだけではなかった。
「こここここ...婚約者ぁあぁ!!??」
隣に居た、太ももあたりまでの長くて綺麗な黒髪を揺らしている男の子のほうが驚いていたのは、誰が見ても一目瞭然だった。
side ブレイ
まるで、天使が降ってきたのかのようだった。
ペンキでも塗ったかのように綺麗な黒髪に、誰が見ても美しく引き込まれる淡いピンク色の瞳。
それに負けない..いや、それ以上に顔立ちが常人離れしていて、『美しい』なんて言葉だけでは抑えきれないほど綺麗だった。
僕のことを見る人々の目は、軽蔑や侮蔑をまるで具現化しようとでもしているかのような目だった。
でも、この子は違う。
「い、いえそんな...!それより..助けてくださってありがとうございます....!」
僕のことを怖がったり軽蔑するような目で見てくるなんて愚か、端から見たら女子同士の会話に水を指したようなやつに、『ありがとう』と、笑顔で言ってくる。
顔...もそうなんだけど、それ以上に、性格がありえないほど優しい。
いや、優しいでは抑えきれない。
常人離れしている、彼女の心は。
「い、いえ......そんな...初対面の方を見て..何も知らないのに、嫌な顔なんてするわけがありませんっ.....」
なんて心が美しんだろう。
『あの子.....人間とライオンのハーフなんだってね。』
『嘘...近づかないでほしいわ。』
『なんで神聖な貿易都市の『アメドロイダ州』に人間とライオンのハーフなんて居るんだ。』
今まで僕に向けられていた目なんて......僕の事を軽蔑や差別するやつらの事なんて...今はミリ単位でどうでもいい。
「........あ、語弊があったね。逸材探しの意味でのスカウトじゃなくて、『未来の婚約者』って意味でのスカウト。」
僕は、間違いなくこれから彼女にありえないほどの愛を注いで、ありえないほど彼女に惹かれていくだろう。
そ、そんなに怯えて......どうしたんだろう..?
助かった....とは思うけど、彼女たちが何にそんなに驚いたのかがよくわからない。
.......あっ、と、とりあえず、お礼は言わないとっ.......
わたしの背後から声が聞こえただけで、わたしはその人がどのような容姿をしているかはわからない。
でもせっかくだから、きちんと顔を見てお礼をしたい。
そう思い、わたしは後ろに振り返った。
__________でも、わたしはその容姿に、心から驚いた。
「..........えっ........」
吸い込まれるように美しい青と黄色の色の瞳、綺麗に揃えられた茶色の髪、スタイリッシュな体型。
瞳が大きくて、お顔の顔立ちはとってもかっこいいけど、どこかかわいさもある男の子だった。
そして、何より..........
「..........あ........耳と尻尾..?.....ごめんね、驚かせて.........」
その男の子には、まるでライオンのような...耳と尻尾がついていた。
一瞬、変装やコスプレかなにかかなとも思ったけど、生え際をよく見てみると、本当に体から直々に生えてきているものだと思う。
それに、万が一変装でなく本当に生まれつきの体質..なら....
その耳と尻尾がコスプレだとその人に向かって言うのは、失礼だ。
「い、いえそんな...!それより..助けてくださってありがとうございます....!」
これは当たり前の行動だと思って、わたしは軽く会釈をする。
でもその直後、その男の子はわたしの事を何か獣でも見るような目で見つめてきた。
........えっ、わ、わたし今の一瞬で何かしちゃったの....?
せっかく助けてくれた人の気を悪くするなんて、今とった行動すべてが本末転倒だ。
いつものわたしの....家でのお決まりセリフ『ごめんなさい』
そう言おうと思い、口を開こうとしたとき
「ち、違う.......なんで、耳の事とか尻尾の事を...聞かないの?」
「....................えっ?」
予想外な言葉がわたしの頭を巡回して、自分の耳を疑ってしまう。
「..........君みたいな子..初めてだよ......僕の事を初めてみて嫌な顔しない人。」
そ、それ...普通じゃないかなっ......
確かに、自分と性格が合わない人だなあと感じる人が居たとする。でも、わざわざその人の前で嫌な顔をする人が居るのだろうか。せめてあったとしても、裏で陰口を叩くくらいだと思う。
.....それか、この男の子の環境が悪すぎたのか...それは、本人にしかわからない。
「い、いえ......そんな...初対面の方を見て..何も知らないのに、嫌な顔なんてするわけがありませんっ.....」
「...........君は_______
その男の子が、何かを言おうとしたとき。
「ブーーレーーーイーーーーー!!!!!」
急に、上空から声が聞こえてきた。
何事かと思い隣に居た男の子の方を見ると、その男の子は呆れたような表情を浮かべていた。
「ブレイ!!とても心配したぞ!!?急にいなくなるから驚いた..帰るぞブレイ。」
空から降りてきたその人は、その男の子の事を『ブレイ』と呼んでいた。
.......さすがこの男の子のお友達...この人も、とんでもなく整った容姿をしている。黒髪が、元々整っていた顔立ちをさらに引き立てている。
「......ブレイ?どうしたさっきから..気分でも悪いのか..?なら今すぐにでも病院へ.......」
「ヒノ。僕、この子の事スカウトしてもいい?」
..............えっ?
この子.....って、わたしの事...?他でもないわたしだと言わんばかりに、男の子はわたしの事を指さした。
「........あ、語弊があったね。逸材探しの意味でのスカウトじゃなくて、『未来の婚約者』って意味でのスカウト。」
.............こ、婚約者......?
驚いていたのは、わたしだけではなかった。
「こここここ...婚約者ぁあぁ!!??」
隣に居た、太ももあたりまでの長くて綺麗な黒髪を揺らしている男の子のほうが驚いていたのは、誰が見ても一目瞭然だった。
side ブレイ
まるで、天使が降ってきたのかのようだった。
ペンキでも塗ったかのように綺麗な黒髪に、誰が見ても美しく引き込まれる淡いピンク色の瞳。
それに負けない..いや、それ以上に顔立ちが常人離れしていて、『美しい』なんて言葉だけでは抑えきれないほど綺麗だった。
僕のことを見る人々の目は、軽蔑や侮蔑をまるで具現化しようとでもしているかのような目だった。
でも、この子は違う。
「い、いえそんな...!それより..助けてくださってありがとうございます....!」
僕のことを怖がったり軽蔑するような目で見てくるなんて愚か、端から見たら女子同士の会話に水を指したようなやつに、『ありがとう』と、笑顔で言ってくる。
顔...もそうなんだけど、それ以上に、性格がありえないほど優しい。
いや、優しいでは抑えきれない。
常人離れしている、彼女の心は。
「い、いえ......そんな...初対面の方を見て..何も知らないのに、嫌な顔なんてするわけがありませんっ.....」
なんて心が美しんだろう。
『あの子.....人間とライオンのハーフなんだってね。』
『嘘...近づかないでほしいわ。』
『なんで神聖な貿易都市の『アメドロイダ州』に人間とライオンのハーフなんて居るんだ。』
今まで僕に向けられていた目なんて......僕の事を軽蔑や差別するやつらの事なんて...今はミリ単位でどうでもいい。
「........あ、語弊があったね。逸材探しの意味でのスカウトじゃなくて、『未来の婚約者』って意味でのスカウト。」
僕は、間違いなくこれから彼女にありえないほどの愛を注いで、ありえないほど彼女に惹かれていくだろう。