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祈りと悪魔の塔

#3

「離せよ!」

人の振り見て我が振り直せ、と思ったことがあるだろうか。反面教師なんて呼ばれたりもする。
これを改めて考え直した結果、事情があるとするならばどうだろう。仕方ないで済ませれるのだろうか。
一番見ていて吐き気がするのは、後回しにすることだ。私は親友を殺さなければならない。
後に回せるものなら回したい。心で思っても行動に動かせない。

「なぁ、しょー。」
 彼(将星)のあだ名である。今はちょっとしたことでも生きてると実感していた。
 しかし、こんなことが悪魔たちにバレたら溜まったものではなかった。

「どうしたよ、かいちゃん」
 そうだ、私の名前は[漢字]貝川 翔[/漢字][ふりがな]かいがわ かける[/ふりがな] である。

「僕、決めた。しょーに全部話すよ、僕の知ってること全部を。しょーを信頼してるってことが理由かな。」
 小さな笑みを浮かべて言う。親友と話せる貴重な時間だと言うのに。

「ピコン!」
 スマホの通知が鳴る。ふと確認してみるとタイマーが起動していた。嫌な予感がする。ざっくりあと一日といったところだろうか。血文字といえばわかりやすいのだろう。あのホラーゲームあるあるの文字に酷似していた。
そして、不意にカバンが異様に重たいことに気づく。嫌な予感しかしない中恐る恐る開けてみると、
拳銃がはいっていた。触れることすら今の自分から嫌だと言うのに。そんな僕に追い打ちをかけるように
通知がなった。

「お前が裏切り、その内容を喋るとしよう。一言事にタイマーは1時間減る。これが0になった途端、お前は苦しむだろう。」
 悪魔がこんな文章を送りつけてきた。そしてそのアプリを消そうとするが、タイマーの画面から動かなくなってしまった。

「このタイマーがどうなろうとこのスマホを破壊してやる!」
 まだかな、と思っているのだろう。しょーが覗いている。この状態でスマホを床に叩きるけるとなると、かなり変人としか見えなくなってしまう。しかし、このまま親友の命が消えてしまうならこの命令してくるスマホを破壊すれば良いのだ。

「かいちゃん、俺それはだめだと思うぞ。」
 スマホを床に叩きつけようと振りかぶった手をそっと握る。昨日の今日で結局言いたいことが伝えれられてない。しかし、命を守ろうとしている僕の手を邪魔されたのは嫌気が差した。

「離せよ!」
 ふと周りを見渡す。視線が集まる。苦しい。そんな僕の目に映るのは大声を出されて驚いている親友の顔であった。

作者メッセージ

なんか書いてて虚しくならないかって?
ハッピーエンドにする予定はわずかにあるから任せときな

2024/12/12 23:01

こっきー(kokkiEX) ID:≫.pvbEp4T5Tg0o
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