祈りと悪魔の塔
#1
「悪魔の契約は金でなく魂でするのを忘れずにいてくださいね。」
見て見ぬ振りをしたことはあるだろうか、
苦しんでる人を最初から見てなかったことにして。
結局、「あの時なにか出来ただろう。」とか考えてしまうから性に合わない。
鈍色の空を見上げて言う、
「雨が降りそうだ。」
一言呟いた、その瞬間だっただろうか。
急に傘を持っていない僕に悪意を向けられたと思うほどの尖った水ととても大きくそして空から降る雷、終わった。としか思えないほどに一瞬で制服がびしょびしょになった。
しかし、意外だったのが眼の前に[大文字]扉[/大文字]ができたのである。
「ふざけた内容だ。」とか「アホらしい。」と思ってる方々もいるだろう。
同感である、最初のうちは無視して通ろうとしてみたりしたが
どうやらその扉に入らないとその少し前にループしてしまうようなのだ。
仕方なく足を踏み入れる。
そうしたら、アナウンスが流れた。
「悪魔の契約をする、悪魔の塔へようこそ。受付は1番の窓口にお進みください。」
怪しい、と言っても帰るところがない。
1番の窓口に入り、話を聞いた。
「悪魔の契約は金でなく魂でするのを忘れずにいてくださいね。」
契約書をそっと渡された。
「これに記入しないとなったら?」
無駄だとわかっててもこんなの怖い夢としか捉えたくなかった。
「その場合、分かり合えなかった。だけですので全国民の前で処刑されます。」
結局だめじゃないか。そんなの気持ち悪いどころじゃないな、死ぬんだもん
「わかった、おとなしく記入するしかないってことが今の1言で嫌と言うほど分かったよ。」
私はそう言い放って契約書を書き提出した。
「それでは、地上階の人間を殺す人生頑張ってくださいね!」
契約書に書いてあったから分かったのだが、なぜ人間を襲うのかは書いてなかった。
「そもそも、なんで人間を襲うんだ?」
思い切って尋ねる。そうすることで理由を得たかったのかもしれない。こんな物騒な内容。
「天使と悪魔は一見対立してるように見えますが、すごく仲がいいんですよ。」
意外な1言が帰ってきた。ってか、普通に対立してそうだけどな。
「それがどうしたんですか。」
聞いても答えがないことを言う。
「人間が天使達に祈りを捧げなかったから、私達が指名した人物を殺してもらうんですよ。」
嬉しそうに言う、僕はこの1言で顔が真っ青になった。
そう、昔に聞いたことがあるのである。
「天使と祈りの物語、それは天使に祈りを捧げて生きてきた立派な男の話。」
本当に小さいときに聞いた話であり、ふと思い出したのであった。
それが単なる偶然なのかは、私にもわからなかった。
苦しんでる人を最初から見てなかったことにして。
結局、「あの時なにか出来ただろう。」とか考えてしまうから性に合わない。
鈍色の空を見上げて言う、
「雨が降りそうだ。」
一言呟いた、その瞬間だっただろうか。
急に傘を持っていない僕に悪意を向けられたと思うほどの尖った水ととても大きくそして空から降る雷、終わった。としか思えないほどに一瞬で制服がびしょびしょになった。
しかし、意外だったのが眼の前に[大文字]扉[/大文字]ができたのである。
「ふざけた内容だ。」とか「アホらしい。」と思ってる方々もいるだろう。
同感である、最初のうちは無視して通ろうとしてみたりしたが
どうやらその扉に入らないとその少し前にループしてしまうようなのだ。
仕方なく足を踏み入れる。
そうしたら、アナウンスが流れた。
「悪魔の契約をする、悪魔の塔へようこそ。受付は1番の窓口にお進みください。」
怪しい、と言っても帰るところがない。
1番の窓口に入り、話を聞いた。
「悪魔の契約は金でなく魂でするのを忘れずにいてくださいね。」
契約書をそっと渡された。
「これに記入しないとなったら?」
無駄だとわかっててもこんなの怖い夢としか捉えたくなかった。
「その場合、分かり合えなかった。だけですので全国民の前で処刑されます。」
結局だめじゃないか。そんなの気持ち悪いどころじゃないな、死ぬんだもん
「わかった、おとなしく記入するしかないってことが今の1言で嫌と言うほど分かったよ。」
私はそう言い放って契約書を書き提出した。
「それでは、地上階の人間を殺す人生頑張ってくださいね!」
契約書に書いてあったから分かったのだが、なぜ人間を襲うのかは書いてなかった。
「そもそも、なんで人間を襲うんだ?」
思い切って尋ねる。そうすることで理由を得たかったのかもしれない。こんな物騒な内容。
「天使と悪魔は一見対立してるように見えますが、すごく仲がいいんですよ。」
意外な1言が帰ってきた。ってか、普通に対立してそうだけどな。
「それがどうしたんですか。」
聞いても答えがないことを言う。
「人間が天使達に祈りを捧げなかったから、私達が指名した人物を殺してもらうんですよ。」
嬉しそうに言う、僕はこの1言で顔が真っ青になった。
そう、昔に聞いたことがあるのである。
「天使と祈りの物語、それは天使に祈りを捧げて生きてきた立派な男の話。」
本当に小さいときに聞いた話であり、ふと思い出したのであった。
それが単なる偶然なのかは、私にもわからなかった。
このボタンは廃止予定です
/ 1