アリスと魔法の国
神威は目をゆっくりと開ける。
眼の前にいるのはやはり獣也。
神威を守っていたであろう木々は消え失せ、この世界の完成度が上がったように思えた。
アリスのいる方向にはものすごい気配や音。
アリスもこの戦いの中で成長した。だが、それ以上に神威は成長、覚醒しただろう。
「‹天照・[漢字]陽桜[/漢字][ふりがな]ようおう[/ふりがな]›」
神威が握っている刀、暁。それが詠唱とともに振るわれ、全てを燃やし、焼き尽くすような斬撃が前方、獣也の方向へと飛ぶ。
「ggggrrrrrrrrllalallallalallalla」
獣也は雷となり、神速とも言える速さで避ける。
だが、それもむなしきこと。
「[漢字]天照楽桜[/漢字][ふりがな]てんしょうらくおう[/ふりがな]・開化」
神威の放った斬撃は華が開化するかのように辺り一面を火で包む。
雷の妖術は焼かれ、獣也の妖術は火に焼かれ、大嶽丸は獣也から消え去り、元の獣也へと戻る。
あまりのダメージ、または、大嶽丸を降ろした代償かは知らないが獣也は気絶している。
それを確認し神威はアリスのいる方向へと走り出す。
その場にいるはアリスと蓮兎。
そして、蓮兎の影の刃は今にもアリスを刺殺しそうであった。
神威は動こうと思う前に体が勝手に動く。アリスへの気持ち故か、だがそれは誰にもわからない。この時、一瞬の間、神威の脳内は真っ白であった。
そして、影の刃を焼き切る。
「神威、助太刀いたす」
鬼神殺し。
それは鬼神を殺したものに与えられる称号。
古龍殺し、魔王殺しなどと同等な称号である。
今、ここに鬼神殺し現る。
其の者は、紅色混じりの黒い髪に紅色の桜が舞う着物。そして、太陽のような目が特徴的な青年。
その名は神威。
眼の前にいるのはやはり獣也。
神威を守っていたであろう木々は消え失せ、この世界の完成度が上がったように思えた。
アリスのいる方向にはものすごい気配や音。
アリスもこの戦いの中で成長した。だが、それ以上に神威は成長、覚醒しただろう。
「‹天照・[漢字]陽桜[/漢字][ふりがな]ようおう[/ふりがな]›」
神威が握っている刀、暁。それが詠唱とともに振るわれ、全てを燃やし、焼き尽くすような斬撃が前方、獣也の方向へと飛ぶ。
「ggggrrrrrrrrllalallallalallalla」
獣也は雷となり、神速とも言える速さで避ける。
だが、それもむなしきこと。
「[漢字]天照楽桜[/漢字][ふりがな]てんしょうらくおう[/ふりがな]・開化」
神威の放った斬撃は華が開化するかのように辺り一面を火で包む。
雷の妖術は焼かれ、獣也の妖術は火に焼かれ、大嶽丸は獣也から消え去り、元の獣也へと戻る。
あまりのダメージ、または、大嶽丸を降ろした代償かは知らないが獣也は気絶している。
それを確認し神威はアリスのいる方向へと走り出す。
その場にいるはアリスと蓮兎。
そして、蓮兎の影の刃は今にもアリスを刺殺しそうであった。
神威は動こうと思う前に体が勝手に動く。アリスへの気持ち故か、だがそれは誰にもわからない。この時、一瞬の間、神威の脳内は真っ白であった。
そして、影の刃を焼き切る。
「神威、助太刀いたす」
鬼神殺し。
それは鬼神を殺したものに与えられる称号。
古龍殺し、魔王殺しなどと同等な称号である。
今、ここに鬼神殺し現る。
其の者は、紅色混じりの黒い髪に紅色の桜が舞う着物。そして、太陽のような目が特徴的な青年。
その名は神威。