アリスと魔法の国
あぁ、ここはどこでござろうか。
神威は、別世界とも呼べるような場所と錯覚させられるような場所にいた。
その場所は、神社のような場所であったが、地面がメラメラと燃えている。それに、太陽が大きく見える。だが、そこまで暑くもなく、春のような感じだ。不思議なのはそこだけでなく、神社があるのは天国をイメージさせるような雲の上。
そして、社が神々しく光る。
ー貴方は私に会うことができたのですね。
「誰でござる!?」
人の声。安らぐような若い女性の声。
ーう〜ん?...もしかして、私が誰かわからないのですか?
会ったことがあるでござるか...?
でも、確かにこの雰囲気、馴染み深いでござる。
でも、誰かはわからないでござるな...。
ーあ!...本当にわからないのですね!?
「面目ない」
ーいや、まぁ会ったのは初めてですけど...。
ー私は天照大御神。貴方に宿る神です。
「天照大御神.........!?」
ー驚くまで結構、間がありましたね。
「天照大御神様とは知らずご無礼を」
神威はその場に跪き頭を下げる。
ーいいですよ、別に。
ーそれにしてもここに来れたのは何代目ぶりでしょうか?
ー良い線まで行った人もいるのですがね、あんまこないんですよねぇ。
「でも、代々、帝一族は天照大御神の妖術が使えると聞いたでござるが...」
ー使えはしますよ。貴方も無意識に使っていますよ。
ーでも、ここに来たってことはさらなる覚醒が待っているということです。
ー今までの力は一旦に過ぎません。
ー貴方が覚醒するにはその刀を抜く必要があります。
「暁のことでござるか?」
ーえぇ、それを抜くことで貴方は覚醒する。
ーいえ、思い出す。真の姿を示す。といったほうがいいでしょうか。
「抜いてないのにここには来れるでござるか?」
ーもう貴方はその刀に触れているため少し達成してるんです。
ーあと、ほんの少し。
ーさぁ、恐れずに。
神威は暁を手に取り、鞘から刀身を抜く。
その刹那、刀を持つ右腕は激しい火に焼かれる。
炎ではない火に。
なぜ言い換えたかって?この火は普通の火とは少し違う。
妖術では炎は燃やす。火は焼く。
まぁ少し違う妖術とでも思ってくれ。
「あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”」
激しい痛みが神威を襲う。
ーその火は[漢字]火之迦具土大神[/漢字][ふりがな]ひのかぐつち[/ふりがな]の火。
ーその火は赤子ながら母をも焼き尽くした。
ー私の弟の火です。
ーそれが最後の欠片。
「‹撫風›」
神威は自分の右腕を焼く火を消そうとするも、その火は風すらもを焼く。
神威は考える。どうすべきか。風すら焼く火。
神威の脳内にある妖術が組み合わさったかのように天照と連結し昇華する。
「‹天照・紅炎の龍の羽衣・桜花›」
火によって焼かれるなら、その火もろとも燃やせばいい。
ただ、それをなして遂げた。
神威の脳に浮かんだ妖術。
それは天照の妖術。
今の神威は龍の鱗のような炎に包まれ、炎の桜が動くたびに舞う。
これは神威がしっかりと覚醒したことを示す。
そして、紅桜と天照が融合したことを指す。
この時を持って神威は神格を得る。
そして、神威の意識は現世...というのは変だな。アリスの世界へと回帰した。
神威は、別世界とも呼べるような場所と錯覚させられるような場所にいた。
その場所は、神社のような場所であったが、地面がメラメラと燃えている。それに、太陽が大きく見える。だが、そこまで暑くもなく、春のような感じだ。不思議なのはそこだけでなく、神社があるのは天国をイメージさせるような雲の上。
そして、社が神々しく光る。
ー貴方は私に会うことができたのですね。
「誰でござる!?」
人の声。安らぐような若い女性の声。
ーう〜ん?...もしかして、私が誰かわからないのですか?
会ったことがあるでござるか...?
でも、確かにこの雰囲気、馴染み深いでござる。
でも、誰かはわからないでござるな...。
ーあ!...本当にわからないのですね!?
「面目ない」
ーいや、まぁ会ったのは初めてですけど...。
ー私は天照大御神。貴方に宿る神です。
「天照大御神.........!?」
ー驚くまで結構、間がありましたね。
「天照大御神様とは知らずご無礼を」
神威はその場に跪き頭を下げる。
ーいいですよ、別に。
ーそれにしてもここに来れたのは何代目ぶりでしょうか?
ー良い線まで行った人もいるのですがね、あんまこないんですよねぇ。
「でも、代々、帝一族は天照大御神の妖術が使えると聞いたでござるが...」
ー使えはしますよ。貴方も無意識に使っていますよ。
ーでも、ここに来たってことはさらなる覚醒が待っているということです。
ー今までの力は一旦に過ぎません。
ー貴方が覚醒するにはその刀を抜く必要があります。
「暁のことでござるか?」
ーえぇ、それを抜くことで貴方は覚醒する。
ーいえ、思い出す。真の姿を示す。といったほうがいいでしょうか。
「抜いてないのにここには来れるでござるか?」
ーもう貴方はその刀に触れているため少し達成してるんです。
ーあと、ほんの少し。
ーさぁ、恐れずに。
神威は暁を手に取り、鞘から刀身を抜く。
その刹那、刀を持つ右腕は激しい火に焼かれる。
炎ではない火に。
なぜ言い換えたかって?この火は普通の火とは少し違う。
妖術では炎は燃やす。火は焼く。
まぁ少し違う妖術とでも思ってくれ。
「あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”」
激しい痛みが神威を襲う。
ーその火は[漢字]火之迦具土大神[/漢字][ふりがな]ひのかぐつち[/ふりがな]の火。
ーその火は赤子ながら母をも焼き尽くした。
ー私の弟の火です。
ーそれが最後の欠片。
「‹撫風›」
神威は自分の右腕を焼く火を消そうとするも、その火は風すらもを焼く。
神威は考える。どうすべきか。風すら焼く火。
神威の脳内にある妖術が組み合わさったかのように天照と連結し昇華する。
「‹天照・紅炎の龍の羽衣・桜花›」
火によって焼かれるなら、その火もろとも燃やせばいい。
ただ、それをなして遂げた。
神威の脳に浮かんだ妖術。
それは天照の妖術。
今の神威は龍の鱗のような炎に包まれ、炎の桜が動くたびに舞う。
これは神威がしっかりと覚醒したことを示す。
そして、紅桜と天照が融合したことを指す。
この時を持って神威は神格を得る。
そして、神威の意識は現世...というのは変だな。アリスの世界へと回帰した。