アリスと魔法の国
獣也は私を狙おうとするも神威に攻撃され、神威を攻撃する。
「グルルラァァァ!!」
神威に向かい雷の拳を振りかざす。
「なんで、まだ雷使えるの?」
「そりゃ、大嶽丸が雷も使えるだけなまで」
私の問いに影使いは親切に答える。いや、勝ちを確信したからこその回答だろう。
「ふむ、さっきの方が強かったでござるな‹紅桜流刀技 龍帝焔月›」
黒い紅色の炎が刀に纏わりつく。
神威はその刀を獣也へと向ける。すると、纏わりついていた炎は炎の玉となり、獣也に向かって飛んでゆく。
「グララララァァァ!!」
獣也は炎の熱さに叫ぶ。叫ぶ。叫ぶ。
日を振り払おうとするも払えず、雨で消そうとするも消えず、ただ燃え続ける。
「これは水をかけた程度では収まらぬ。トドメでござる‹紅桜流刀術 紅炎・龍帝›」
炎の龍。これを見るのは久しぶりだった。 否、前に見たのは炎龍だったが、今回は神威が成長し、進化した技。以前よりも大きく、それでいて洗練された魔力。
巨大な紅色の炎の龍は獣也を飲み込み焼く。
「良い技だ。でも、それだけじゃあ倒せねぇよ」
「倒さなくていいでござる。これは時間稼ぎでござるから」
そう、世界はもう私の世界へと移り変わる寸前だった。
「それもそうだな」
場所は私の世界へとかわった。
だが、嫌な予感がする。
影使いは世界の押し合いに負けたのに冷静で、それでいて、負けを認めた、諦めた顔ではなかった。あれは、まだ何か手があるような目だった。
この世界に入ったのは私、神威、影使い、獣也の四人。
だから、
「怪物は寝といて‹スリープ›」
獣也は倒れると思ったが耐え抜く。いや、耐性があると言ったほうが良いだろう。
「毒は無しか。なら、植物達、あの怪物を縛っておいて」
多種多様な植物が獣也を縛る。
獣也は力任せにちぎるが次から次に縛られ意味をなくす。
「グララララア!!」
獣也は炎を出した。
植物は焼かれ落ちていく。
「神威、任せた。援護は植物と動物達がしてくれるから」
「承知」
私はあの影使いを倒す。
「ならおめぇさんの相手は俺になるってことか‹[漢字]影世[/漢字][ふりがな]えいせ[/ふりがな]›」
一部だけ世界にぽっかりと穴が空いたような感覚だ。
影使いは世界のほんの一部を自分の世界にした。
「‹影門›」
出したのはヌンチャク。
「おめぇさんはよぉ、闇の妖術の能力知ってるか?」
「光とは逆で引き寄せ、デバフって感じでしょ?」
光は反射とバフ。そして、2つとも形を取って武器とすることもできる。
「まぁ、んな感じ。そして、こりゃ敵に当てるたびに威力が増す妖具。それに、闇の妖術を合わせて発動する。タイミング合わせなきゃいけねぇのがめんでぇけどな」
つまり引き寄せ当てるって感じかな。そして、当てるたびにデバフとバフの発動。当てられるほど不利になる。
「それは悪質なことでして」
「いやぁ、以外にもおめぇさんらが強くてよぉ」
早速、私の肩辺りめがけて殴りにかかる。
「‹バリア・反射›」
ヌンチャクは勢いよく弾かれる。
「‹気違いの茶会›」
ヌンチャクは動きを止める。
「クソッ」
私は人でなく物質にかけることで継続時間を5秒にまで伸ばした。
「天霊絶空・轟雷・巨大化」
巨大化はアリスと不思議な国のケーキの魔法。
ケーキよりも巨大化のほうがしっくりくる。魔法はイメージだ。イメージしやすい方が良い。
放たれた天霊絶空・轟雷はまるで龍の咆哮のようだった。
元々、威力が高く、派手な魔法だったが世界の効果と巨大化により更に強くなってしまった。
「クソがぁぁぁぁ」
影使いの声は雷の音によってかき消される。
「グルルラァァァ!!」
神威に向かい雷の拳を振りかざす。
「なんで、まだ雷使えるの?」
「そりゃ、大嶽丸が雷も使えるだけなまで」
私の問いに影使いは親切に答える。いや、勝ちを確信したからこその回答だろう。
「ふむ、さっきの方が強かったでござるな‹紅桜流刀技 龍帝焔月›」
黒い紅色の炎が刀に纏わりつく。
神威はその刀を獣也へと向ける。すると、纏わりついていた炎は炎の玉となり、獣也に向かって飛んでゆく。
「グララララァァァ!!」
獣也は炎の熱さに叫ぶ。叫ぶ。叫ぶ。
日を振り払おうとするも払えず、雨で消そうとするも消えず、ただ燃え続ける。
「これは水をかけた程度では収まらぬ。トドメでござる‹紅桜流刀術 紅炎・龍帝›」
炎の龍。これを見るのは久しぶりだった。 否、前に見たのは炎龍だったが、今回は神威が成長し、進化した技。以前よりも大きく、それでいて洗練された魔力。
巨大な紅色の炎の龍は獣也を飲み込み焼く。
「良い技だ。でも、それだけじゃあ倒せねぇよ」
「倒さなくていいでござる。これは時間稼ぎでござるから」
そう、世界はもう私の世界へと移り変わる寸前だった。
「それもそうだな」
場所は私の世界へとかわった。
だが、嫌な予感がする。
影使いは世界の押し合いに負けたのに冷静で、それでいて、負けを認めた、諦めた顔ではなかった。あれは、まだ何か手があるような目だった。
この世界に入ったのは私、神威、影使い、獣也の四人。
だから、
「怪物は寝といて‹スリープ›」
獣也は倒れると思ったが耐え抜く。いや、耐性があると言ったほうが良いだろう。
「毒は無しか。なら、植物達、あの怪物を縛っておいて」
多種多様な植物が獣也を縛る。
獣也は力任せにちぎるが次から次に縛られ意味をなくす。
「グララララア!!」
獣也は炎を出した。
植物は焼かれ落ちていく。
「神威、任せた。援護は植物と動物達がしてくれるから」
「承知」
私はあの影使いを倒す。
「ならおめぇさんの相手は俺になるってことか‹[漢字]影世[/漢字][ふりがな]えいせ[/ふりがな]›」
一部だけ世界にぽっかりと穴が空いたような感覚だ。
影使いは世界のほんの一部を自分の世界にした。
「‹影門›」
出したのはヌンチャク。
「おめぇさんはよぉ、闇の妖術の能力知ってるか?」
「光とは逆で引き寄せ、デバフって感じでしょ?」
光は反射とバフ。そして、2つとも形を取って武器とすることもできる。
「まぁ、んな感じ。そして、こりゃ敵に当てるたびに威力が増す妖具。それに、闇の妖術を合わせて発動する。タイミング合わせなきゃいけねぇのがめんでぇけどな」
つまり引き寄せ当てるって感じかな。そして、当てるたびにデバフとバフの発動。当てられるほど不利になる。
「それは悪質なことでして」
「いやぁ、以外にもおめぇさんらが強くてよぉ」
早速、私の肩辺りめがけて殴りにかかる。
「‹バリア・反射›」
ヌンチャクは勢いよく弾かれる。
「‹気違いの茶会›」
ヌンチャクは動きを止める。
「クソッ」
私は人でなく物質にかけることで継続時間を5秒にまで伸ばした。
「天霊絶空・轟雷・巨大化」
巨大化はアリスと不思議な国のケーキの魔法。
ケーキよりも巨大化のほうがしっくりくる。魔法はイメージだ。イメージしやすい方が良い。
放たれた天霊絶空・轟雷はまるで龍の咆哮のようだった。
元々、威力が高く、派手な魔法だったが世界の効果と巨大化により更に強くなってしまった。
「クソがぁぁぁぁ」
影使いの声は雷の音によってかき消される。