アリスと魔法の国
最上階には二人の人間がいた。
一人は大きな男だった。その男は普通な程度の髪の長さで、筋肉質だった。だが、異常なのは獣のような目をしていたことだった。
そして、二人目は腰まで伸ばしたきれいな黒髪と月のように輝く金色の目の少女だった。この少女は本当に可愛らしく、天使と言っても不思議ではないようだった。
「お久しぶりです。お兄様」
「迦具夜...」
この少女が神威の妹みたいな娘か。
「お兄様達にはこちらにいる二人と戦ってもらいます。」
迦具夜はニコっと笑う。
その笑顔に少し寒気を感じた。
てか、二人!?
迦具夜以外にはもうひとり大きな男がいただけだった気がするけど...。
「‹[漢字]影縛[/漢字][ふりがな]かげしばり[/ふりがな]›」
男の声。だけど、大きな男は口を開いていないし、誰かが入ってきた気配もなかった。
多分魔法だ。どこからくる?
そう思い、アリスは構えるが攻撃はこない。
アリスと神威の足元の影が上へと伸びていき、アリスと神威を縛る。
「なに...?これ。動けない!?」
私と神威の体は影に縛られる。
「それは俺の魔法ですよ」
この魔法を唱えた声と同じ声の方を向く。
そこには目元までかかった黒い髪、そして目には赤みがかった黒いサングラスをかけ、黒いスーツを着ている。
男は胸ポケットから長細い箱を出すと、その箱の中から一本白い棒を出す。そして、男はそれを咥える。
「おめぇさんらに恨みはねぇが殺り合おう。お互い死んでも恨みっこ無しで」
男は淡々と言い放つ。
「カッコつけてるけど、それタバコじゃない!!」
ガタイのいい男は強く言う。なんかアホっぽいやつだ。
「黙れ」
冷たく一言。
「黙らない!!」
「はぁ、こいつとの会話は本当に疲れる」
なんだろうか。この人たち、会話がアホっぽい。
「まぁいい。お前はただ暴れろ。いいな?」
「分かった!!」
あれ!?攻撃してくる雰囲気だ!?
これは影らしいから光魔法で...。
「‹光よ›」
影の拘束がなくなる。
ふぅ、楽だ。
「はぁ、おめぇさん光使いかよ。まぁいい」
男は影の中へと沈む。
「消えた!?」
「アヤツは影を操り、自らも影とかす妖術使いでござる」
は!?なにそれめんどくさ。
「あの大男は?」
「あの男は妖獣化。妖怪の獣とかすでござる」
サポーター兼サブアタッカーとメインアタッカーって感じか。
多分、どっちとも単品でも強い。
でも、先にメインアタッカー倒すか。
「‹[漢字]影門[/漢字][ふりがな]えいもん[/ふりがな]›」
あちこちの影の中から槍、刀などの武器が飛んできた。
影のほうが面倒か。
「俺の影の中で暴れろ。獣也」
「分かった。‹妖獣化・雷獣›」
さて、メインアタッカーはどう来るか。
私の目の前に見えないほどの速さで接近してきた。
この体制、殴る。
「‹気違いの茶会›」
大男...獣也の動きは止まった。
「‹極雷›」
私は獣也の腹に思いっきり叩き込んだ。
それと同時に気違いの茶会の効果は切れる。
「効かない!!今の俺、雷。俺、ピカピカ、ドッカン」
なんだろうか?ものすごく腹が立つ。
「なら、炎は効くでござるな‹天照・紅炎の龍›」
横から神威が斬りつけようとする。
「はい、残念、無念‹影縛›」
神威は影に縛られ、動けなくなる。そのまま、地面へと落ちる。
「グッ」
「こんなんじゃあ、俺等にゃあ勝てねぇよ?」
「勝てない!!勝てない!!」
こうして私達と迦具夜のゲーム本番が始まった。
一人は大きな男だった。その男は普通な程度の髪の長さで、筋肉質だった。だが、異常なのは獣のような目をしていたことだった。
そして、二人目は腰まで伸ばしたきれいな黒髪と月のように輝く金色の目の少女だった。この少女は本当に可愛らしく、天使と言っても不思議ではないようだった。
「お久しぶりです。お兄様」
「迦具夜...」
この少女が神威の妹みたいな娘か。
「お兄様達にはこちらにいる二人と戦ってもらいます。」
迦具夜はニコっと笑う。
その笑顔に少し寒気を感じた。
てか、二人!?
迦具夜以外にはもうひとり大きな男がいただけだった気がするけど...。
「‹[漢字]影縛[/漢字][ふりがな]かげしばり[/ふりがな]›」
男の声。だけど、大きな男は口を開いていないし、誰かが入ってきた気配もなかった。
多分魔法だ。どこからくる?
そう思い、アリスは構えるが攻撃はこない。
アリスと神威の足元の影が上へと伸びていき、アリスと神威を縛る。
「なに...?これ。動けない!?」
私と神威の体は影に縛られる。
「それは俺の魔法ですよ」
この魔法を唱えた声と同じ声の方を向く。
そこには目元までかかった黒い髪、そして目には赤みがかった黒いサングラスをかけ、黒いスーツを着ている。
男は胸ポケットから長細い箱を出すと、その箱の中から一本白い棒を出す。そして、男はそれを咥える。
「おめぇさんらに恨みはねぇが殺り合おう。お互い死んでも恨みっこ無しで」
男は淡々と言い放つ。
「カッコつけてるけど、それタバコじゃない!!」
ガタイのいい男は強く言う。なんかアホっぽいやつだ。
「黙れ」
冷たく一言。
「黙らない!!」
「はぁ、こいつとの会話は本当に疲れる」
なんだろうか。この人たち、会話がアホっぽい。
「まぁいい。お前はただ暴れろ。いいな?」
「分かった!!」
あれ!?攻撃してくる雰囲気だ!?
これは影らしいから光魔法で...。
「‹光よ›」
影の拘束がなくなる。
ふぅ、楽だ。
「はぁ、おめぇさん光使いかよ。まぁいい」
男は影の中へと沈む。
「消えた!?」
「アヤツは影を操り、自らも影とかす妖術使いでござる」
は!?なにそれめんどくさ。
「あの大男は?」
「あの男は妖獣化。妖怪の獣とかすでござる」
サポーター兼サブアタッカーとメインアタッカーって感じか。
多分、どっちとも単品でも強い。
でも、先にメインアタッカー倒すか。
「‹[漢字]影門[/漢字][ふりがな]えいもん[/ふりがな]›」
あちこちの影の中から槍、刀などの武器が飛んできた。
影のほうが面倒か。
「俺の影の中で暴れろ。獣也」
「分かった。‹妖獣化・雷獣›」
さて、メインアタッカーはどう来るか。
私の目の前に見えないほどの速さで接近してきた。
この体制、殴る。
「‹気違いの茶会›」
大男...獣也の動きは止まった。
「‹極雷›」
私は獣也の腹に思いっきり叩き込んだ。
それと同時に気違いの茶会の効果は切れる。
「効かない!!今の俺、雷。俺、ピカピカ、ドッカン」
なんだろうか?ものすごく腹が立つ。
「なら、炎は効くでござるな‹天照・紅炎の龍›」
横から神威が斬りつけようとする。
「はい、残念、無念‹影縛›」
神威は影に縛られ、動けなくなる。そのまま、地面へと落ちる。
「グッ」
「こんなんじゃあ、俺等にゃあ勝てねぇよ?」
「勝てない!!勝てない!!」
こうして私達と迦具夜のゲーム本番が始まった。