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アリスと魔法の国

#90

8話 アリスと紫月家の門

 私達は紫月家へと向かった。
 もう空は暗い闇に覆われ、月がまんまると光っていた。だが、それが無性に不気味に感じた。
 なぜ不気味に感じたかは、空、正確には月がこちらを見ているような気がしてたまらなかった。
「これは...思ったより面倒でござるな」
 神威は言葉をこぼす。私はそれに「どうして?」と短く返す。
「月を通して彼女が見ている」
 彼女って紫月家の嬢様のことかな?
「紫月 迦具夜は月を元とし、色々なサポートが行えるでござる。迦具夜自身が戦ったとしても普通に強いでござる」
 神威は続ける。
「それに、これは月を通して見ているでござろうな。であるから、月から見えぬよう行かなければならないでござる」
 それなら最近、鏡の魔法の覚醒と共に脳に入ってきた魔法が使えるかも!
「神威、一回月の見えない影に行こう」
 神威は私が何か策を持っていることを確信し、私の手を引いた。
 そして、私達は月の光の当たらない暗いところに入った。
「‹白き兎よ 私の道を記し 具現せよ 召喚術・«不思議の国のアリス»・白兎›」
 私の前に魔法陣が浮かび上がるそこに光が集まり、一つの形を取る。
 それは、うさぎのような形であった。
 その光は薄れていき、真の姿を表す。
「遅いよアリス。久しぶり、僕は白兎。君の案内役さ」
 あの、何度も夢で見た真っ白な兎。
「兎が喋ったでござる!!」
 神威は喋るうさぎを見て驚いたように声を上げる。
「僕は特殊な兎だからね」
 と兎は胸を張る。
 神威は納得のいかない様子だったが諦めたようだ。
「白兎、君には紫月家までバレないように行く道案内を任せたいのだけど、できそう?」
「う〜ん。多分、行けるね。行けるよ」
 少し悩んだ素振りをすると、兎は答えを出す。
「ありがと。白兎」
「いいんだよ」
 兎は得意げだった。
 神威は未だに納得のいかない様子だった。

 道中、危険なこともなくスムーズに事が運んだ。
 まぁ、少しだけ遠回りしたけれども...。
 紫月家の門へと着いた。
「行くでござるよ?」
「うん」
 そうして紫月家の門は破壊された。

2025/01/09 23:11

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