アリスと魔法の国
「分かったでござろう?犯人は紫月家の次期当主の紫月 [漢字]迦具夜[/漢字][ふりがな]かぐや[/ふりがな]。拙者の妹みたいな存在の娘でござる」
それにしても、この国の貴族の屋敷に喧嘩を売りに行くのか...。
「今の紫月家についてはよく知らないでござるから姉さんに聞くでござるかぁ」
私は無言で頷いた。
二人共、想い人に付いては触れはしなかった。
ー紅桜家の屋敷
「あの二人はどうしたでありんす?」
「迦具夜にさらわれたでござる」
すると、妖美はクスクスと笑う。
「そうでありんすか。あの娘も神威がいなくなって相当、寂しがっていたでありんしたしねぇ」
本当に寂しがってたんだ。
「それで今回の遊びはなんでありんす?」
その聞き方、何回も似たようなことがあったのだろうなぁ。
「今回は紫月家の攻略でござる」
「それはまた、今まで以上に大変でありんすなぁ」
妖美は少し笑いをこらえるように言った。
今まではここまでひどくなかたんだ。
「でござるから、今の紫月家の情報がほしいでござる」
「そうでありんすなぁ。あの娘の周りにずっといた二人の少年がおったじゃろ?」
「ん?あぁ、あの影薄いのと脳筋でござるか?」
そんな覚え方されるってどんな人間だよ。
「あの二人が今や、影兎でありんすよ」
「月兎!?」
「月兎って?」
月兎って言われてもこの国に疎い私はよくわからない。
「それを説明するにはまず、紫月家を守る影月という人たちがいるでござるよ。そして、その中の強い4人が月兎の称号をもらえるでござる」
紫月家って結構強いんじゃ...。
「その二人はその月影の四天王的なものになったんでありんす。そして、その二人は‹月兎二位›‹迦具夜嬢様の影›の月影 蓮兎と‹月兎三位›‹紫月家の[漢字]飼獅子[/漢字][ふりがな]かいしし[/ふりがな]›の月影 獣也と今や恐れられているでありんす」
うわっ。二つ名まであるんだ。てか、兎なのに獅子なんだ。
「そして、神威。貴方に妖術と刀教えてくれた異国の人覚えてるでありんす?」
「確かコントゥラ師匠でござるか?」
「そうでありんす」
待って、待って。そんな...。
「その人って、もうおじいさん?」
「そうでござるが?」
「その人の名前の続き分かる?」
「確か...クロック・クロノスでござった気がするでござ、る?」
神威はなにかに気づき始めたかのように言葉が一瞬止まった。
でも、そんな些細なことはアリスの耳には入っておらず、その上、今アリスはまともな判断ができなかった。その状態で言葉を発した。
「その人...私の爺様、だと思う」
それにしても、この国の貴族の屋敷に喧嘩を売りに行くのか...。
「今の紫月家についてはよく知らないでござるから姉さんに聞くでござるかぁ」
私は無言で頷いた。
二人共、想い人に付いては触れはしなかった。
ー紅桜家の屋敷
「あの二人はどうしたでありんす?」
「迦具夜にさらわれたでござる」
すると、妖美はクスクスと笑う。
「そうでありんすか。あの娘も神威がいなくなって相当、寂しがっていたでありんしたしねぇ」
本当に寂しがってたんだ。
「それで今回の遊びはなんでありんす?」
その聞き方、何回も似たようなことがあったのだろうなぁ。
「今回は紫月家の攻略でござる」
「それはまた、今まで以上に大変でありんすなぁ」
妖美は少し笑いをこらえるように言った。
今まではここまでひどくなかたんだ。
「でござるから、今の紫月家の情報がほしいでござる」
「そうでありんすなぁ。あの娘の周りにずっといた二人の少年がおったじゃろ?」
「ん?あぁ、あの影薄いのと脳筋でござるか?」
そんな覚え方されるってどんな人間だよ。
「あの二人が今や、影兎でありんすよ」
「月兎!?」
「月兎って?」
月兎って言われてもこの国に疎い私はよくわからない。
「それを説明するにはまず、紫月家を守る影月という人たちがいるでござるよ。そして、その中の強い4人が月兎の称号をもらえるでござる」
紫月家って結構強いんじゃ...。
「その二人はその月影の四天王的なものになったんでありんす。そして、その二人は‹月兎二位›‹迦具夜嬢様の影›の月影 蓮兎と‹月兎三位›‹紫月家の[漢字]飼獅子[/漢字][ふりがな]かいしし[/ふりがな]›の月影 獣也と今や恐れられているでありんす」
うわっ。二つ名まであるんだ。てか、兎なのに獅子なんだ。
「そして、神威。貴方に妖術と刀教えてくれた異国の人覚えてるでありんす?」
「確かコントゥラ師匠でござるか?」
「そうでありんす」
待って、待って。そんな...。
「その人って、もうおじいさん?」
「そうでござるが?」
「その人の名前の続き分かる?」
「確か...クロック・クロノスでござった気がするでござ、る?」
神威はなにかに気づき始めたかのように言葉が一瞬止まった。
でも、そんな些細なことはアリスの耳には入っておらず、その上、今アリスはまともな判断ができなかった。その状態で言葉を発した。
「その人...私の爺様、だと思う」