アリスと魔法の国
着物は着慣れないけどたまにはこういうのも悪くはないと思う。
「アリスよく似合ってるでござるよ」
「..ありがと」
私は照れながらそう言った。やっぱり神威に褒められるのは嬉しい。
「確かここは桜華街だっけ?」
「そうでござるよ」
私は神威と初めてであった時のことを覚えていた。
「それにしても派手な街だねぇ。少し華楽のもある」
鈴が周りを見渡しながら、感心したように呟く。
「ここは華楽との貿易が盛んな街でござるから、華楽風に発展してるでござる」
確かに華楽と倭の建築を合わせたような街だ。
「拙者の行きつけの団子屋がこっちにあるでござる」
そう言って神威は歩き出す。私達もそれに続け、街の大通りを歩いた。
「ここが拙者の行きつけの団子屋にござる」
ここは他よりも倭風である。
突然、神威は椅子に座っていた陽気な男に声をかけられた。その男はかぼちゃの被り物をしていた。
「カポカポカポ、その声は神威でしたっけぇ?おっひさしぶりでぅぇす」
神威は獣のようにその男の方を向き、神威は信じられないような物を見るかのように男を見た。
「なぜお前が生きてるでござるか!?」
「カポカポカポ、ひっどいですねぇ。ただ生き返っただけなのにねぇ。おっと、俺としたことが!!お連れの皆様には名乗ってなかったですねぇ、俺はクレイジークラウン副団長のジャック・クラウンと申します」
クレイジークラウン!?なぜ奴らがここに?てか、こいつって神威と戦って焼かれたとかいう人だよね?でも、火傷痕1つすら無い。
「カポカポ、そんな構えないでくださいよ。今回は戦いに来たわけではないのですから」
戦いに来たわけではない!?ならなぜ?私を連れ去りに...でも、違う気がする。
「カポカポ、今回は協力しようと思いましてね、ね?ジェスターさん」
ジェスター!?あの、愚者。
「やぁ、久しぶりだねぇ」
私はぎょっと声のする方向、ジャックの後ろに座る男を見る。
一応倭服を着ているがジェスターだ。魔力、声がジェスターだ。そして、私の目もジェスターだと言っている。
「ヒャハハハハ、その顔いいねぇ。驚きと謎に包まれた顔だ」
男はこちらを嗤いながら見る。
「カポカポ、ジェスターさん、笑うのは交渉にはダメですよ」
ジャックは呆れ気味に注意する。
「そうだな、アリス。君にお願いがある」
この人のお願い...聞くわけがない。
「私が、私達が聞くとでも思いますか?」
私の回答が満足だったのかジェスターは笑う。
「いやぁ、思わない」
「でしょう。無駄です」
その答えを見透かしていたようにジェスターは言葉を綴る。
「もし、聞いてくれたら、ウロボロス教団と世界について教えてあげよう」
「それは恋人が知らないような情報ですか?」
「あぁ、幹部の中でも一部しか知らないよ」
新しい情報は正直、喉から手が出るほどほしい。でも...。
「あと、これは君たちにも関係してくるし、この国を守ることにつながるよ?」
「なぜでござる?」
「だって、この国、ウロボロス教団に支配しようとしてるからな」
唐突に出された言葉。その言葉は話を聞くには十分だった。
「ヒャハ、団子でも食べながら話そう」
やはり、ジェスターは人を見透かしている。
「アリスよく似合ってるでござるよ」
「..ありがと」
私は照れながらそう言った。やっぱり神威に褒められるのは嬉しい。
「確かここは桜華街だっけ?」
「そうでござるよ」
私は神威と初めてであった時のことを覚えていた。
「それにしても派手な街だねぇ。少し華楽のもある」
鈴が周りを見渡しながら、感心したように呟く。
「ここは華楽との貿易が盛んな街でござるから、華楽風に発展してるでござる」
確かに華楽と倭の建築を合わせたような街だ。
「拙者の行きつけの団子屋がこっちにあるでござる」
そう言って神威は歩き出す。私達もそれに続け、街の大通りを歩いた。
「ここが拙者の行きつけの団子屋にござる」
ここは他よりも倭風である。
突然、神威は椅子に座っていた陽気な男に声をかけられた。その男はかぼちゃの被り物をしていた。
「カポカポカポ、その声は神威でしたっけぇ?おっひさしぶりでぅぇす」
神威は獣のようにその男の方を向き、神威は信じられないような物を見るかのように男を見た。
「なぜお前が生きてるでござるか!?」
「カポカポカポ、ひっどいですねぇ。ただ生き返っただけなのにねぇ。おっと、俺としたことが!!お連れの皆様には名乗ってなかったですねぇ、俺はクレイジークラウン副団長のジャック・クラウンと申します」
クレイジークラウン!?なぜ奴らがここに?てか、こいつって神威と戦って焼かれたとかいう人だよね?でも、火傷痕1つすら無い。
「カポカポ、そんな構えないでくださいよ。今回は戦いに来たわけではないのですから」
戦いに来たわけではない!?ならなぜ?私を連れ去りに...でも、違う気がする。
「カポカポ、今回は協力しようと思いましてね、ね?ジェスターさん」
ジェスター!?あの、愚者。
「やぁ、久しぶりだねぇ」
私はぎょっと声のする方向、ジャックの後ろに座る男を見る。
一応倭服を着ているがジェスターだ。魔力、声がジェスターだ。そして、私の目もジェスターだと言っている。
「ヒャハハハハ、その顔いいねぇ。驚きと謎に包まれた顔だ」
男はこちらを嗤いながら見る。
「カポカポ、ジェスターさん、笑うのは交渉にはダメですよ」
ジャックは呆れ気味に注意する。
「そうだな、アリス。君にお願いがある」
この人のお願い...聞くわけがない。
「私が、私達が聞くとでも思いますか?」
私の回答が満足だったのかジェスターは笑う。
「いやぁ、思わない」
「でしょう。無駄です」
その答えを見透かしていたようにジェスターは言葉を綴る。
「もし、聞いてくれたら、ウロボロス教団と世界について教えてあげよう」
「それは恋人が知らないような情報ですか?」
「あぁ、幹部の中でも一部しか知らないよ」
新しい情報は正直、喉から手が出るほどほしい。でも...。
「あと、これは君たちにも関係してくるし、この国を守ることにつながるよ?」
「なぜでござる?」
「だって、この国、ウロボロス教団に支配しようとしてるからな」
唐突に出された言葉。その言葉は話を聞くには十分だった。
「ヒャハ、団子でも食べながら話そう」
やはり、ジェスターは人を見透かしている。