アリスと魔法の国
妖美は神威の家族について語った。
「母上は帝と交わり忌み子を産んだとして帝、いや国に殺されたでありんす」
忌み子...霊幻が言っていたあの...。
「それが拙者というわけでござるな」
神威は少し悲しそうな顔をしていた。
その言葉に妖美は少し驚きつつも肯定した。
「なんとなく分かってたでござるよ。拙者は天照大御神様の雰囲気を感じたでござるから...霊幻殿の話を聞いて薄々感づいてたでござるよ」
天照大御神って誰だろうか?
「神威よ、天照大御神様の雰囲気を感じたでありんすか!?」
「はい」
「ごめん、天照大御神様って誰?」
鈴も気になっていたのだろう。申し訳無さそうに聞いた。
「天照大御神様は帝一族の先祖にしてこの国、いや、この大きな島を作った神の子でござるよ。そして、この国の三柱とも言われる太陽の神でござる」
神威はその神の雰囲気が分かるのだろうか?
「神威はなんでその神様の雰囲気だと分かったの?」
「それは先々代の帝が天照大御神の妖術持ちだったからでござる」
それなら神威の無属性魔法はその天照大御神なのだろうか。霊幻の話的にもそうなのだろう。でも、まだ完全に覚醒はしてないようだ。
「話を続けるでありんすよ」
私達は妖美の方を向く。
「わっちと神威の弟、炎夜が郷川と戦争したのはこの国を開国するか否かでありんす。今、この国は三つの勢力に別れてるでありんす。
一つ、開国派の勢力。これにいる有名なお家は、さっきも言った蒼波家と[漢字]翠櫛家[/漢字][ふりがな]みどりぐしけ[/ふりがな]でござんす。
二つ、鎖国派の勢力。これは、わっち等紅桜家と分家の[漢字]黄建家[/漢字][ふりがな]こうけんけ[/ふりがな]でありんす。
三つ、未だに戦況を見てどちらに付くか迷ってるお家は、[漢字]紫月家[/漢字][ふりがな]しげつけ[/ふりがな]と帝一族の[漢字]照陽家[/漢字][ふりがな]しょうようけ[/ふりがな]でありんす。
なぜ、開国の動きが出たかは急に現れた集団の者たちが流した外国産の物を欲しがったためにおきた。その戦争で炎夜は死んだでありんす」
この国は今、謎の集団によってかき回されているところなのだろう。
「姉さんが知ってるのはそれだけでござるか?」
「これだけでありんす。まぁ、戦況など聞かれたら色々ありんすが...それはいらんしょう?」
「そうでござるな。少し、この街を歩こうと思うでござる」
「バレないように変装をするでありんす」
私達は変装してこの屋敷を出た。
「母上は帝と交わり忌み子を産んだとして帝、いや国に殺されたでありんす」
忌み子...霊幻が言っていたあの...。
「それが拙者というわけでござるな」
神威は少し悲しそうな顔をしていた。
その言葉に妖美は少し驚きつつも肯定した。
「なんとなく分かってたでござるよ。拙者は天照大御神様の雰囲気を感じたでござるから...霊幻殿の話を聞いて薄々感づいてたでござるよ」
天照大御神って誰だろうか?
「神威よ、天照大御神様の雰囲気を感じたでありんすか!?」
「はい」
「ごめん、天照大御神様って誰?」
鈴も気になっていたのだろう。申し訳無さそうに聞いた。
「天照大御神様は帝一族の先祖にしてこの国、いや、この大きな島を作った神の子でござるよ。そして、この国の三柱とも言われる太陽の神でござる」
神威はその神の雰囲気が分かるのだろうか?
「神威はなんでその神様の雰囲気だと分かったの?」
「それは先々代の帝が天照大御神の妖術持ちだったからでござる」
それなら神威の無属性魔法はその天照大御神なのだろうか。霊幻の話的にもそうなのだろう。でも、まだ完全に覚醒はしてないようだ。
「話を続けるでありんすよ」
私達は妖美の方を向く。
「わっちと神威の弟、炎夜が郷川と戦争したのはこの国を開国するか否かでありんす。今、この国は三つの勢力に別れてるでありんす。
一つ、開国派の勢力。これにいる有名なお家は、さっきも言った蒼波家と[漢字]翠櫛家[/漢字][ふりがな]みどりぐしけ[/ふりがな]でござんす。
二つ、鎖国派の勢力。これは、わっち等紅桜家と分家の[漢字]黄建家[/漢字][ふりがな]こうけんけ[/ふりがな]でありんす。
三つ、未だに戦況を見てどちらに付くか迷ってるお家は、[漢字]紫月家[/漢字][ふりがな]しげつけ[/ふりがな]と帝一族の[漢字]照陽家[/漢字][ふりがな]しょうようけ[/ふりがな]でありんす。
なぜ、開国の動きが出たかは急に現れた集団の者たちが流した外国産の物を欲しがったためにおきた。その戦争で炎夜は死んだでありんす」
この国は今、謎の集団によってかき回されているところなのだろう。
「姉さんが知ってるのはそれだけでござるか?」
「これだけでありんす。まぁ、戦況など聞かれたら色々ありんすが...それはいらんしょう?」
「そうでござるな。少し、この街を歩こうと思うでござる」
「バレないように変装をするでありんす」
私達は変装してこの屋敷を出た。