アリスと魔法の国
「答える質問は3つだ。俺が知らないことは無理だがな」
3つかぁ。
「そんな顔するな。お前の交渉材料はそれほどの価値しかないということだ」
嘘はない。私の目が言うならホントなのだろう。
「じゃぁ、1つ目、私の兄様って何?」
男は少しめんどくさそうな顔をする。
「抽象的だな。まぁ、つまり世界がウロボロス教団にとって何なのか?ってことだろ?」
私は小さく縦に頷く。
「世界は俺等の[漢字]先導者[/漢字][ふりがな]プリンケプス[/ふりがな]というべきかな。世界は今、主教代理であり、世界の担当である」
今、兄様はウロボロス教団の最高位に位置しているのだろう。なぜ、兄様がそのような地位にいるかは知らないけど...完全に敵っぽいね。
まぁ、この感情は一旦しまって次の質問。
この質問は私だけでなく国、全世界にも関係あるだろう。
その答えによっては世界の危機である。
「2つ、ウロボロス教団の真の目的は」
男は顎に手を当てうーんと考える仕草を取る。
「真の目的ねぇ...端的に言えば世界平和」
はっ!?世界平和。
私の知っているウロボロス教団はテロを起こしし人を多く殺した。
そして、この男も人死体を人形のようにコレクションし操っている。
そんな奴らが世界平和を望むか?
「そんな驚くなって、中にはそうでないものもいるが...教団の考えとしてはそうだ。実際、俺も世界平和を望んでいる」
この男が?
「そうキョトンとするな。俺だって平和な世界を望むさ」
私は不思議になり聞く。
「これは3つの質問ではないから答えなくてもいい。なぜ、貴方は世界平和を望んでるの?」
「世界が平和な方が食べるものなどの身の回りのものが充実してるし、平和ボケもしている。だから、上質でいい死体が多く簡単に手に入ると思ったから。ただそれだけだ」
あぁ、やっぱり狂ってる。
結局この男は死体愛好家。変態で自分のことしか考えてない自己中。
「で、3つ目の質問は?」
聞きたいことはいっぱいあるけど...。
「何でウロボロス教団は私を狙うの?」
「それは世界がお前の魔法を欲しがってるからだ。その魔法は世界平和に必要らしい」
私の魔法をなぜ欲しがるの?‹不思議の国のアリス›は自由な魔法、‹白雪姫›は真実が分かる。このどっちかを欲しがってるのだろう。
まぁ、そこそこ納得の行く理由か。
「あぁ、成仏はさせなくていい。俺は地獄へと行く」
急に男はそんな事を言う。なぜ?なら質問に答える意味はない。
「あいつは人を肉塊にして人外の形に変えたりしてたから地獄行きの切符は持ってるはずだ。だから後を追うよ」
「なら、私の質問に答える意味はないじゃないですか?」
「ただの気まぐれだ」
男はそう言い残して黙り込んだ。
私はさっきの質問を整理するため地上へと向かった。
3つかぁ。
「そんな顔するな。お前の交渉材料はそれほどの価値しかないということだ」
嘘はない。私の目が言うならホントなのだろう。
「じゃぁ、1つ目、私の兄様って何?」
男は少しめんどくさそうな顔をする。
「抽象的だな。まぁ、つまり世界がウロボロス教団にとって何なのか?ってことだろ?」
私は小さく縦に頷く。
「世界は俺等の[漢字]先導者[/漢字][ふりがな]プリンケプス[/ふりがな]というべきかな。世界は今、主教代理であり、世界の担当である」
今、兄様はウロボロス教団の最高位に位置しているのだろう。なぜ、兄様がそのような地位にいるかは知らないけど...完全に敵っぽいね。
まぁ、この感情は一旦しまって次の質問。
この質問は私だけでなく国、全世界にも関係あるだろう。
その答えによっては世界の危機である。
「2つ、ウロボロス教団の真の目的は」
男は顎に手を当てうーんと考える仕草を取る。
「真の目的ねぇ...端的に言えば世界平和」
はっ!?世界平和。
私の知っているウロボロス教団はテロを起こしし人を多く殺した。
そして、この男も人死体を人形のようにコレクションし操っている。
そんな奴らが世界平和を望むか?
「そんな驚くなって、中にはそうでないものもいるが...教団の考えとしてはそうだ。実際、俺も世界平和を望んでいる」
この男が?
「そうキョトンとするな。俺だって平和な世界を望むさ」
私は不思議になり聞く。
「これは3つの質問ではないから答えなくてもいい。なぜ、貴方は世界平和を望んでるの?」
「世界が平和な方が食べるものなどの身の回りのものが充実してるし、平和ボケもしている。だから、上質でいい死体が多く簡単に手に入ると思ったから。ただそれだけだ」
あぁ、やっぱり狂ってる。
結局この男は死体愛好家。変態で自分のことしか考えてない自己中。
「で、3つ目の質問は?」
聞きたいことはいっぱいあるけど...。
「何でウロボロス教団は私を狙うの?」
「それは世界がお前の魔法を欲しがってるからだ。その魔法は世界平和に必要らしい」
私の魔法をなぜ欲しがるの?‹不思議の国のアリス›は自由な魔法、‹白雪姫›は真実が分かる。このどっちかを欲しがってるのだろう。
まぁ、そこそこ納得の行く理由か。
「あぁ、成仏はさせなくていい。俺は地獄へと行く」
急に男はそんな事を言う。なぜ?なら質問に答える意味はない。
「あいつは人を肉塊にして人外の形に変えたりしてたから地獄行きの切符は持ってるはずだ。だから後を追うよ」
「なら、私の質問に答える意味はないじゃないですか?」
「ただの気まぐれだ」
男はそう言い残して黙り込んだ。
私はさっきの質問を整理するため地上へと向かった。