アリスと魔法の国
周りには動く死体と肉の塊、そして、恋人の二人。
彼ら二人の実力は未だ不明。
「アリス、あの死体とそれを操っている男を頼めるでござるか?あの死体は綺麗なままでござる。できればそのまま埋葬してあげたいでござるが...拙者の攻撃は炎が多いため任せられぬでござろうか?」
神威はただ少し悲しそうに言う。
確かにきれいな死体だしそのまま埋葬してあげたい。
「できるだけやってみるよ」
「かたじけない」
私達の相手は決まった。
「おや、その言い方だと簡単に俺を殺せると思っているらしい。俺は仮にもウロボロス教団幹部であるぞ?簡単に殺せるものか」
それもそうだ。私は今までで一回だけウロボロス教団幹部と少し戦った。
だから分かる、あれは本当にやばい。私に倒せるはずもない...けど、それは昔の話。今は魔法の本当の扱い方を知っている。
だから、私は負ける気がしない。それに、こんな人間に負けたくない。
「知ってるよ。でも..それでも、勝って見せる」
「クククッ、フフッ、フハハハハハハ、はぁぁ、面白いこと言うね。本当に気に入った。君を殺して僕のコレクションに加えてあげよう」
男はただバカにし、嗤う。
コレクション?...本当に気味が悪い。
「ねぇ、まぁたあの美的センスのないコレクション増やすつもりぃ?何人の美少女のしたい集めたら気が済むのやらか」
「この世の全ての美少女を集めるまでだろうね。あと、美的センスについて君には言われたくないね」
恋人はまたしても口喧嘩を始める。
それにしても本当に彼は気味が悪いな。
私は男に向けて魔法を一撃。
「‹極雷›」
男はそれを掌で受け止める。
「危ないじゃないか」
やっぱり一筋縄ではいかないか。
「そっちからやったんだ、恨むなよ‹屍共よ・悪魔に体を売り・真なる姿を見せよ›」
男がするは詠唱。
その詠唱は男が蘇らせた死体の男を苦しめ悪魔へと変貌させる。
「悪魔は趣味じゃないんだむさ苦しい男だけを変身させた。‹さぁ彼女を捕らえろ›」
彼は死体を媒介としてそれを悪魔とする。だが、その死体は彼の支配下にあり、それが悪魔になったとて支配からは抜け出せない。
彼は自分の手足のように悪魔を動かせる。
悪魔と言えばシルバーランクの冒険者5人、またはゴールドランク冒険者一人以上で殺せると言われているが、ゴールドランク冒険者一人と悪魔十数体を相手取るのは難しい。
けど...私は他のゴールドランク冒険者とは違う点がある。それは、
「私の世界‹不思議な世界›」
私を中心に世界が変わり始める。
「「俺達の(私達の)世界‹[漢字]醜屍混世[/漢字][ふりがな]しゅうしこんせ[/ふりがな]›」」
重ねて恋人二人も世界を発動する。
私の世界と恋人の世界が押し合いを始める。
でも、流石に二人相手は厳しい。
そんな時、世界発動時に無防備になった恋人(女)に神威が後ろから真っ二つに斬る。
神威は無表情で、冷たい目を女に向けていた。
けど、神威のおかげで恋人の世界構築魔法の回路は切れ、恋人の世界は崩れ落ちた。
そして、私の世界がこの場の4人を飲み込んだ。
彼ら二人の実力は未だ不明。
「アリス、あの死体とそれを操っている男を頼めるでござるか?あの死体は綺麗なままでござる。できればそのまま埋葬してあげたいでござるが...拙者の攻撃は炎が多いため任せられぬでござろうか?」
神威はただ少し悲しそうに言う。
確かにきれいな死体だしそのまま埋葬してあげたい。
「できるだけやってみるよ」
「かたじけない」
私達の相手は決まった。
「おや、その言い方だと簡単に俺を殺せると思っているらしい。俺は仮にもウロボロス教団幹部であるぞ?簡単に殺せるものか」
それもそうだ。私は今までで一回だけウロボロス教団幹部と少し戦った。
だから分かる、あれは本当にやばい。私に倒せるはずもない...けど、それは昔の話。今は魔法の本当の扱い方を知っている。
だから、私は負ける気がしない。それに、こんな人間に負けたくない。
「知ってるよ。でも..それでも、勝って見せる」
「クククッ、フフッ、フハハハハハハ、はぁぁ、面白いこと言うね。本当に気に入った。君を殺して僕のコレクションに加えてあげよう」
男はただバカにし、嗤う。
コレクション?...本当に気味が悪い。
「ねぇ、まぁたあの美的センスのないコレクション増やすつもりぃ?何人の美少女のしたい集めたら気が済むのやらか」
「この世の全ての美少女を集めるまでだろうね。あと、美的センスについて君には言われたくないね」
恋人はまたしても口喧嘩を始める。
それにしても本当に彼は気味が悪いな。
私は男に向けて魔法を一撃。
「‹極雷›」
男はそれを掌で受け止める。
「危ないじゃないか」
やっぱり一筋縄ではいかないか。
「そっちからやったんだ、恨むなよ‹屍共よ・悪魔に体を売り・真なる姿を見せよ›」
男がするは詠唱。
その詠唱は男が蘇らせた死体の男を苦しめ悪魔へと変貌させる。
「悪魔は趣味じゃないんだむさ苦しい男だけを変身させた。‹さぁ彼女を捕らえろ›」
彼は死体を媒介としてそれを悪魔とする。だが、その死体は彼の支配下にあり、それが悪魔になったとて支配からは抜け出せない。
彼は自分の手足のように悪魔を動かせる。
悪魔と言えばシルバーランクの冒険者5人、またはゴールドランク冒険者一人以上で殺せると言われているが、ゴールドランク冒険者一人と悪魔十数体を相手取るのは難しい。
けど...私は他のゴールドランク冒険者とは違う点がある。それは、
「私の世界‹不思議な世界›」
私を中心に世界が変わり始める。
「「俺達の(私達の)世界‹[漢字]醜屍混世[/漢字][ふりがな]しゅうしこんせ[/ふりがな]›」」
重ねて恋人二人も世界を発動する。
私の世界と恋人の世界が押し合いを始める。
でも、流石に二人相手は厳しい。
そんな時、世界発動時に無防備になった恋人(女)に神威が後ろから真っ二つに斬る。
神威は無表情で、冷たい目を女に向けていた。
けど、神威のおかげで恋人の世界構築魔法の回路は切れ、恋人の世界は崩れ落ちた。
そして、私の世界がこの場の4人を飲み込んだ。