アリスと魔法の国
まず、蘭閣という男の話をしよう。
彼はどうしようもないような人間であった。
毎日、毎日。人から金を盗み、その金で飯を食らっていた。
でも、そんなある日、彼は手を出してはならない所、[漢字]蛇泉会[/漢字][ふりがな]じゃいずみかい[/ふりがな]に手を出してしまった。
そこで彼は殺されそうになったがその時、助けたのが桃 霊幻である。
霊幻は彼に衣食住と仕事を与え、読み書き、計算に歴史、そして魔法を教えた。
蘭閣はその恩あって霊幻に絶対的な忠誠を誓った。
時は経ち、彼は魔法‹西遊記›に目覚めた。これが彼の無属性魔法であった。
彼は実力と実績が認められ、いつしか霊幻の右腕となっていた。
[中央寄せ]ーーーーーーーーー[/中央寄せ]
「あぁあ、[漢字]本当[/漢字][ふりがな]ほんっとぉう[/ふりがな]に嫌になる」
ある山の上で男は叫ぶ。
男の目に映るは不気味な雰囲気の男。
「何故に山の上にいんだよ。めんどくせぇ」
「ヒヒッ、そう言いながらあんた登ってきてんじゃん」
「そりゃ、霊幻さんの命令だからな」
男...蘭閣はめんどくさそうに答える。
「ヒヒッ、いい上司なこって」
「そうだなぁ。本当にいい人だよ」
対する男は「ヒヒッ」と笑うと何かを思い出したかのような顔になる。
「そう言えば名乗るのを忘れてた。ぼくちんはウロボロス教団力担当、ヴィ・ヴァンという。ぼくちんもやっとろう出れたと思ったらすぐに戦場だよ」
ヴィ・ヴァンは「ヒヒッ」と笑う。
「じゃあ、めんどくさいけどやるか‹[漢字]如意棒[/漢字][ふりがな]にょいぼう[/ふりがな]›」
蘭閣の手に光が集まったかと思うと、それは長い棒の形へとなった。
「ふぅぁ」
蘭閣は棒を振るう。
それをヴィ・ヴァンは殴る。
「‹力のカード›」
棒は殴られた影響で変形する。
「さっすがぁ、神の棒。噂にはきていたが結構強いねぇ」
「おいおい、流石に冗談キツイぜ」
蘭閣は冷や汗をかく。
今までに一度も如意棒を変形されたり、壊されたりされたことがなかったためあまりにも衝撃的であった。
「今度はこっちの番‹力・破壊›」
蘭閣は身の危険を感じ咄嗟に光のバリアを張る。
「しゃらくせえ」
ヴィ・ヴァンは圧倒的な力でバリアをものとせずに拳を振るう。
「‹[漢字]筋斗雲[/漢字][ふりがな]きんとうん[/ふりがな]›」
蘭閣は自分の下に黄金の雲を発生させ飛んで避ける。
「ヒヒッ、尻尾巻いて逃げんのか。ダッセェ」
ヴィ・ヴァンは蘭閣を見て笑う。
蘭閣は空中にいるまま魔法を唱える。
「俺の世界‹[漢字]遊変天界[/漢字][ふりがな]ゆうへんてんかい[/ふりがな]›」
蘭閣とヴィ・ヴァンを取り込み世界は作られた。
そこは神秘的であり、荒々しい。
天国と地獄を掛け合わしたような場所だった。
「ようこそ、俺の世界へ」
蘭閣は口元を少しニヤケさした。
彼はどうしようもないような人間であった。
毎日、毎日。人から金を盗み、その金で飯を食らっていた。
でも、そんなある日、彼は手を出してはならない所、[漢字]蛇泉会[/漢字][ふりがな]じゃいずみかい[/ふりがな]に手を出してしまった。
そこで彼は殺されそうになったがその時、助けたのが桃 霊幻である。
霊幻は彼に衣食住と仕事を与え、読み書き、計算に歴史、そして魔法を教えた。
蘭閣はその恩あって霊幻に絶対的な忠誠を誓った。
時は経ち、彼は魔法‹西遊記›に目覚めた。これが彼の無属性魔法であった。
彼は実力と実績が認められ、いつしか霊幻の右腕となっていた。
[中央寄せ]ーーーーーーーーー[/中央寄せ]
「あぁあ、[漢字]本当[/漢字][ふりがな]ほんっとぉう[/ふりがな]に嫌になる」
ある山の上で男は叫ぶ。
男の目に映るは不気味な雰囲気の男。
「何故に山の上にいんだよ。めんどくせぇ」
「ヒヒッ、そう言いながらあんた登ってきてんじゃん」
「そりゃ、霊幻さんの命令だからな」
男...蘭閣はめんどくさそうに答える。
「ヒヒッ、いい上司なこって」
「そうだなぁ。本当にいい人だよ」
対する男は「ヒヒッ」と笑うと何かを思い出したかのような顔になる。
「そう言えば名乗るのを忘れてた。ぼくちんはウロボロス教団力担当、ヴィ・ヴァンという。ぼくちんもやっとろう出れたと思ったらすぐに戦場だよ」
ヴィ・ヴァンは「ヒヒッ」と笑う。
「じゃあ、めんどくさいけどやるか‹[漢字]如意棒[/漢字][ふりがな]にょいぼう[/ふりがな]›」
蘭閣の手に光が集まったかと思うと、それは長い棒の形へとなった。
「ふぅぁ」
蘭閣は棒を振るう。
それをヴィ・ヴァンは殴る。
「‹力のカード›」
棒は殴られた影響で変形する。
「さっすがぁ、神の棒。噂にはきていたが結構強いねぇ」
「おいおい、流石に冗談キツイぜ」
蘭閣は冷や汗をかく。
今までに一度も如意棒を変形されたり、壊されたりされたことがなかったためあまりにも衝撃的であった。
「今度はこっちの番‹力・破壊›」
蘭閣は身の危険を感じ咄嗟に光のバリアを張る。
「しゃらくせえ」
ヴィ・ヴァンは圧倒的な力でバリアをものとせずに拳を振るう。
「‹[漢字]筋斗雲[/漢字][ふりがな]きんとうん[/ふりがな]›」
蘭閣は自分の下に黄金の雲を発生させ飛んで避ける。
「ヒヒッ、尻尾巻いて逃げんのか。ダッセェ」
ヴィ・ヴァンは蘭閣を見て笑う。
蘭閣は空中にいるまま魔法を唱える。
「俺の世界‹[漢字]遊変天界[/漢字][ふりがな]ゆうへんてんかい[/ふりがな]›」
蘭閣とヴィ・ヴァンを取り込み世界は作られた。
そこは神秘的であり、荒々しい。
天国と地獄を掛け合わしたような場所だった。
「ようこそ、俺の世界へ」
蘭閣は口元を少しニヤケさした。