アリスと魔法の国
拙者もこの力を試したい。
この炎を。
じわり、じわりと湧き出す気持ち。
アリスが作った世界が壊れた瞬間、ボロボロになった霊幻がアリスを抱きかかえていた。
「少しベッドで休ませてくる」
そう言うと霊幻は部屋を出た。
「あそこまでの強者があんなにもボロボロになるだなんて...アリス。君はどこまで強くなったんでござるか」
もうここにはいないアリスを思い言う。
拙者もアリスと肩を並べれるよう更に強く。
「鈴殿。手合わせしてもらえぬか?」
鈴殿は拙者の問ににこやかに返すでござる。
「ええ。やりましょうか」
鈴殿は朱雀ともう一体四神とやらと契約しているでござる。
朱雀は見た感じ炎でござろう。
拙者との相性は最悪。泥沼化確定演出でござる。
だからもう一体の四神を使うでござろう。
そんな神威の考えとは逆に
「‹朱雀・降霊›」
朱雀を降霊させる。
「泥沼化するでござるよ?」
「火力が違うから[漢字]大丈V[/漢字][ふりがな]だいじょうぶい[/ふりがな]」
鈴はにこやかな笑顔でピースする。
拙者と鈴殿の火力勝負でござるか。
俄然、面白いでござる。
「‹天照・紅炎の龍›」
拙者の体を熱く包み込む紅色の炎。
紅色の炎は所々、舞い上がっている。
「まるで太陽のようだね」
「そうでござるか。火力勝負大丈夫でござるか?」
「大丈夫。こっちは神の炎だよ」
拙者達はこの会話を最後にお互いに戦闘態勢へと入る。
鈴殿は飛べるため上から焼く、という戦い方でござる。
つまり、攻撃するには空へと飛ばなくてはならぬ。
「‹風飛›」
拙者は風で上へと飛ぶ。
「‹[漢字]風所[/漢字][ふりがな]ふうしょ[/ふりがな]›」
風の魔法を使うことで空中に留まる妖術でござる。
「へぇ、空中浮遊できるんだ。じゃあ落とさないと‹炎鳥・落炎›」
上から炎の玉が降り注ぐ。
拙者はガードし防ぐ。
「そんなもんじゃ拙者は落とせんでござるよ‹紅桜流刀技 [漢字]龍帝焔月[/漢字][ふりがな]りゅうていほむらずき[/ふりがな]›」
この技は昔から知っていたが使えなかった妖術でござる。
が、今なら使える。
この天照・紅炎の龍の力がある今なら。
鈴殿の炎を受けた今なら。
炎が剣に纏わりつく。
神威は剣の先を鈴に向けるとそれが合図だったかのように纏わりついていた炎は無数の火の玉となり鈴に向かう。
「甘いよ」
鈴はそう言うとその炎を薙ぎ払おうとするも薙ぎ払えない。
「なにこれ、私に纏わりついて燃えている」
鈴の顔は不気味なものを見るかのようであった。
「それは呪の炎、拙者が理解できなかった炎。感情の炎でござる」
感情の炎。負の炎。相手を焼く最悪の炎。
それを神威は使った。
「炎の扱いに慣れている私ならこんな物焼き払えるよ」
その言葉道理、鈴は神威の炎を焼く。黄金の炎で。
「これは神の炎。黄金の炎。炎の真髄。私にこれを出させてしまったあなたに負け」
鈴はそう言うと炎を放つ。
神威はその黄金の炎によって焼かれ、地に落ちた。
この炎を。
じわり、じわりと湧き出す気持ち。
アリスが作った世界が壊れた瞬間、ボロボロになった霊幻がアリスを抱きかかえていた。
「少しベッドで休ませてくる」
そう言うと霊幻は部屋を出た。
「あそこまでの強者があんなにもボロボロになるだなんて...アリス。君はどこまで強くなったんでござるか」
もうここにはいないアリスを思い言う。
拙者もアリスと肩を並べれるよう更に強く。
「鈴殿。手合わせしてもらえぬか?」
鈴殿は拙者の問ににこやかに返すでござる。
「ええ。やりましょうか」
鈴殿は朱雀ともう一体四神とやらと契約しているでござる。
朱雀は見た感じ炎でござろう。
拙者との相性は最悪。泥沼化確定演出でござる。
だからもう一体の四神を使うでござろう。
そんな神威の考えとは逆に
「‹朱雀・降霊›」
朱雀を降霊させる。
「泥沼化するでござるよ?」
「火力が違うから[漢字]大丈V[/漢字][ふりがな]だいじょうぶい[/ふりがな]」
鈴はにこやかな笑顔でピースする。
拙者と鈴殿の火力勝負でござるか。
俄然、面白いでござる。
「‹天照・紅炎の龍›」
拙者の体を熱く包み込む紅色の炎。
紅色の炎は所々、舞い上がっている。
「まるで太陽のようだね」
「そうでござるか。火力勝負大丈夫でござるか?」
「大丈夫。こっちは神の炎だよ」
拙者達はこの会話を最後にお互いに戦闘態勢へと入る。
鈴殿は飛べるため上から焼く、という戦い方でござる。
つまり、攻撃するには空へと飛ばなくてはならぬ。
「‹風飛›」
拙者は風で上へと飛ぶ。
「‹[漢字]風所[/漢字][ふりがな]ふうしょ[/ふりがな]›」
風の魔法を使うことで空中に留まる妖術でござる。
「へぇ、空中浮遊できるんだ。じゃあ落とさないと‹炎鳥・落炎›」
上から炎の玉が降り注ぐ。
拙者はガードし防ぐ。
「そんなもんじゃ拙者は落とせんでござるよ‹紅桜流刀技 [漢字]龍帝焔月[/漢字][ふりがな]りゅうていほむらずき[/ふりがな]›」
この技は昔から知っていたが使えなかった妖術でござる。
が、今なら使える。
この天照・紅炎の龍の力がある今なら。
鈴殿の炎を受けた今なら。
炎が剣に纏わりつく。
神威は剣の先を鈴に向けるとそれが合図だったかのように纏わりついていた炎は無数の火の玉となり鈴に向かう。
「甘いよ」
鈴はそう言うとその炎を薙ぎ払おうとするも薙ぎ払えない。
「なにこれ、私に纏わりついて燃えている」
鈴の顔は不気味なものを見るかのようであった。
「それは呪の炎、拙者が理解できなかった炎。感情の炎でござる」
感情の炎。負の炎。相手を焼く最悪の炎。
それを神威は使った。
「炎の扱いに慣れている私ならこんな物焼き払えるよ」
その言葉道理、鈴は神威の炎を焼く。黄金の炎で。
「これは神の炎。黄金の炎。炎の真髄。私にこれを出させてしまったあなたに負け」
鈴はそう言うと炎を放つ。
神威はその黄金の炎によって焼かれ、地に落ちた。