アリスと魔法の国
やつの孫、とは?
「私のお祖父様を知っているんですね」
霊幻はくすりと笑う。
「知っとるも何もな...お前、デウスヘレシーを知っているか?」
デウスヘレシー三十年ほど前、この世界に降臨した[魔神王[漢字]絶対悪[/漢字][ふりがな]アブソルート マーラム[/ふりがな]][漢字]邪羅・劉仙[/漢字][ふりがな]じゃら・りゅうせん[/ふりがな]や腐蝕の魔王を討伐したことで有名である。
そして、歴史上に数えるほどしかいない英雄級パーティである。それも、四人しかいない。
多分、霊幻はそのパーティの一人。
「えぇ、人並みには知っています」
「それは良かった。そこのリーダーが君の祖父だ」
え!?
私は驚きのあまり声は出なかった。
デウスヘレシーのリーダーと言えば歴史上でも教科書にのるレベルである最高ランク勇者級の冒険者だ。
「あまりの驚きのあまり声が出なくなったか?でも、勇者級だしな。他のメンバー全員、英雄級だったし」
霊幻は元英雄級の実力者らしい。
「ちなみにパワーレスやステラがデウスヘレシーのメンバーだ」
あの二人も英雄級でありデウスヘレシーのメンバーなのか!?
レス師匠って化け物級に強いと思ったけど英雄級だったんだ。
そりゃ、勝てなかったわけだ。
「そうそう、パワーレスで思い出したけどこれを見ろ」
そう言って新聞を私へと渡す。
そこにはデカデカと[大文字]元英雄級 パワーレスと勇者 アーサーウロボロス教団幹部を討つ[/大文字]と書かれていた。
「え?」
私は続きを読む。
パワーレス・ルールドは先日、街に攻め込んできたウロボロス教団 戦車を倒したとのこと。また、戦車はアリスという人物を探していたという。
アリスとは何者なのか?また、ウロボロス教団とのつながりは?
「レス師匠...」
私はレス師匠を思い浮かべる。
本当に強いなぁ、私達が逃がしてしまったウロボロス教団の幹部であろう人間を倒すだなんて...。
でも、なぜウロボロス教団は私を探しているの?
「アリス。面白いのはそこだけでない。勇者アーサーもウロボロス教団の幹部を倒しているのだぞ」
その言葉道理、私は下の記事も読む。
突如、ブリタニアを襲ったウロボロス教団 女教皇を倒したという。
女教皇の目的は勇者アーサーの身柄の確保だったという。
ウロボロス教団にとって勇者アーサーとは何か?我々はまだまだ追っていく気である。
そして、ウロボロス教団は完全に世界を敵に回した。
我々はウロボロス教団の真の目的も白日の下に晒す気である。
「面白いだろ?」
霊幻は口元を歪めさせて笑う。
「確かステラはコイツラについたんだっけか?だったら、ステラを殺るのは俺等かな、道を踏み外した仲間を救うのも仲間の仕事だからな」
霊幻は新しいおもちゃを貰った子どものような顔をしている。
軽く恐怖を覚えた。
かつての仲間を殺そうとしてこんなふうに笑っているものだから。
でも、それは簡単にいかないだろうな。
だって、聖都の人たちがその前に殺るかもしれないから。
「私のお祖父様を知っているんですね」
霊幻はくすりと笑う。
「知っとるも何もな...お前、デウスヘレシーを知っているか?」
デウスヘレシー三十年ほど前、この世界に降臨した[魔神王[漢字]絶対悪[/漢字][ふりがな]アブソルート マーラム[/ふりがな]][漢字]邪羅・劉仙[/漢字][ふりがな]じゃら・りゅうせん[/ふりがな]や腐蝕の魔王を討伐したことで有名である。
そして、歴史上に数えるほどしかいない英雄級パーティである。それも、四人しかいない。
多分、霊幻はそのパーティの一人。
「えぇ、人並みには知っています」
「それは良かった。そこのリーダーが君の祖父だ」
え!?
私は驚きのあまり声は出なかった。
デウスヘレシーのリーダーと言えば歴史上でも教科書にのるレベルである最高ランク勇者級の冒険者だ。
「あまりの驚きのあまり声が出なくなったか?でも、勇者級だしな。他のメンバー全員、英雄級だったし」
霊幻は元英雄級の実力者らしい。
「ちなみにパワーレスやステラがデウスヘレシーのメンバーだ」
あの二人も英雄級でありデウスヘレシーのメンバーなのか!?
レス師匠って化け物級に強いと思ったけど英雄級だったんだ。
そりゃ、勝てなかったわけだ。
「そうそう、パワーレスで思い出したけどこれを見ろ」
そう言って新聞を私へと渡す。
そこにはデカデカと[大文字]元英雄級 パワーレスと勇者 アーサーウロボロス教団幹部を討つ[/大文字]と書かれていた。
「え?」
私は続きを読む。
パワーレス・ルールドは先日、街に攻め込んできたウロボロス教団 戦車を倒したとのこと。また、戦車はアリスという人物を探していたという。
アリスとは何者なのか?また、ウロボロス教団とのつながりは?
「レス師匠...」
私はレス師匠を思い浮かべる。
本当に強いなぁ、私達が逃がしてしまったウロボロス教団の幹部であろう人間を倒すだなんて...。
でも、なぜウロボロス教団は私を探しているの?
「アリス。面白いのはそこだけでない。勇者アーサーもウロボロス教団の幹部を倒しているのだぞ」
その言葉道理、私は下の記事も読む。
突如、ブリタニアを襲ったウロボロス教団 女教皇を倒したという。
女教皇の目的は勇者アーサーの身柄の確保だったという。
ウロボロス教団にとって勇者アーサーとは何か?我々はまだまだ追っていく気である。
そして、ウロボロス教団は完全に世界を敵に回した。
我々はウロボロス教団の真の目的も白日の下に晒す気である。
「面白いだろ?」
霊幻は口元を歪めさせて笑う。
「確かステラはコイツラについたんだっけか?だったら、ステラを殺るのは俺等かな、道を踏み外した仲間を救うのも仲間の仕事だからな」
霊幻は新しいおもちゃを貰った子どものような顔をしている。
軽く恐怖を覚えた。
かつての仲間を殺そうとしてこんなふうに笑っているものだから。
でも、それは簡単にいかないだろうな。
だって、聖都の人たちがその前に殺るかもしれないから。