アリスと魔法の国
「このコインが床に落ちたらスタートだ。いいな?」
霊幻はコインを出して見せる。
私は霊幻の問に頷きを返す。
それを見ると霊幻はコインを上へと投げる。
コインが床へと落ちる。
その瞬間、霊幻は魔法を発動する。
「‹分霊›」
やはりあの魔法は分身を作る魔法なのだろう。
量が多い。数えるのがめんどくさいが私の目には二四人ほど映る。
「まとめて散れ‹極雷・巨大化›」
巨大な極雷を放つ。
霊幻は各々それを防ぐ。
「お前の力はこんなもんじゃないはずだろ?‹華羅螺魏流拳術・華風乱打›」
この技はもう見切った。
「[漢字]撫風[/漢字][ふりがな]なでかぜ[/ふりがな]」
私がこの拳術に対抗するために生み出した魔法。
ものに当てることで風で包み込むようにして跳ね返すというただただ単純な魔法。
「ほう。対策を打ってきたか。ならば‹転移炎槍›」
炎の槍が出るもすぐに消えた。
不発だろうか?
その瞬間、隣から魔力を感知した。
見るとそこには炎の槍。
なるほど、転移する炎槍か。対応が難しい。
私は魔力のバリアで守りながら後ろへと下がる。
それを見透かしたかのように霊幻は後ろにいた。
「アヤツの弟子ならそう来ると思ったよ。終わりだ‹炎炎槍葬›」
あのやばい威力の槍の魔法。
これはやばい。
「‹気違いの茶会›」
一瞬時を止めそのうちに逃げる。
炎槍と炎炎槍葬がぶつかるも炎炎槍葬が炎槍をいとも簡単に壊す。
「殺ったと思ったけど...その魔法、やっぱめんどくさいな」
霊幻は呟く。
「もういい。俺の世界‹霊映界›」
霊幻を中心に世界が構築される。
私もそれに対抗して世界を構築する。
「私の世界‹[漢字]不思議な世界[/漢字][ふりがな]ワンダーワールド[/ふりがな]›」
ここからは世界の押し合い。
でも、私はきっと負ける。
だから、それまでが本番だ。
「‹チェシャネコ›」
私の姿は隠れる。
「お前の能力は本当に相手にしたくない能力だな」
霊幻はため息混じりに言う。
それを聞きながら私は光の剣を作る。
私は霊幻の背後に忍び寄り光の剣を刺す。
「グホッ」
霊幻は煙のように姿を消す。
あと何人いる?
「ふむ、ひとりヤられたか。まぁいい‹霊よ霊よ›」
霊幻の一人が詠唱を始める。
私は嫌な予感がした。
その霊幻を魔法でうつも他の霊幻が続きを唱える。
「‹霊なる響きをこだまさせ›」
「‹今ここに›」
「‹真なる刃を›」
「‹零点›」
「‹[漢字]霊永氷凍[/漢字][ふりがな]れいれいひょうとう[/ふりがな]›」
氷の魔法か!?
この世界に魔力の霊のようなものが飛び回る。
「これは霊であり氷。これに触れたものは魔法もが凍る」
最悪だな。
私の世界は凍って崩れる。
「1つ、いい事を教えてあげよう。私の無属性魔法は分霊、分析、転移だ。それがこの世界に付与されている。俺が言いたいことは分かるか?」
この世界にいる霊幻は本当に最強である、という事だけは分かる。
霊幻はコインを出して見せる。
私は霊幻の問に頷きを返す。
それを見ると霊幻はコインを上へと投げる。
コインが床へと落ちる。
その瞬間、霊幻は魔法を発動する。
「‹分霊›」
やはりあの魔法は分身を作る魔法なのだろう。
量が多い。数えるのがめんどくさいが私の目には二四人ほど映る。
「まとめて散れ‹極雷・巨大化›」
巨大な極雷を放つ。
霊幻は各々それを防ぐ。
「お前の力はこんなもんじゃないはずだろ?‹華羅螺魏流拳術・華風乱打›」
この技はもう見切った。
「[漢字]撫風[/漢字][ふりがな]なでかぜ[/ふりがな]」
私がこの拳術に対抗するために生み出した魔法。
ものに当てることで風で包み込むようにして跳ね返すというただただ単純な魔法。
「ほう。対策を打ってきたか。ならば‹転移炎槍›」
炎の槍が出るもすぐに消えた。
不発だろうか?
その瞬間、隣から魔力を感知した。
見るとそこには炎の槍。
なるほど、転移する炎槍か。対応が難しい。
私は魔力のバリアで守りながら後ろへと下がる。
それを見透かしたかのように霊幻は後ろにいた。
「アヤツの弟子ならそう来ると思ったよ。終わりだ‹炎炎槍葬›」
あのやばい威力の槍の魔法。
これはやばい。
「‹気違いの茶会›」
一瞬時を止めそのうちに逃げる。
炎槍と炎炎槍葬がぶつかるも炎炎槍葬が炎槍をいとも簡単に壊す。
「殺ったと思ったけど...その魔法、やっぱめんどくさいな」
霊幻は呟く。
「もういい。俺の世界‹霊映界›」
霊幻を中心に世界が構築される。
私もそれに対抗して世界を構築する。
「私の世界‹[漢字]不思議な世界[/漢字][ふりがな]ワンダーワールド[/ふりがな]›」
ここからは世界の押し合い。
でも、私はきっと負ける。
だから、それまでが本番だ。
「‹チェシャネコ›」
私の姿は隠れる。
「お前の能力は本当に相手にしたくない能力だな」
霊幻はため息混じりに言う。
それを聞きながら私は光の剣を作る。
私は霊幻の背後に忍び寄り光の剣を刺す。
「グホッ」
霊幻は煙のように姿を消す。
あと何人いる?
「ふむ、ひとりヤられたか。まぁいい‹霊よ霊よ›」
霊幻の一人が詠唱を始める。
私は嫌な予感がした。
その霊幻を魔法でうつも他の霊幻が続きを唱える。
「‹霊なる響きをこだまさせ›」
「‹今ここに›」
「‹真なる刃を›」
「‹零点›」
「‹[漢字]霊永氷凍[/漢字][ふりがな]れいれいひょうとう[/ふりがな]›」
氷の魔法か!?
この世界に魔力の霊のようなものが飛び回る。
「これは霊であり氷。これに触れたものは魔法もが凍る」
最悪だな。
私の世界は凍って崩れる。
「1つ、いい事を教えてあげよう。私の無属性魔法は分霊、分析、転移だ。それがこの世界に付与されている。俺が言いたいことは分かるか?」
この世界にいる霊幻は本当に最強である、という事だけは分かる。