｢修行は明日からだ。今日はもう寝ろ｣
　私達は霊幻の指示道理、怪我の治療をしてから用意してもらった部屋のベットへと行き眠りについた。

ー翌日
　私達は修行場へと行った。
｢来たか｣
　霊幻はもういた。
｢ではアリス。お前はどんな力が理想だ?｣
　霊幻は問う。
｢私は自分の世界で自由に相手と戦う。これが理想の形です｣
　霊幻は驚いた顔をして笑う。
｢もしやお前、もう自分の世界を構築したことがあるのか?｣
｢いえ、人の世界を自分の世界に塗り替えるぐらいしかできません｣
　私の問を聞くと霊幻の中で何かが決まったようだ。
｢お前には世界の構築の仕方を教える｣
　世界の構築...それって、あの世界を自由に作れるってこと...?
｢では、神威。お前はどうだ?｣
　神威は手を顎に当て少し考えると、
｢拙者は武士にござる。刀に妖術をまとわせ敵と正面から戦うことにござる｣
　最も神威らしい答えだ。
｢ならば炎の魔法を極めることだな｣
　霊幻はルクスへと向く。
｢ルクスよ。お前はどうだ?｣
｢悪を絶対的に滅する。それが私の理想です｣
　ルクスらしい答えではあるが霊幻は、
｢俺が問うているのはどう戦うかだ。どうだ?ルクス｣
　ルクスは考える。いや、霊幻の威圧に圧されたか。
｢ルクスよ。お前はこの中で多分一番弱いであろう。だが、お前の魔法は天使だ。神に劣るものの世界ではトップクラスの魔法だ。神威を見ろ。あいつは無属性を開化させてないのにここまで戦える。それに比べお前はどうだ?｣
　ルクスは震えた声で
｢私は...私は...もっと様々な力を使い戦いたい｣
　その言葉を聞いて霊幻は
｢お前の強みは契約による物の召喚、自分の強化。つまり、多彩な動きができる。お前は必殺技なんかよりも持ちての量で勝負しろ。その後、必殺でも何でもつければいい｣
　霊幻はルクスの頭に手を置き笑う。
　ルクスはこの修行でどうなるだろうか?