アリスと魔法の国
ジェスターは逃げた。
「ちっ。あれはやばいな」
ステラも答える。
「えぇ、おかげで力、半減しましたし」
ステラはガブリエルの魂を半分持って行かれた。
「結構痛手だな」
ジェスターは考える。
「お前には星が合うかもな」
星とは大アルカナ十七番目である。正位置だとインスピレーションを得る。
逆に逆位置だと最後に幻滅して落ちぶれる。
「どういう意味だ」
実際に今回、彼はガブリエルの力を半減され、その上、逃げた。
最終的に彼は失敗している。
「ヒャハハハ。いやぁ、そっちじゃなくて能力面の方だよ。同じ予言だよ?君にぴったりじゃない?」
ステラは目を見開く。
「俺にそこまでの地位を与える気か?」
「あぁ、俺はいいと思うよ。そっちのほうが面白くなりそうだし。」
ジェスターは口をほんのりにやけさせて言う。
「それに、ウロボロス教団には完全なる予知がいるからさ」
ジェスターは空を見上げる。まるでそこにある何かを見つめるように。
ステラは何も言わない。否、何も言えない。
ジェスターへの謎の恐怖心を抱く。この男は何だ?と。
「ヒャハ、そんなこわばるなって。俺等は[漢字]世界[/漢字][ふりがな]・ ・[/ふりがな]のためにやってんだ胸を張ろう」
そう言うとジェスターは時計塔へと歩く。
ー時計塔にて
「よう、調子はどうだ?」
ジェスターの愉快そうな声が聞こえる。
「あぁ、最悪だよ。首切られたのなんて久しぶりだし」
答えるはハーメルン。
「ヒャハ、そりゃ、そうだろうよ」
嗤うジェスター。
「ひっどいなぁ、もっといたわれよ」
おどけるハーメルン
「なぜ、お前が生きている?エクセルキトゥスに殺されたのでは?」
そして、困惑するステラ。
「首を切られて殺されたよ。でも、俺らは罪人として神々から呪をかけられているから死なない、死ねない」
淡々と懐かしむようにハーメルンは言う。
「じゃあ、ジェスターもか?」
ステラは聞く。
「いや、俺は不死身じゃない。ただの人間」
呆れたかのようにジェスターは言う。
「俺をこいつみたいな人外にすんな」
ジェスターはハーメルンを指差す。
「お前の部下は不死者だらけなのか?」
「不死身なのは幹部の四人だけだ。残りは全員ただの人間。そういえば、ファウストは悪魔との契約だっけか?」
不死者だらけの傭兵団。これがクレイジーサーカスの全貌であった。
「まぁ、他の団員もササッと拾って帰ろう」
ハーメルンはつかれたように言う。
「そうだな」
ー噴水あと
ジョーカー無事復活。
ー十字架
ジャックは寝ていた。
「お~い、ジャック。起きろぉ」
そう言いながらジェスターはジャックを弱く蹴る。
「カポ?何?ジェスターか」
ジャックは寝起きの目を向け起きる。
「あぁ、焼け死んだんだったな」
ジャックは周りを見る。
太陽の刻印が地面に刻まれていた。その中心に寝ている青年を見た。神威である。
「こいつか。カポカポカポ、ちょうどいい、殺していこ」
ジャックは寝ている神威に刃を向け切り裂こうとした。
が、刃が通らない。バリアが張られている。
「クソなんだこのバリアはぁぁぁ」
バリアは紅く太陽の刻印が刻まれていた。
「何なんだよ、こいつは。太陽の神の魔法の使い手かなんかかよ!?」
ジェスターはまじまじと見る。
「殺す方法ないこともないけど時間がかかる...ここで[漢字]殺[/漢字][ふりがな]や[/ふりがな]った方が良いだろうがやめとこう。また、アイツラと戦うのは面倒だ」
ジェスターの判断に不服そうだがジャックも従う。
「それにこいつ殺さない方が面白そうだし」
ジェスターは物事を道楽で判断している。
ー劇場
ステージにはファウストが幸せそうにに眠っていた。
「おい、早く起きろ」
ジャックが言いながら頬をペチペチと叩く。
「いや、待て」
ジェスターの言葉に反応しジャックが頬を叩くのを止める。
「ファウストから悪魔の気配が消えている。多分ファウストは本当に死んでいる」
ジェスターの言葉に皆驚く。
「おい、何でだ!?」
そうジャックが叫ぶ。
「戦いの最中に悪魔の力を使ったのだろう。それにしても彼の魔法を破るとは面白そうだな」
ジェスターは言う。
「それに、ファウストは幸せそうだ。彼は死場を求めてついてきたし、愛しの彼女にでも向こうで会えたのだろう」
ジェスターは彼の顔を見た。
彼は本当に幸せそうな顔をしている。
「けれども、家族をひとり失ったことには変わりない」
ジェスターは悲しんだ。
普段は怪しい笑みを浮かべている彼がこんなにも悲しだ。
彼の大事な者であったのだろう。
「安らかに眠れ、ファウスト・クラウン」
「ちっ。あれはやばいな」
ステラも答える。
「えぇ、おかげで力、半減しましたし」
ステラはガブリエルの魂を半分持って行かれた。
「結構痛手だな」
ジェスターは考える。
「お前には星が合うかもな」
星とは大アルカナ十七番目である。正位置だとインスピレーションを得る。
逆に逆位置だと最後に幻滅して落ちぶれる。
「どういう意味だ」
実際に今回、彼はガブリエルの力を半減され、その上、逃げた。
最終的に彼は失敗している。
「ヒャハハハ。いやぁ、そっちじゃなくて能力面の方だよ。同じ予言だよ?君にぴったりじゃない?」
ステラは目を見開く。
「俺にそこまでの地位を与える気か?」
「あぁ、俺はいいと思うよ。そっちのほうが面白くなりそうだし。」
ジェスターは口をほんのりにやけさせて言う。
「それに、ウロボロス教団には完全なる予知がいるからさ」
ジェスターは空を見上げる。まるでそこにある何かを見つめるように。
ステラは何も言わない。否、何も言えない。
ジェスターへの謎の恐怖心を抱く。この男は何だ?と。
「ヒャハ、そんなこわばるなって。俺等は[漢字]世界[/漢字][ふりがな]・ ・[/ふりがな]のためにやってんだ胸を張ろう」
そう言うとジェスターは時計塔へと歩く。
ー時計塔にて
「よう、調子はどうだ?」
ジェスターの愉快そうな声が聞こえる。
「あぁ、最悪だよ。首切られたのなんて久しぶりだし」
答えるはハーメルン。
「ヒャハ、そりゃ、そうだろうよ」
嗤うジェスター。
「ひっどいなぁ、もっといたわれよ」
おどけるハーメルン
「なぜ、お前が生きている?エクセルキトゥスに殺されたのでは?」
そして、困惑するステラ。
「首を切られて殺されたよ。でも、俺らは罪人として神々から呪をかけられているから死なない、死ねない」
淡々と懐かしむようにハーメルンは言う。
「じゃあ、ジェスターもか?」
ステラは聞く。
「いや、俺は不死身じゃない。ただの人間」
呆れたかのようにジェスターは言う。
「俺をこいつみたいな人外にすんな」
ジェスターはハーメルンを指差す。
「お前の部下は不死者だらけなのか?」
「不死身なのは幹部の四人だけだ。残りは全員ただの人間。そういえば、ファウストは悪魔との契約だっけか?」
不死者だらけの傭兵団。これがクレイジーサーカスの全貌であった。
「まぁ、他の団員もササッと拾って帰ろう」
ハーメルンはつかれたように言う。
「そうだな」
ー噴水あと
ジョーカー無事復活。
ー十字架
ジャックは寝ていた。
「お~い、ジャック。起きろぉ」
そう言いながらジェスターはジャックを弱く蹴る。
「カポ?何?ジェスターか」
ジャックは寝起きの目を向け起きる。
「あぁ、焼け死んだんだったな」
ジャックは周りを見る。
太陽の刻印が地面に刻まれていた。その中心に寝ている青年を見た。神威である。
「こいつか。カポカポカポ、ちょうどいい、殺していこ」
ジャックは寝ている神威に刃を向け切り裂こうとした。
が、刃が通らない。バリアが張られている。
「クソなんだこのバリアはぁぁぁ」
バリアは紅く太陽の刻印が刻まれていた。
「何なんだよ、こいつは。太陽の神の魔法の使い手かなんかかよ!?」
ジェスターはまじまじと見る。
「殺す方法ないこともないけど時間がかかる...ここで[漢字]殺[/漢字][ふりがな]や[/ふりがな]った方が良いだろうがやめとこう。また、アイツラと戦うのは面倒だ」
ジェスターの判断に不服そうだがジャックも従う。
「それにこいつ殺さない方が面白そうだし」
ジェスターは物事を道楽で判断している。
ー劇場
ステージにはファウストが幸せそうにに眠っていた。
「おい、早く起きろ」
ジャックが言いながら頬をペチペチと叩く。
「いや、待て」
ジェスターの言葉に反応しジャックが頬を叩くのを止める。
「ファウストから悪魔の気配が消えている。多分ファウストは本当に死んでいる」
ジェスターの言葉に皆驚く。
「おい、何でだ!?」
そうジャックが叫ぶ。
「戦いの最中に悪魔の力を使ったのだろう。それにしても彼の魔法を破るとは面白そうだな」
ジェスターは言う。
「それに、ファウストは幸せそうだ。彼は死場を求めてついてきたし、愛しの彼女にでも向こうで会えたのだろう」
ジェスターは彼の顔を見た。
彼は本当に幸せそうな顔をしている。
「けれども、家族をひとり失ったことには変わりない」
ジェスターは悲しんだ。
普段は怪しい笑みを浮かべている彼がこんなにも悲しだ。
彼の大事な者であったのだろう。
「安らかに眠れ、ファウスト・クラウン」