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アリスと魔法の国

#37

21話 アリスと新しい仲間

 私達は教会を出る前、会議の時間を伝えられた。時間は15時からか。結構時間があるな。
「時間までなにする?」
「とりあえず、ここの庭を共に歩かぬか?」
 散歩か。疲れているのに急に遠くに行くよりもいいかも。
「そうだね」
 私は短く返事をして「早く、早く」と神威をせかせた。


 私達が教会の庭を散歩シていたときだった、ルクスが座って空を眺めているのを見た。
 私達はルクスに話しかけた。
「確かルクス殿でござったか?」
「ん?」
 誰だ?と確認するようにこちらを見た。
「こんにちは」
 私は小さく手を振る。
「あぁ、君たちか。えっと、確か名前はアリスと神威でしったけ?」
「えぇ」
 名前覚えててくれてたんだなぁと少し思った。
「今回はありがとう。俺の好きな国を守ってくれて」
「私達も目的あってやったことだから気にしないで」
「そうでござるよ」
 その手がかりも少し掴めた気がするし、私の魔法の真髄に触れた気がしたから私は戦ってよかったと思う。
「そうですか、それでも感謝します」
 ルクスは結構義理深く紳士な男である。
「あなた達はなんのために旅をしているのですか?」
 ルクスは少し不思議そうに聞く。
「兄への手がかりを探すため」
「世界を見て回り武を極めるためでござる」
 これが私達の旅の目的だ。
「「そして、ウロボロス教団と戦うため」でござる」
 ウロボロス教団の奥を知れば兄にたどり着ける気がする。
「そうですか。すいません、旅の仲間などはお探しではありませんか?」
 ルクスは聞いてくる。国を救った代わりに知り合いの凄腕の人でも連れてきてくれるのだろうか?
「えぇ、ちょうど神威としていたのですがアタッカーかヒーラーがほしいと思っていますね。」
「でしたら私を仲間に入れてもらえませんか?私、これでもそこそこ強いですよ」
 ありがたい話だ。現に私や神威と同じかそれ以上であろう。でも、大丈夫なのだろうか?
「嬉しいですけど、あなたが抜けたらこの国は大変なのでは?」
 ルクスはめんどくさそうな顔をした。
「そうなんですよね。地味に私ってこの国の上の方の戦力なもんでね。この国を襲ったウロボロス教団を滅ぼしたいのですが...まぁ、このあと提案してみましょう」
「あと、別に硬い口調でなくて大丈夫ですよ。自然でいいですし、わざわざ自分にさん付けもしなくていいですよ」
 そっちのほうが楽でいいしありがたい。
「えぇ、ルクスも敬語もさん付けもなくて大丈夫ですよ」
「いえ、自分は敬語が慣れているものでしてこちらのほうがいいですのでお構いなく。ですが、さんずけはにしましょうか。距離があるように感じますし」
「拙者も呼び捨てで呼び合おうでござる」
「えぇ、よろしくお願いします。神威、アリス」
「えぇ、ルクス」
「あぁ、ルクス」
 私達はその後も時間まで笑い合い、話した。
 時間が来た。今後を話す会議の時間が。

作者メッセージ

次回、最終回

2024/12/11 00:09

The jester ID:≫ip9LpYJarv/ME
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