アリスと魔法の国
この戦争がもたらしたものは聖騎士536人中84人死亡、都民3467人中17人、である。
また、ハーメルン以外の死体は発見されておらず、殺しきれていない可能性があるとのこと。
そして、要求の一つである同士の開放だが...地下牢にいたウロボロス教団力担当ヴィ・ヴァンはろうからいなくなっていた。
私達はボロボロになった部屋で立ちすくんだ。すると、アロンガントが口を開く。
「皆...俺等はどちらかと言うと負けだ。いや、ボロ負けだ。だが、被害を抑えることはできた。そこは誇ろう」
アロガントはやるせない気持ちで言った。
「そして、アリス君たちのおかげだ。俺達だけでは難しかっただろう。君たちがいてくれたおかげで聖騎士を都民の誘導や敵の雑兵の対処をさせる事ができた。この国を代表して礼を言う」
アロガントが頭を下げる。それに続きそこにいた皆も頭を下げる。
「今は礼として払えるものがないが何がほしい?」
アロンガントが聞いてくる。別に報酬のためにやったわけではない、私は...
「ウロボロス教団について詳しく知っていることがあれば教えてください」
私が欲しいもの。今は情報だ。
「すまない。それについては表向きに流れている情報しか知らないが、俺も調べるつもりだ。なにか分かったら使いの鳥でも飛ばそう」
皆同じような情報しか知らないのか?
そういえばジェスターはウロボロス教団愚者担当とか言っていたっけ。そして、彼は愚者のカードを持っていた。追加の情報はそのぐらいか。
あと、ほしいのは兄の情報だ。
父の手紙によると兄が作っていたというタロットカード...愚者のカード、愚者ってタロットカードの大アルカナじゃ...
つまり、兄はウロボロス教団にいる...極悪人だ。
兄が、あの優しかった兄が今や世界を轟かせる極悪人達に力を与えているとでも言うのか。
だが、可能性はある。でも、そうだった場合、私の敵はウロボロス教団となる。
今の私では対等に戦えない...‹不思議の国のアリス›を完成させないと。
また、ハーメルン以外の死体は発見されておらず、殺しきれていない可能性があるとのこと。
そして、要求の一つである同士の開放だが...地下牢にいたウロボロス教団力担当ヴィ・ヴァンはろうからいなくなっていた。
私達はボロボロになった部屋で立ちすくんだ。すると、アロンガントが口を開く。
「皆...俺等はどちらかと言うと負けだ。いや、ボロ負けだ。だが、被害を抑えることはできた。そこは誇ろう」
アロガントはやるせない気持ちで言った。
「そして、アリス君たちのおかげだ。俺達だけでは難しかっただろう。君たちがいてくれたおかげで聖騎士を都民の誘導や敵の雑兵の対処をさせる事ができた。この国を代表して礼を言う」
アロガントが頭を下げる。それに続きそこにいた皆も頭を下げる。
「今は礼として払えるものがないが何がほしい?」
アロンガントが聞いてくる。別に報酬のためにやったわけではない、私は...
「ウロボロス教団について詳しく知っていることがあれば教えてください」
私が欲しいもの。今は情報だ。
「すまない。それについては表向きに流れている情報しか知らないが、俺も調べるつもりだ。なにか分かったら使いの鳥でも飛ばそう」
皆同じような情報しか知らないのか?
そういえばジェスターはウロボロス教団愚者担当とか言っていたっけ。そして、彼は愚者のカードを持っていた。追加の情報はそのぐらいか。
あと、ほしいのは兄の情報だ。
父の手紙によると兄が作っていたというタロットカード...愚者のカード、愚者ってタロットカードの大アルカナじゃ...
つまり、兄はウロボロス教団にいる...極悪人だ。
兄が、あの優しかった兄が今や世界を轟かせる極悪人達に力を与えているとでも言うのか。
だが、可能性はある。でも、そうだった場合、私の敵はウロボロス教団となる。
今の私では対等に戦えない...‹不思議の国のアリス›を完成させないと。