アリスと魔法の国
私は拷問器具へと繋げられている。
「そう言えば名乗っていませんでしたね。私はファウスト。クレイジーサーカスの団員です」
男はにこやかにナイフを持つ。
「君たちの作戦や同士の拘束場所、言いたくなったらいつでも言ってください」
私の右脚にナイフが刺さる。
私は血を吐く。
ああ、痛い、辛い、苦しい。
なんとか逃げ出さなきゃ。
私は泣いた。
「あぁ、いい顔しますねぇ」
男はニンマリと笑う。
ああ、兎さん現れて...
ー呼んだ?
これはあの日聞いた兎の声だ。
兎さん。
私は心のなかでそう呼びながらあたりを見る。
兎さんはいない。
「なぁによそ見してんだよ」
男は私の左腕にもナイフを刺した。
痛い。
左腕と右脚から血が滴り床にポタッと落ちる。
ー君は自由だ
ーここは夢だ
ー君が不思議な世界を見たのはどこ?
ー夢、でしょ?
ー大丈夫、君ならできる
ーだって、あの夢は君の魔法
ーさぁ、楽しい君の空間を想像して
ー心のなかでこう唱えて‹不思議の国のアリス›
そう言い残すと兎は消えた。
私は兎の言った通りに心のなかで唱える‹不思議の国のアリス›
私を中心として世界が作り変わる。
「なんだ...これは」
男は驚いていた。
「ここは俺の世界だぞ」
「こんな事ありえない」
「俺の世界を作り変えるだなんて」
そして私はゆっくり目を閉じた
目を開けるとそこはあの日夢見た不思議な世界。
私を繋いでいた拷問器具は消えてなくなっていた。
脚に痛みがなく驚いて脚を見る。足の傷はない。
ここは走馬灯か何かそんな感じのもの?
私はほっぺをつねる。痛い。違うね。走馬灯ではない。
「嘘だ。嘘だ」
えっとー、確か名前は...そうだ、ファウストだ。
ファウストは地べたに這いつくばり「嘘だ」と繰り返し言っていた。
急にこちらを向くと
「貴様ぁ、何をしたぁぁぁぁ!!」
すごい形相で睨んできた。なぜだかあんなことをされたのに怖くない。やっぱりこの空間は安心する。
「兎の言う通りにしただけ」
「兎ぃ?」
「えぇ、真っ白な兎」
私はにこやかに笑う。
「さぁ戦いの続きをしましょ」
ここでは私は無敵な気がする。
「そう言えば名乗っていませんでしたね。私はファウスト。クレイジーサーカスの団員です」
男はにこやかにナイフを持つ。
「君たちの作戦や同士の拘束場所、言いたくなったらいつでも言ってください」
私の右脚にナイフが刺さる。
私は血を吐く。
ああ、痛い、辛い、苦しい。
なんとか逃げ出さなきゃ。
私は泣いた。
「あぁ、いい顔しますねぇ」
男はニンマリと笑う。
ああ、兎さん現れて...
ー呼んだ?
これはあの日聞いた兎の声だ。
兎さん。
私は心のなかでそう呼びながらあたりを見る。
兎さんはいない。
「なぁによそ見してんだよ」
男は私の左腕にもナイフを刺した。
痛い。
左腕と右脚から血が滴り床にポタッと落ちる。
ー君は自由だ
ーここは夢だ
ー君が不思議な世界を見たのはどこ?
ー夢、でしょ?
ー大丈夫、君ならできる
ーだって、あの夢は君の魔法
ーさぁ、楽しい君の空間を想像して
ー心のなかでこう唱えて‹不思議の国のアリス›
そう言い残すと兎は消えた。
私は兎の言った通りに心のなかで唱える‹不思議の国のアリス›
私を中心として世界が作り変わる。
「なんだ...これは」
男は驚いていた。
「ここは俺の世界だぞ」
「こんな事ありえない」
「俺の世界を作り変えるだなんて」
そして私はゆっくり目を閉じた
目を開けるとそこはあの日夢見た不思議な世界。
私を繋いでいた拷問器具は消えてなくなっていた。
脚に痛みがなく驚いて脚を見る。足の傷はない。
ここは走馬灯か何かそんな感じのもの?
私はほっぺをつねる。痛い。違うね。走馬灯ではない。
「嘘だ。嘘だ」
えっとー、確か名前は...そうだ、ファウストだ。
ファウストは地べたに這いつくばり「嘘だ」と繰り返し言っていた。
急にこちらを向くと
「貴様ぁ、何をしたぁぁぁぁ!!」
すごい形相で睨んできた。なぜだかあんなことをされたのに怖くない。やっぱりこの空間は安心する。
「兎の言う通りにしただけ」
「兎ぃ?」
「えぇ、真っ白な兎」
私はにこやかに笑う。
「さぁ戦いの続きをしましょ」
ここでは私は無敵な気がする。