アリスと魔法の国
「じゃあ、とりあえず某に魔法を当ててみろ。当てれなかったやつは今日の飯抜きで」
来てすぐに爺様が放つ一言。
それがただ不可能なことに近いと思われる一言。
もはや絶望するしか無い。
「さぁ、始めようか」
それを言うと同時に爺様の姿は消える。
「グフッ」
苦しそうな声。
その方向を見ると獣也が腹を抱えしゃがみ込んでいた。
そしてその目の前には爺様がいた。
「あぁいい忘れていたが俺は攻撃をするぞ」
あっさりと適当に言う。
「久しぶりに剣でも使うかな」
そう言うと爺様は壁に並べてあった木刀を一本適当に取った。
そうして、その木刀を一振り。
私達は気づいた。その斬撃に無の魔法が付与されているのだと。
それでも神威は攻める。
「攻めるのみ‹天照・紅炎の龍の羽衣・桜華›」
神威を鱗のような炎が覆い。動くたびに炎の桜が舞い落ちる。
そして、炎の羽衣をかけていた。
まるで神のようであった。
「‹紅桜流刀技 紅炎の龍›」
神威は駆ける。
まるで龍のように空を駆ける。
無の魔法の斬撃を受け、ときにはそれを焼き。
不思議なのは神威の炎は無の魔法を消せれていたことだった。
神威の火、無の魔法どちらも消え去る。
それは、神威の魔法を焼く力と爺様の魔法を消す力がぶつかりあった結果だった。
そして、神威は爺様の前へと進み、日を宿した刀を構えていた。
「‹消えろ›」
爺様の声と同時にブァっと神威の魔法は消え去る。
魔法での攻撃は当たらない。でも私達が魔法無しで戦っても爺様は魔法を使える。ならサポート系の魔法を使い、攻める。来た攻撃は魔法で対応しても大丈夫だろう。
そう言えば爺様が使える能力は魔法の消滅だけじゃない。なにのなんで...。
「爺様、なんでそれしか使わないの?」
私はいつの間にか声を出していた。
それを聞いた爺様は一瞬ぽかぁとするがニッと口元を歪めて言い放つ。
「最初だから手加減しているだけだ。よく気づいたな、さすが某の孫だ」
最初って...後々どんどん強くなっていくっていうの?
手加減されてここまでの差。
絶望的すぎる。
だが、私は弱点というほどのものではないかもしれないが隙を見つけた。
それは、無の魔法を放つ時の魔力の流れ。
無の魔法を放つ時に魔力が一点に集中していた。だから、無の魔法を常時発動と広範囲での発動は不可能、もしくは能力が低下するものだと感じれる。
その一瞬をつく。
この修行は今までの修行の応用だ。
魔力を感じて、それに合わせて魔法を工夫する。
仕組みさえわかれば...いや、結構難しいか。爺様だし。
まぁ、今日のご飯は獲得できそうだ。
来てすぐに爺様が放つ一言。
それがただ不可能なことに近いと思われる一言。
もはや絶望するしか無い。
「さぁ、始めようか」
それを言うと同時に爺様の姿は消える。
「グフッ」
苦しそうな声。
その方向を見ると獣也が腹を抱えしゃがみ込んでいた。
そしてその目の前には爺様がいた。
「あぁいい忘れていたが俺は攻撃をするぞ」
あっさりと適当に言う。
「久しぶりに剣でも使うかな」
そう言うと爺様は壁に並べてあった木刀を一本適当に取った。
そうして、その木刀を一振り。
私達は気づいた。その斬撃に無の魔法が付与されているのだと。
それでも神威は攻める。
「攻めるのみ‹天照・紅炎の龍の羽衣・桜華›」
神威を鱗のような炎が覆い。動くたびに炎の桜が舞い落ちる。
そして、炎の羽衣をかけていた。
まるで神のようであった。
「‹紅桜流刀技 紅炎の龍›」
神威は駆ける。
まるで龍のように空を駆ける。
無の魔法の斬撃を受け、ときにはそれを焼き。
不思議なのは神威の炎は無の魔法を消せれていたことだった。
神威の火、無の魔法どちらも消え去る。
それは、神威の魔法を焼く力と爺様の魔法を消す力がぶつかりあった結果だった。
そして、神威は爺様の前へと進み、日を宿した刀を構えていた。
「‹消えろ›」
爺様の声と同時にブァっと神威の魔法は消え去る。
魔法での攻撃は当たらない。でも私達が魔法無しで戦っても爺様は魔法を使える。ならサポート系の魔法を使い、攻める。来た攻撃は魔法で対応しても大丈夫だろう。
そう言えば爺様が使える能力は魔法の消滅だけじゃない。なにのなんで...。
「爺様、なんでそれしか使わないの?」
私はいつの間にか声を出していた。
それを聞いた爺様は一瞬ぽかぁとするがニッと口元を歪めて言い放つ。
「最初だから手加減しているだけだ。よく気づいたな、さすが某の孫だ」
最初って...後々どんどん強くなっていくっていうの?
手加減されてここまでの差。
絶望的すぎる。
だが、私は弱点というほどのものではないかもしれないが隙を見つけた。
それは、無の魔法を放つ時の魔力の流れ。
無の魔法を放つ時に魔力が一点に集中していた。だから、無の魔法を常時発動と広範囲での発動は不可能、もしくは能力が低下するものだと感じれる。
その一瞬をつく。
この修行は今までの修行の応用だ。
魔力を感じて、それに合わせて魔法を工夫する。
仕組みさえわかれば...いや、結構難しいか。爺様だし。
まぁ、今日のご飯は獲得できそうだ。