アリスと魔法の国(毎週木曜日更新!!)
空気がピリつくのを感じる。
まるで風のように小さな電気が私を通っていく。
電気は雷轟を中心として集まっていく。
「本気の大本気、本気で行くぜ‹雷帝の羽衣›」
今の雷轟は雷そのものだ。人ではない、いや、彼はまだ人かもしれない。本当に人でなくなったのは、どこから出したか分からないお茶を飲む爺様と今の雷轟にも特に恐怖心を覚えない私なのかもしれない。
二人共、人の枠を抜けてしまった化け物だ。
「‹天よ、天よ・我に眠る神なる魂を呼びを越し・再び雷帝の異を唱えよ・雷斬雷雷・雷砲の業›」
それはこの世で今、最も雷の神に近い神の魔法であった。
だが、それも虚しいこと。
「‹[漢字]テンプス・リベルム[/漢字][ふりがな]時よ・自由に[/ふりがな]›」
アリスは時の魔法を駆使し、極大魔法の詠唱時間を破棄した。
神の成せる所業とでも言うべきだろうか。
そしてこの魔法、紫月家で使った‹リベルム マジカ›に時の魔法を加えたものである。
それを可能にするのがクロノス家の懐中時計、そして、‹不思議の国のアリス›の自由な魔法である。
それが人智を超えた魔法を行使させてしまった。
「なっ!!」
それがどちらの声だったのだろうか?わからないほどに無意識に声を出していた。
神の魔法と神の魔法のぶつかり合い。
だがそれが成立するのは対等な位にいる者共だけである。
それ故、本来ならばアリスは神の魔法に覚醒したばかりのアリスの魔法は雷轟の魔法に勝てるはずはなかった。
だが、アリスの魔法はこの世の原理、根本。そのようなものに影響を与える魔法であった。
時。それすなわちこの世の原理に当たるものである。
自由。それすなわち無限の可能性である。
その2つが組み合わさることでアリスの魔法は覚醒したばかりにも関わらず、雷轟の魔法をも改変させてしまった。
そしてアリスの魔法が雷轟へとたどり着く寸前、その間に人影が映り込む。
この魔法が人に当たればどうなるかなどわかったものではない。
それはアリスの魔法が全てを変える魔法といってもいいような魔法であったがためである。
だが、其の者はそれすらもを打破する。
「苦っ、魔法食らって腕と魔力がイカれるなんて久しぶりだ」
そう言って爺様は腕をプラプラと揺らす。
アリスは世界の原理に干渉できる魔法使いである。
だが、コントゥラは魔法に干渉できる。
コントゥラに魔法は効かないと思ったほうがいいだろう。
コントゥラは二ヘラと笑って雷轟を見る。
「危なくなったら某が助けると言ったろう」
「あんた、最初からこうなるってわかってたのかよ?」
「嗚呼、そうだ。だが、勘違いするな。アリスの魔法は覚醒したばかりだ。後々、某もを超える者となるであろう。それで言えば神威もいい線を行ってるであろうな」
そうして、コントゥラは孫娘と弟子を思い浮かべる。
時は進んでいく。
アリスの心に黒い感情を残しながら。
ー6章完結
まるで風のように小さな電気が私を通っていく。
電気は雷轟を中心として集まっていく。
「本気の大本気、本気で行くぜ‹雷帝の羽衣›」
今の雷轟は雷そのものだ。人ではない、いや、彼はまだ人かもしれない。本当に人でなくなったのは、どこから出したか分からないお茶を飲む爺様と今の雷轟にも特に恐怖心を覚えない私なのかもしれない。
二人共、人の枠を抜けてしまった化け物だ。
「‹天よ、天よ・我に眠る神なる魂を呼びを越し・再び雷帝の異を唱えよ・雷斬雷雷・雷砲の業›」
それはこの世で今、最も雷の神に近い神の魔法であった。
だが、それも虚しいこと。
「‹[漢字]テンプス・リベルム[/漢字][ふりがな]時よ・自由に[/ふりがな]›」
アリスは時の魔法を駆使し、極大魔法の詠唱時間を破棄した。
神の成せる所業とでも言うべきだろうか。
そしてこの魔法、紫月家で使った‹リベルム マジカ›に時の魔法を加えたものである。
それを可能にするのがクロノス家の懐中時計、そして、‹不思議の国のアリス›の自由な魔法である。
それが人智を超えた魔法を行使させてしまった。
「なっ!!」
それがどちらの声だったのだろうか?わからないほどに無意識に声を出していた。
神の魔法と神の魔法のぶつかり合い。
だがそれが成立するのは対等な位にいる者共だけである。
それ故、本来ならばアリスは神の魔法に覚醒したばかりのアリスの魔法は雷轟の魔法に勝てるはずはなかった。
だが、アリスの魔法はこの世の原理、根本。そのようなものに影響を与える魔法であった。
時。それすなわちこの世の原理に当たるものである。
自由。それすなわち無限の可能性である。
その2つが組み合わさることでアリスの魔法は覚醒したばかりにも関わらず、雷轟の魔法をも改変させてしまった。
そしてアリスの魔法が雷轟へとたどり着く寸前、その間に人影が映り込む。
この魔法が人に当たればどうなるかなどわかったものではない。
それはアリスの魔法が全てを変える魔法といってもいいような魔法であったがためである。
だが、其の者はそれすらもを打破する。
「苦っ、魔法食らって腕と魔力がイカれるなんて久しぶりだ」
そう言って爺様は腕をプラプラと揺らす。
アリスは世界の原理に干渉できる魔法使いである。
だが、コントゥラは魔法に干渉できる。
コントゥラに魔法は効かないと思ったほうがいいだろう。
コントゥラは二ヘラと笑って雷轟を見る。
「危なくなったら某が助けると言ったろう」
「あんた、最初からこうなるってわかってたのかよ?」
「嗚呼、そうだ。だが、勘違いするな。アリスの魔法は覚醒したばかりだ。後々、某もを超える者となるであろう。それで言えば神威もいい線を行ってるであろうな」
そうして、コントゥラは孫娘と弟子を思い浮かべる。
時は進んでいく。
アリスの心に黒い感情を残しながら。
ー6章完結