アリスと魔法の国(毎週木曜日更新!!)
「某も混ぜてもらえぬか?」
入口から聞こえる声。その声の主は爺様であった。
「いやぁ、アリスにクロノスについて教えるついでに愛弟子と共に稽古つけてやろうと思って来てみたら、いつしかの雷坊主じゃねぇか?」
「ハハハ、こりゃこりゃ前に戦った化け物じゃぁねぇか」
前戦ったって言ってたけど...なにがあったんだろうか?殺伐とした雰囲気を放っている。
「まぁ過ぎた事はどうでもいい。アリスにはお前と戦いながら某の稽古も受ける。よかろう?」
「あぁ、いいぜぇ」
え!?ーそれ私が死ぬほど大変なんじゃ...。
「えっとぉ...それって私けっこう大変じゃ...」
「大変で済んだらいいな」
そこまでなのかぁ...。
「おい、オメェさんも参加すんのかよ」
「いや、某は指導を言うだけだ」
そして爺様は手をパンッと叩く。
「それじゃぁ、再開だ」
さぁどう来る?
「‹雷槍›」
今度は一本の槍を手に作り思いっきり投げる。
「‹止まれ›」
私はそのまま鏡の魔法で跳ね返そうとする。
「アリス、何故それの時を戻さない?」
「時を戻す?」
爺様は何を言っているのだろうか?私にできるのは時を少しだけ止める事程度。
「はぁ。お前分かってなかったのか...」
呆れたような声だった。
「お前には時の神クロノスの覚醒者の種なんだ」
なんとなくは分かっていた。私がクロノス関係の魔法だってことは...でも、こんな早くに答えを知れるだなんて...いや、ちょうどいい。神威に追いつく。
そんなことよりまずこれどうにかしないとな。まぁ避ければいっか。
「どうやったら覚醒できるか知ってるの?爺様」
「時の流れを感じろ」
時の流れ...?
「その懐中時計を使え」
私は懐中時計を取り出す。
今は普通に時が流れている。
「ものは試しか‹止まれ›」
雷轟の時を一瞬止める。
時を止めた時の感覚。これだけではダメだ。
思い出すのはゴブリンロードとの戦い。あの時、時が戻ったと考えたら...。
そして私の意識の世界。時の流れが違う。
感覚、掴めてきたかも。
でも、それの実行方法がイマイチなあたり覚醒できてない。
「あと、なにか1つ...」
雷轟は興味深そうにこちらを見る。
神の魔法の覚醒。それを間近で見て感じるためだろう。
私は懐中時計に目を向ける。
あれ?なんかこの時計...時の流れが変だ。
突如、頭に魔法が浮かぶ。その魔法を無意識に私は唱える。
「‹[漢字]時神[/漢字][ふりがな]じしん[/ふりがな]›」
私の意識は世界の果て。天界へと飛ばされる。
入口から聞こえる声。その声の主は爺様であった。
「いやぁ、アリスにクロノスについて教えるついでに愛弟子と共に稽古つけてやろうと思って来てみたら、いつしかの雷坊主じゃねぇか?」
「ハハハ、こりゃこりゃ前に戦った化け物じゃぁねぇか」
前戦ったって言ってたけど...なにがあったんだろうか?殺伐とした雰囲気を放っている。
「まぁ過ぎた事はどうでもいい。アリスにはお前と戦いながら某の稽古も受ける。よかろう?」
「あぁ、いいぜぇ」
え!?ーそれ私が死ぬほど大変なんじゃ...。
「えっとぉ...それって私けっこう大変じゃ...」
「大変で済んだらいいな」
そこまでなのかぁ...。
「おい、オメェさんも参加すんのかよ」
「いや、某は指導を言うだけだ」
そして爺様は手をパンッと叩く。
「それじゃぁ、再開だ」
さぁどう来る?
「‹雷槍›」
今度は一本の槍を手に作り思いっきり投げる。
「‹止まれ›」
私はそのまま鏡の魔法で跳ね返そうとする。
「アリス、何故それの時を戻さない?」
「時を戻す?」
爺様は何を言っているのだろうか?私にできるのは時を少しだけ止める事程度。
「はぁ。お前分かってなかったのか...」
呆れたような声だった。
「お前には時の神クロノスの覚醒者の種なんだ」
なんとなくは分かっていた。私がクロノス関係の魔法だってことは...でも、こんな早くに答えを知れるだなんて...いや、ちょうどいい。神威に追いつく。
そんなことよりまずこれどうにかしないとな。まぁ避ければいっか。
「どうやったら覚醒できるか知ってるの?爺様」
「時の流れを感じろ」
時の流れ...?
「その懐中時計を使え」
私は懐中時計を取り出す。
今は普通に時が流れている。
「ものは試しか‹止まれ›」
雷轟の時を一瞬止める。
時を止めた時の感覚。これだけではダメだ。
思い出すのはゴブリンロードとの戦い。あの時、時が戻ったと考えたら...。
そして私の意識の世界。時の流れが違う。
感覚、掴めてきたかも。
でも、それの実行方法がイマイチなあたり覚醒できてない。
「あと、なにか1つ...」
雷轟は興味深そうにこちらを見る。
神の魔法の覚醒。それを間近で見て感じるためだろう。
私は懐中時計に目を向ける。
あれ?なんかこの時計...時の流れが変だ。
突如、頭に魔法が浮かぶ。その魔法を無意識に私は唱える。
「‹[漢字]時神[/漢字][ふりがな]じしん[/ふりがな]›」
私の意識は世界の果て。天界へと飛ばされる。