アリスと魔法の国(毎週木曜日更新!!)
ー翌日
朝方起きるともう半分ほどの者は帰っていた。
残っているのは、九尾会、黄建家の二組だけであった。
「よう、嬢ちゃん」
雷轟は手を少し上げて私に挨拶をしてきた。
「おはようございます。雷轟さん」
「ねぇ嬢ちゃん。目覚めの体操的な感じでおいちゃんと手合わせしない?」
手合わせかぁ。この人強そうだし私にいい影響を与えるかもしれない。それに、今の力をしるいい機会かもしれない。
「えぇ、喜んで」
その言葉が満足の行く答えだったのか雷轟は少し満足そうであった。
そうして言った先は妖美のもとであった。
なぜ?
「妖美さん。ちと訓練場使わしちゃくれませんか?」
「いいでありんすけど、あまり壊さないでもらえると助かるでありんす」
その言い方、前科があるかのような言い方だなぁ。
「だそうだ」
「あれ貴方に言ってますよね?」
この人...。
「まぁ気にしない。気にしない」
ー訓練場
「さぁ行くぞ‹[漢字]雷足[/漢字][ふりがな]らいそく[/ふりがな]›」
な!?ー速い。
速さだけで言えば前に戦ったどの人よりも...大嶽丸の獣也もここまでの速さでない。パワーレス師匠よりも速い。
でもまぁ関係ないか。
「‹止まれ›」
刹那。雷轟の動きは止まる。
多分この人、雷効かないだろうなぁ。
「‹ライトニングランス›」
ただの速い光の槍を召喚する魔法。よくある凡庸魔法の一つだ。
でも、それを多数召喚する。数にして15本。
私は手を前に振りかざす。
それと同時に光の槍はまるで稲妻のように放たれる。
ズどどドドドドドドドドドドドド!!!!!
「あぁ、クルねぇ。いきなりここまでとは思わなかった。おいちゃん結構舐めてたよ。こっからは本気出させてもらうは‹雷帝・砲撃›」
雷轟は手で銃の形を作り、その指先から雷の弾丸を放つ。
「‹反射›」
私は鏡の魔法で跳ね返す。
光の魔法で跳ね返すよりも精度がいい。
「ドドドドドドドン!!」
その跳ね返ってきた弾を的確に撃ち落とす。
「なっ!?」
その所業はあまりにも神業すぎる。繊細な操作が必要だ。
「まだ、まだぁ!!‹雷針›」
私がやったのと似た技。彼は自分の周りに雷の針を多数、展開する。だが、私とは異なる点、まぁそりゃ属性は置いといて、数が倍近くあった。
「おぉらよっとぉ」
放たれる雷の針。
その速さは目に追えるものではない。
「‹止まれ›」
パッと雷の針は動きを止める。
その隙に針と針の間を掻い潜る。
でも、攻撃は通らない。
この戦いで私は思う。
私には攻撃手段が少ない。
気づいてしまった。いや、前々から気づいていただろうけど...。
私は自分の世界じゃないとそこまで強くない。
だからこそこの戦いで、戦い方を身につける。
ほしいのは神の魔法の覚醒。
[太字]バン!!![/太字]
突如にして鳴り響く音。
雷轟も驚き目を丸くしている。
「某も混ぜてもらえぬか?」
突如聞こえる老人の声、私はその言葉の方向へと少し顔を傾けるのであった。
朝方起きるともう半分ほどの者は帰っていた。
残っているのは、九尾会、黄建家の二組だけであった。
「よう、嬢ちゃん」
雷轟は手を少し上げて私に挨拶をしてきた。
「おはようございます。雷轟さん」
「ねぇ嬢ちゃん。目覚めの体操的な感じでおいちゃんと手合わせしない?」
手合わせかぁ。この人強そうだし私にいい影響を与えるかもしれない。それに、今の力をしるいい機会かもしれない。
「えぇ、喜んで」
その言葉が満足の行く答えだったのか雷轟は少し満足そうであった。
そうして言った先は妖美のもとであった。
なぜ?
「妖美さん。ちと訓練場使わしちゃくれませんか?」
「いいでありんすけど、あまり壊さないでもらえると助かるでありんす」
その言い方、前科があるかのような言い方だなぁ。
「だそうだ」
「あれ貴方に言ってますよね?」
この人...。
「まぁ気にしない。気にしない」
ー訓練場
「さぁ行くぞ‹[漢字]雷足[/漢字][ふりがな]らいそく[/ふりがな]›」
な!?ー速い。
速さだけで言えば前に戦ったどの人よりも...大嶽丸の獣也もここまでの速さでない。パワーレス師匠よりも速い。
でもまぁ関係ないか。
「‹止まれ›」
刹那。雷轟の動きは止まる。
多分この人、雷効かないだろうなぁ。
「‹ライトニングランス›」
ただの速い光の槍を召喚する魔法。よくある凡庸魔法の一つだ。
でも、それを多数召喚する。数にして15本。
私は手を前に振りかざす。
それと同時に光の槍はまるで稲妻のように放たれる。
ズどどドドドドドドドドドドドド!!!!!
「あぁ、クルねぇ。いきなりここまでとは思わなかった。おいちゃん結構舐めてたよ。こっからは本気出させてもらうは‹雷帝・砲撃›」
雷轟は手で銃の形を作り、その指先から雷の弾丸を放つ。
「‹反射›」
私は鏡の魔法で跳ね返す。
光の魔法で跳ね返すよりも精度がいい。
「ドドドドドドドン!!」
その跳ね返ってきた弾を的確に撃ち落とす。
「なっ!?」
その所業はあまりにも神業すぎる。繊細な操作が必要だ。
「まだ、まだぁ!!‹雷針›」
私がやったのと似た技。彼は自分の周りに雷の針を多数、展開する。だが、私とは異なる点、まぁそりゃ属性は置いといて、数が倍近くあった。
「おぉらよっとぉ」
放たれる雷の針。
その速さは目に追えるものではない。
「‹止まれ›」
パッと雷の針は動きを止める。
その隙に針と針の間を掻い潜る。
でも、攻撃は通らない。
この戦いで私は思う。
私には攻撃手段が少ない。
気づいてしまった。いや、前々から気づいていただろうけど...。
私は自分の世界じゃないとそこまで強くない。
だからこそこの戦いで、戦い方を身につける。
ほしいのは神の魔法の覚醒。
[太字]バン!!![/太字]
突如にして鳴り響く音。
雷轟も驚き目を丸くしている。
「某も混ぜてもらえぬか?」
突如聞こえる老人の声、私はその言葉の方向へと少し顔を傾けるのであった。