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作者の趣味です。

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アリスと魔法の国

#11

10話 アリスと父の手紙

私達は明日師匠と戦う。
「そういえば師匠に勝った後、どうする?目的どうりたびに出る?」
 私達の目的はここを旅立たなければならないから...いつまでもここにいられない。
「そうでござるな。ここを離れることは悲しいが...それが良かろう」
 私達の答えは一致した。
「少し寄りたいとこあるから先帰っといて」
「わかったでござる」
 私は神威と別の方向へと向き目的地へと行った。
 目的地は私の家があったところだ。でも、そこに家はもうない。
「父様、母様。私は旅に出ます。また帰ってくるのでそのときにまた...」
 私は、父様と母様に旅立ちの挨拶に来た。「次、ここに来るのはいつだろうか?」そう私がほうけていると私の前に白いうさぎが一匹いた。私がいつも見る兎だ。
 兎はこっちへ来いと言わんばかりにこっちを見て走った。
 私もついて歩いた。
 兎は止まるとここを探せと言っているようだった。なぜそのように言っていると思ったかは不思議だが、瓦礫の山をどかしていった。
 そこにあったのは一つの魔法陣だ。なんか見覚えがある。父様がピンチな時にこれを開けるよう私に言っていたのだ。確か合言葉は...
「開け、ゴマ」
 その一言に反応し魔法陣を書いていた床が上がってきた。そこにあるのは懐中時計だ。
 私はその懐中時計を手に持った。不思議と馴染んでいる。
 そして私は手紙があることにも気がついた。その手紙にはこう書いてあった。

[下線] 親愛なるアリスへ [/下線]
[下線]君がこれを見ている時私はもうこの世にはいないのでしょう。そして原因は君の兄であることであろう。なぜこのようなことになったのか私が知らないが、君の兄について私が知っていることを記す。
 君の兄は才能があった。そして努力を怠らない人間であった。君の兄はある日、悪魔を呼び出す実験をしていた。そこで出てきたのが境界線の悪魔マクスウェルであった。そして、君の兄は契約した。その契約条件は私は知らない。
 君の兄は、その後、天才インテッレクトゥス・インデックスとともにタロットカードの魔導具を開発していた。使う材料は人の魂と悪魔や天使そして、神などである。
 そのタロットカードを作るにつれて君の兄はどんどんおかしくなっていった。
 私は何度か殺そうとした。でも、息子を殺すことはできなかった。だから頼む。アリス、君が彼を止めてくれ。[/下線]
 
 手紙にはそう書かれていた。兄はもう大勢を殺している。私が止めなければいけない。そう思うと同時に兄がとてつもない化け物であることを認識した。
 もう一枚手紙があった。それにはこの懐中時計がクロノス家に伝わる神具であり、法器である。そして、私には使いこなせるだろう。と。
 私はその懐中時計のチェーンを服に止め、ポケットに入れて帰った。兎はいつの間にかいなくなっていた。

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作者メッセージ

四日で二〇〇回視聴突破
ありがとうございます。

2024/12/03 23:49

The jester ID:≫ip9LpYJarv/ME
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