アリスと魔法の国(毎週木曜日更新!!)
「さぁ、入るでござるよ」
「あれ?私も入るの?」
此処に入るのは神威と妖美さん、そして黄建家と紅桜家傘下って認識だったのだけれども...。
「あれ?言うの忘れていたでござるか?」
多分そうだろうね?
私が言わなくても察した神威は続けて言う。
「この戦にはウロボロス教団が関わってる可能性があるでござる」
あぁ、この街に来た時にジェスター・クラウンに確か言われたこと、”この国、ウロボロス教団に支配しようとしてるからな”その言葉からだろう。それにどの幹部かの情報、能力、そしてヤツ自身が殺すために協力を申し出てきた。
これだけでも警戒するには事足りるだろう。
「であるからして、ウロボロス教団幹部の多くと戦ってきたアリスの意見を聞きたいとのことでござる」
なるほど、そういうわけか。
「じゃあ行こうか」
「承知」
私達は庭園の見える長い廊下を進んでいく。
そして、天裂の乱会議本部室の前にやってきた。
私達は会議室へと足を踏み入れた。
「二人は空いてるその座布団に座るでありんす」
妖美さんに言われた座布団に座る。私と神威は端っこ2つの座布団で向かい合っている。また、間には長い机が置かれていた。
並びは私の方は、私、雷轟、紅葉、秀彦、蒼一郎である。
神威の並びは、神威、妖美、木葉、酒仙丸、黒羽となっている。
「では今の戦場報告をよろしゅうなぁ」
「はっ!!」
妖美の言葉に黒羽が勢い良く返事をする。
「開国派、蒼波家とその分家、翠櫛家がおのな戦力となり戦に臨んでいます。我がカラスの伝えによりますと、開国派の兵は約五千人ほどとのことです。また、異国の者共を見たとの情報もあり。なので、向こうの戦力は更に大きいと考えるべきでしょう。そして、我ら鎖国派は我ら紅桜家と黄建家、それに紫月家が加わるとのことです。この三家がこちらの陣営の主な戦力であります。そして、こちらの兵は約四千。また、照陽家などを筆頭にどちらの陣営にも付いていないものもありますゆえ更に戦力は変化するものと思われます」
主な戦力である名家ではこちらに部がある。この国の名家の照陽家、蒼波家、紫月家この3家はこの国を守る三本の柱と言われており、その名の通り国の中でも強い魔法を持つという。また、紅桜家がこの中に無いかは初代紅桜、つまり火之迦具土が生まれる時、自らの炎で母、伊邪那美命を焼き殺したという事件から裏の社会を統括している。表には出ない、出せないというわけだ。
まぁ余談だが母を焼き殺した後、父の伊邪那岐大神に殺されたと言われている。その時、火之迦具土から生まれたのが初代黄建と言われている。
まぁ主な6家は先祖が神ということだ。だから、神の魔法が使えるものがいる。
これだけ聞くとこの者たちだけでいいのではないかと思うだろう。でもそうではない。者によってはあるが覚醒できてない。そもそも強い魔法ではない。無属性魔法がない。など様々な問題もある。それに、兵数千の中に他の魔法を持つものがいるかも知れない。それに及ぶものがいるかもしれない。色々な可能性が考えられる。それに今の話でウロボロス教団が関わっているのはほとんど確定だ。
つまり、相手の戦力は今の想定よりももっと大きなものになると考えられる。
何?不利な戦い?
えぇ、全くその通だよ。きっとこの戦は勝率が結構低いだろうね。帝がどちらに付くかによって変わるかもしれないけど...。
「あれ?私も入るの?」
此処に入るのは神威と妖美さん、そして黄建家と紅桜家傘下って認識だったのだけれども...。
「あれ?言うの忘れていたでござるか?」
多分そうだろうね?
私が言わなくても察した神威は続けて言う。
「この戦にはウロボロス教団が関わってる可能性があるでござる」
あぁ、この街に来た時にジェスター・クラウンに確か言われたこと、”この国、ウロボロス教団に支配しようとしてるからな”その言葉からだろう。それにどの幹部かの情報、能力、そしてヤツ自身が殺すために協力を申し出てきた。
これだけでも警戒するには事足りるだろう。
「であるからして、ウロボロス教団幹部の多くと戦ってきたアリスの意見を聞きたいとのことでござる」
なるほど、そういうわけか。
「じゃあ行こうか」
「承知」
私達は庭園の見える長い廊下を進んでいく。
そして、天裂の乱会議本部室の前にやってきた。
私達は会議室へと足を踏み入れた。
「二人は空いてるその座布団に座るでありんす」
妖美さんに言われた座布団に座る。私と神威は端っこ2つの座布団で向かい合っている。また、間には長い机が置かれていた。
並びは私の方は、私、雷轟、紅葉、秀彦、蒼一郎である。
神威の並びは、神威、妖美、木葉、酒仙丸、黒羽となっている。
「では今の戦場報告をよろしゅうなぁ」
「はっ!!」
妖美の言葉に黒羽が勢い良く返事をする。
「開国派、蒼波家とその分家、翠櫛家がおのな戦力となり戦に臨んでいます。我がカラスの伝えによりますと、開国派の兵は約五千人ほどとのことです。また、異国の者共を見たとの情報もあり。なので、向こうの戦力は更に大きいと考えるべきでしょう。そして、我ら鎖国派は我ら紅桜家と黄建家、それに紫月家が加わるとのことです。この三家がこちらの陣営の主な戦力であります。そして、こちらの兵は約四千。また、照陽家などを筆頭にどちらの陣営にも付いていないものもありますゆえ更に戦力は変化するものと思われます」
主な戦力である名家ではこちらに部がある。この国の名家の照陽家、蒼波家、紫月家この3家はこの国を守る三本の柱と言われており、その名の通り国の中でも強い魔法を持つという。また、紅桜家がこの中に無いかは初代紅桜、つまり火之迦具土が生まれる時、自らの炎で母、伊邪那美命を焼き殺したという事件から裏の社会を統括している。表には出ない、出せないというわけだ。
まぁ余談だが母を焼き殺した後、父の伊邪那岐大神に殺されたと言われている。その時、火之迦具土から生まれたのが初代黄建と言われている。
まぁ主な6家は先祖が神ということだ。だから、神の魔法が使えるものがいる。
これだけ聞くとこの者たちだけでいいのではないかと思うだろう。でもそうではない。者によってはあるが覚醒できてない。そもそも強い魔法ではない。無属性魔法がない。など様々な問題もある。それに、兵数千の中に他の魔法を持つものがいるかも知れない。それに及ぶものがいるかもしれない。色々な可能性が考えられる。それに今の話でウロボロス教団が関わっているのはほとんど確定だ。
つまり、相手の戦力は今の想定よりももっと大きなものになると考えられる。
何?不利な戦い?
えぇ、全くその通だよ。きっとこの戦は勝率が結構低いだろうね。帝がどちらに付くかによって変わるかもしれないけど...。