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アリスと魔法の国

#105

4話 アリスと紅桜家傘下④

 人影が見えた。
 その人影は異様な魔力、雰囲気を漂わせており、恐怖を感じさせるほどの威圧であった。
 其の者は男であった。年はだいたい30代前半。黄色みがかった茶色いスーツ、薄茶色の中折れ帽、黄色いサングラスを着こなしている。
「よぉ、紅桜の坊っちゃん。案外元気そうじゃねぇか」
「えぇ、仲間とともに旅をしていたでござるから」
 神威は今までとは変わらず受け答えをする。
「そうかい、そりゃいいことだ。ところで仲間とはあちらの嬢ちゃんかい?」
「中にも二人いるでござる」
 神威の最後の言葉にはほとんど耳を貸さずこちらを向く。
「なんだかなぁ、おんなじ雰囲気を何処かで感じたことがあるんだがなぁ...」
 私をじっと見つめながら笑う。だが、黄色のサングラスの奥の瞳は笑っていない。
 おんなじ雰囲気って爺様かな?
「あの...それって、コントゥラって名前でしたか?」
「あぁ、確かそんな感じだった気がするわ。...名前聞いたら思い出してきたわ、あれは化け物だったなぁ。嬢ちゃんもしかして知ってんのかい?」
「はい。その人、私の爺様なので...」
 その私の言葉におじさんは驚いた様であったが、すぐに笑い始める。
「ハッハッハッ、そうか、そうか。本当にいい仲間を見つけたなぁ坊っちゃん」
「そうでござるな」
 神威はうんうんと頷く。
 でもこのおじさんただ強い人の孫だからという感じではなかった。なにか裏があるような...考えすぎかな?
「おいちゃんはそろそろ行くは。じゃあまた後で」
 そう言うとおじさんは背を向け手をヒラヒラさせながら屋敷へと入っていった。
 私達はおじさんが見えなくなるまでおじさんの背を見ていた。

「ねぇ神威、あの人ってどこの家の人?なんか雰囲気がすごいけど」
 私は神威の耳元でこそっと聞いた。すると神威も私の耳元で答えを返す。
「あの人は黄建家の現当主の黄建 [漢字]雷轟[/漢字][ふりがな]らいごう[/ふりがな]でござる」
 黃建家って紅桜家の分家だよね?だから、他の人とは雰囲気がすごいのか...。
「あの人の雰囲気がすごいのはあの人が戦闘狂ってのと[漢字]建御雷神[/漢字][ふりがな]たけみかずち[/ふりがな]の妖術が使えるからでござるな」
「建御雷神って?」
「雷の神でござる」
 神の魔法の持ち主の戦闘狂って...敵じゃなくて良かった。
 あの雰囲気。平気で人も殺すし、殺すことにためらいがなさそうだった。
 でも、神の雷か。
 私の神の魔法開放には関係なさそうだなぁ。

作者メッセージ

雷轟は普通に強いです。
霊幻といい勝負ができるぐらい。

2025/02/02 13:57

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